たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

赤城山。小黒檜山ルートを求めて。不明のままに終わる。

2014年07月21日 | 赤城山周辺
◎2014年7月21日(月)

黒檜山北登山口出発(8:25)……(探索)……黒檜山北登山口(10:30)

 赤城山の登山指数は「A」だった。Aとは「登山に適している」とのことだ。三連休、一昨日は、犬が階段から転げ落ちて動物病院に連れていき、昨日は身内の法事だった。今日ぐらいは山に行きたいが、明日が仕事では赤城山あたりで済ますしかない。もっと気の利いた山でも選べそうなものだが、手持ちの駒も少ないゆえか、赤城山しか思い浮かばなかった。ここのところ、梅雨の間は赤城山で済ませている。今日もその口だ。
 前から、ヤブの時期に歩いてみたいと思っていたところがある。小黒檜山。普通は黒檜山か花見ヶ原の方から行くらしいが、ヤマレコで、昨年5月の記事ではあるが、黒檜山から入って、西側に下った記録があった。下りには「明瞭な踏み跡」やテープもあったそうな。西側の入口にあたるところは、五輪峠を越えて沼田市の領域になる。今日は、そこから小黒檜山に登ってみよう。
 登山指数Aのわりには、ガスっていて、赤城の山はどこも見えていない。姫百合駐車場には10台くらい、大洞、赤城神社周辺にも車が結構あって、ハイカーの姿もちらほらと見かける。黒檜山登山口前の駐車場には2台。車はここに置く。小黒檜から黒檜に向かうとなれば、ここに駐車した方が都合もいい。久しぶりにスパ長を履く。草木が露をたっぷりと含んでいる。明瞭な踏み跡とはいえ、滑りもするだろう。

(最初の破線路の入口だろう)


 県道251号線(沼田赤城線)を沼田方面に向かう。ハイカーはおろか、通る車もまれ。地形図には、五輪峠の手前で小黒檜山に向かう破線路が出ている。確かに踏み跡のようなものはあるが、シカ道のようにも思える。上はどうなっているのか、ちょっと心もとない。ここは見送り。

(五輪峠)

(五輪塔)

(ここから、右手には作業道が目に入るようになった)


 五輪峠には車もなかった。この天気、どんよりのままだが、本当にAらしき天気になるのだろうか。ここから沼田市に入り、下る。カーブが続く。カーブNOが49、48、47、46と続き、しばらく直線になる。右手にしっかりした作業道が延びている。これは明らかに植林関係のものだろうが、位置的にはもう一方の破線路のあたりでもあり、先ほどの踏み跡と先で合流するのだろうか。
 黒檜橋を通過して「標高1373m」標識。続いてカーブ45。この辺の右斜面にも作業道が続いている。「明瞭な踏み跡」というのは、もしかして、この作業道のことではないのか?だとすれば、ちょっと不本意だ。作業道歩きは想定していない。むしろ敬遠したい。

(薄緑色のテープ。近くにペットボトルも結わえてあった)


 ともあれ、「踏み跡」を探すことにしようと、右手に目を凝らす。入口に赤テープがあるはず。薄緑色のテープはあるが、この上は作業道、これではないだろう。見つけられないままにカーブ43まで来てしまった。戻る。

(道型のようなものが見えた)

(確かにそうかも。だけど、向かう方向が…)


 カーブのところで目を凝らすと斜面に段差が見えた。もしかしてこれが踏み跡だろうか。雨が降ってきた。よりによってこんな時に。すぐにやんだが、不安定な天気は続くだろう。合羽の下を履いて、ヤブに入る。段差は確かに踏み跡だったが、方向が東ではなく、南東に戻っている。周囲にこれ以外の踏み跡はなく、取りあえず、これを辿る。樹に赤ペンキが付いている。これで正解だろうか。どうも疑心暗鬼。

(結局、作業道歩き)

(作業道はあちこちに分岐)


 何ということはない。車道に平行に付いた踏み跡だった。やがて踏み跡は消え、薄緑のテープから上がって来た作業道にぶつかった。やはりなぁ。踏み跡とは作業道のことのようだ。作業道とはいってもブル道といった方が近いか。荒れた幅広の道。致し方ない。このまま辿ってみるか。
 作業道は九十九折れになりながら、あちこちに分岐している。おそらく、東方面に登る作業道を選びながら歩けば、やがては黒檜山と小黒檜山を結ぶ稜線に出るのだろうが、この作業道辿り、何だか、アホくさくなってきた。また雨が降ってきて、気持ちもかなり萎えてきているし、独自に見つけるヤブルートですらずぶ濡れになって歩く気力もなくなるだろう。やめた。やはり、「明瞭な踏み跡」は作業道だったのだろう。きっと。

(テープ、ペンキの下には窪みすらない)

(もういいやと、車道に下る)


 さっさと合羽の下を脱いで、車道に下る。ふと、赤テープが続いているのが下に見えた。破線路だろうか。せめて、これを辿って五輪峠に戻ろう。しかし、そううまくはいかない。それはテープとペンキだけが残ったヤブで、道型すら消えている。がむしゃらに進むと、また作業道に合流してテープも消えた。ここはいったいどうなってんのか。もう帰ろう。短時間ながらも飽きてしまった。奥に入ってもいいが、この辺、天気も悪いせいか、何だか不気味でもある。車道を目指して下る。
 何ともつまらない歩きだった。傘をさして車道を五輪峠に向かう。通る車がいくらか増えたが、五輪峠に車はない。

(駐車場に到着)

(黒檜山の登山口には団体さんが並んでいる)


 駐車場に着いた。車が7台になっていた。これから黒檜山に登るハイカーが目に付く。犬連れ、二人連れ、そして20人くらいの団体さん。傍らを、合宿だろうか、上武大学の陸上部がランニング。皆さん、雨の中、御苦労さま。黒檜山だけにでも登ろうかという気分はさらさら起きない。

(大沼)

(視界が悪くなった帰り道)


 ガスが濃くなって、視界もかなり悪い。前の車がライトも点けないで下って行くので危なくてしょうがない。さらに脇を自転車が何台も登って来る。姫百合駐車場は満杯だった。

 しかし、山に来て、山の姿を撮れなかったというのも珍しい。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

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9 コメント

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何もない (K女)
2014-07-21 22:31:33
まったっくの空振り山行、めずらしいですね、最後の写真がすべてを語っているような気がしますけど。
今日は雨の気配もなかったのに、赤城山では降っていたのも残念。
それにしても、目印は頼ってい良いのか、考え物のような印象が残りました。

梅雨明けは、明日とか、これからは綺麗な眺めの画像を楽しみにしています。
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Unknown (でん)
2014-07-22 00:46:51
Aというのは「てんきとくらす」の予報ですよね。
信じちゃダメです(笑)
やはり実績のあるWNI(ウェザーニューズ社)の天気予報が一番だと感じてます。
21日の場合は高層天気図も参考にしないとダメでしたね。それで私はこの日も見送りました。
他に天気サイトとしてはこんなのがあります。
http://weather-gpv.info/
気象庁の数値データをシュミレーションしているだけなので自分で判断しなくてはならないですが。

赤城山全8峰、小黒檜山・黒檜山・駒ヶ岳・長七郎山・地蔵岳・荒山・鍋割山・鈴ヶ岳ということなので
小黒檜山が入っているのですよね。
たそがれさんのようにヤマレコの記録を見て、これを歩こうと思う人がいるわけだから
きっと先日の北の台地もそんな人がでてくるに違いないです(笑)
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K女さん (たそがれオヤジ)
2014-07-22 05:33:56
K女さん、こんにちは。
まぁ、こんなものでしたよ。典型的な気ままな梅雨空の中の歩きです。
「歩いた」といった感覚はほとんどなしです。
山の目印なんてのは、特に、こういった作業道が入り込んでいるところのものは、大方が消えたり、実はハイカー用でなかったりするものです。ただの作業用の目印だったのかもしれません。
梅雨明け間近ですか。しばらくは暑さ対策ですねぇ。
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でんさん (たそがれオヤジ)
2014-07-22 05:42:12
でんさん、こんにちは。
天気予報の情報、ありがとうございます。さすがでんさんですね。暑いところにお住まいだと、自然に知識も豊富になる。
今度歩く際の参考にさせていただきますよ。
「赤城山全8峰」というのあるのですか。そういえば、ヤマレコの記事にもそんなタイトルが付いていたような気がします。
不思議なものですね。天気が良くて、からっとしていれば、北の大地に向かうも不気味さは感じない。それでいて、昨日の赤城山うろつきなんか、奥に入って行くほどに薄気味悪さを感じました。
北の大地は、小黒檜山以上にマイナーじゃないですか。むしろ物好きの範疇でしょう。
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赤城山は・・・ (瀑泉)
2014-07-22 12:34:09
21日も雨模様だったんですネ。
20日に予報を信じて,少し北の方に出かけたんですが,高速道路から見た赤城は中腹から上は完全にガスってました。おそらく,3日間ともダメだったんでしょう。
「てんきとくらす」の予報は,いいところ5割くらいじゃないですか。最近は,日本気象協会とWeather Reportの大気安定度指数「http://www.weather-report.jp/com/professional/ssi/ssi/japan.html」から,予測を立てていますが,そう大きく外れることは無いですヨ。
今回のお歩きは,何とも中途半端で残念でしたネ。まぁ,こんな陽気では,そもそも気が乗らないでしょうしネ。踏み跡など意識せず,素直に予定ルートを歩かれた方が,かえって良かったのでは?
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瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2014-07-22 13:05:49
瀑泉さん、こんにちは。
瀑泉さんもでんさんも、なかなか頭を使いそうな天気予報サイトをご覧になっているのですね。
「てんきとくらす」は今回初めての使用ですよ。これっきりの使用でしょうね。
瀑泉さんは遠征されたのですね。高速から見た赤城ということは、関越か北関東道というところでしょうか。
踏み跡を意識しない歩きができていれば、こんなレポにもなりませんでしたよ。雨は降ったりやんだり、草に露がたっぷり、さらにガスで視界が悪いのでは踏み跡意識も頂点ですよ。
まぁ、いずれ、今回のルートにはこだわらずに、雪が降る前に行ってみるつもりでいますがね。
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小黒檜山 (ハイトス)
2014-07-23 12:53:13
鬱陶しい空模様の中を歩かれたのですね。
自分はゴルフと孫いじりで3日間が終わってしまいました。
なんでも梅雨が明けたととかですのでこれから暑くなりそうですが。
小黒檜を西から登るのは以前検討したことがあります。
何度も。(笑)
西から登る例が一番藪のひどい方面と認識しております。
記事を読まれたとのことですが最近は西側に踏み跡もできたのかなぁ。
半信半疑ではあります。
自分はやはりみー猫さんの様に花見ヶ原の方からがいいかな。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2014-07-23 17:26:25
ハイトスさん、こんにちは。
西は激ヤブですか?私の認識では、黒檜山から小黒檜山方面に向かう鞍部の手前が激ヤブエリアなのですが…。実体験は伴っておりません。
「踏み跡」のことは定かではありません。これもまた、私の想像では、「作業道」を辿れば稜線に出るものと思っています。無雪期歩きの報告を読む限り、小黒檜山手前ピーク付近に「明瞭な踏み跡」があって、これを辿ったら、すんなりと県道に出られたということで、私はこの逆を行こうとしたわけです。また、黒檜山方面にも「明瞭」が一本あるようですね。
いずれにしても、いずれ、ヤブが薄くなる時期、それも晴れた日にでも改めて行きますよ。
本末転倒な話ですが、雪の時期に下見歩きをする必要があるかもしれませんが。
ゴルフとお孫さんの三連休、むしろ充実していたのではないでしょうか。こんな超半端な歩きで茶を濁しているよりはね。
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柳沢和君の墓参り (高橋喜幸)
2014-07-27 14:42:50
ご無沙汰しています。茶研の高橋喜幸です。柳沢君の前後の学年で、長野のお寺に墓参りに行こうと思っています。かつての遊び仲間総勢6人くらいで、9月6日・7日の1泊2日の予定で、墓参りの後、温泉宿で故人をしのぼうという話です。ご都合はいかがですか。下記までご連絡ください。よろしくお願いします。
takahashi@r01.itscom.net
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