
◎2010年10月9日(土)―I男、K女と
連日、テレビで那須の紅葉を伝えていた。見事なものだ。これまで、那須の紅葉に触れたことはなかったし、3人で行ってみようということになっていたので、画像を見るにつけ楽しみと期待が増した。三斗小屋温泉の宿は一か月前に予約を入れていた。体育の日前後は例年、晴れるはず。南月山には行ったこともないし、ついでに2人を付き合わせるつもりでもいた。
ところが、水曜日あたりから、土日の天気はやばい案配になりつつあった。この際、金曜日に前倒ししないかという話になったが、I男の仕事の融通がつかない。致し方ない。こうなったら、予定どおり、雨の中を歩くしかないだろう。ただ、三斗小屋温泉に泊まって、翌日も雨の中を歩くのはしんどい。残念ながら、この天気ではどうしようもないので、三斗小屋の宿はキャンセルして、下山後に福島の温泉に行くことにし、3連休で、温泉宿はほぼ全滅ながら、K女がどこから仕入れてきた情報なのか、天栄村の宿を探し出し、強引に予約を入れてくれた。
連休の間、那須ではマイカー規制が実施されている。とはいっても、ロープウエイ乗り場の1キロ程度下まではマイカーの乗り入れが出来るので、実際のところ、たいした規制区間距離ではないようだった。それはともかく、三斗小屋温泉の宿泊客には、通行許可証が送付されてきたので、宿のキャンセルはしたが、せっかくだから、この許可証を印籠代わりに使わせていただいた。ロープウエイ乗り場が近づくと、その山麓には、見事な紅葉が広がっていた。天気は崩れかけていて、上はガスがかかって見えないが、速攻で行けば、何とか紅葉も楽しめるのではといった安易な考えもあり、ちゃっかりと、ロープウエイを利用する。片道のみのチケット。帰りは峰の茶屋跡経由で下る。9時18分発のロープウエイ。山歩きスタイルに交じり、街歩きの格好をした方も大勢いる。
ロープウエイ終点建物の外は、一面のガスの世界だった。弱いながらも横なぐりの雨と風にみまわれているようだ。紅葉見物どころではない。係員が大声で「熊が2頭目撃されていますから注意してください」と叫んでいる。外の様子を見て、さっさと下りロープウエイに並ぶ人、早々に上に向かう人、土産を求める人、いろんな方々がいる。I男は早速、百名山バッチを購入。光岳のしょぼいバッチとは大違い。やはり観光地だ。K女は準備よく上下のカッパを着込む。オレはどうしようか迷った。カッパは持っているが、この場ではかなり違和感のあるゴム長で来ているから、I男が仕事でゲットしてきた、ホームセンターで数百円で売っているような安ビニールカッパで大丈夫だろうと高を括った。傘も持参したが、この風では使えない。I男は厚手のポンチョ。これはペラペラなものではなく、高そう代物だ。
終点駅の外に出る。すごい風。I男のポンチョはまくれ上がり、雨がしたたかにそそぐ。ベルトのような押さえがないので、自転車用のゴムバンドを貸してやったが、これがうまく固定できない。あきらめてビニールカッパをさらに着込んで押さえにする。オレはオレで、ズボンをカバーしていないから、軍手とともにたちまちのうちに冷たい雨がかかって濡れた。完全武装のK女だけは切り抜けているが、やはり手袋が濡れてしまっている。視界は50mといったところか。それでも、歩いている人は大勢いて、上からもどんどん下りてくる。
(茶臼岳山頂)

数十分歩いて茶臼岳の山頂。雨でカメラも出せず、写真もほとんど撮れない。南月山に行く予定にはほど遠い状況。山頂周遊も無理。さっさと峰の茶屋に向けて下る。手もかじかんできたし、濡れたズボンで、足も冷たくなっている。これはI男も同じようだ。こちらは風が遮られ、雨だけの大人しさだ。K女は石がゴロゴロしているところが苦手らしく、それなりに時間もかかる。待っている時間が冷たくてつらい。メガネも水滴だらけ。
避難小屋があった。いつの間に出来た建物だろう。まだ新しい。中で休む。外人グループも含め、20人くらいいた。この中に、雨の中、三斗小屋温泉から来た方も、これから向かう方もいるのだろう。1時間もかからずに行けるだろうけど、ちょっと考えてしまう。I男に仕事の電話が入る。こういうのは不愉快だね。小屋の外で納期がどうのこうのと言っているのが聞こえる。10分ほど休んで下山。石のゴロゴロも下火になり、K女も軽快になる。ガスの中にようやく那須の紅葉を見つけた。今さら残念に思っても始まらない。承知の上でこの日に歩いているのだ。
峠の茶屋の東屋で休む。息が白くなっている。相変わらずの雨。ビニールカッパの下の上着はかなり濡れている。風は上ほど強くなく、ここからは傘をさして下った。2時間程度の歩きだった。何しに来たのかとは、3人の共通の思い。ロープウエイ乗り場はもう閑散としている。マイカー規制も意味のない日になってしまった。雨で、来る人も稀になっている。時間はまだ早いが、福島の宿に向かう。この温泉泊まりがなかったら、おそらく、3人とも、無言で帰ることになったであろう。もう一度、近日中に出直しかな。ただ、今度の土日は北陸に出張になっている。代休をとって行くしかないか。うまく行けたら、2人には、その時の写真を見せて、我慢してもらおう。
連日、テレビで那須の紅葉を伝えていた。見事なものだ。これまで、那須の紅葉に触れたことはなかったし、3人で行ってみようということになっていたので、画像を見るにつけ楽しみと期待が増した。三斗小屋温泉の宿は一か月前に予約を入れていた。体育の日前後は例年、晴れるはず。南月山には行ったこともないし、ついでに2人を付き合わせるつもりでもいた。
ところが、水曜日あたりから、土日の天気はやばい案配になりつつあった。この際、金曜日に前倒ししないかという話になったが、I男の仕事の融通がつかない。致し方ない。こうなったら、予定どおり、雨の中を歩くしかないだろう。ただ、三斗小屋温泉に泊まって、翌日も雨の中を歩くのはしんどい。残念ながら、この天気ではどうしようもないので、三斗小屋の宿はキャンセルして、下山後に福島の温泉に行くことにし、3連休で、温泉宿はほぼ全滅ながら、K女がどこから仕入れてきた情報なのか、天栄村の宿を探し出し、強引に予約を入れてくれた。
連休の間、那須ではマイカー規制が実施されている。とはいっても、ロープウエイ乗り場の1キロ程度下まではマイカーの乗り入れが出来るので、実際のところ、たいした規制区間距離ではないようだった。それはともかく、三斗小屋温泉の宿泊客には、通行許可証が送付されてきたので、宿のキャンセルはしたが、せっかくだから、この許可証を印籠代わりに使わせていただいた。ロープウエイ乗り場が近づくと、その山麓には、見事な紅葉が広がっていた。天気は崩れかけていて、上はガスがかかって見えないが、速攻で行けば、何とか紅葉も楽しめるのではといった安易な考えもあり、ちゃっかりと、ロープウエイを利用する。片道のみのチケット。帰りは峰の茶屋跡経由で下る。9時18分発のロープウエイ。山歩きスタイルに交じり、街歩きの格好をした方も大勢いる。
ロープウエイ終点建物の外は、一面のガスの世界だった。弱いながらも横なぐりの雨と風にみまわれているようだ。紅葉見物どころではない。係員が大声で「熊が2頭目撃されていますから注意してください」と叫んでいる。外の様子を見て、さっさと下りロープウエイに並ぶ人、早々に上に向かう人、土産を求める人、いろんな方々がいる。I男は早速、百名山バッチを購入。光岳のしょぼいバッチとは大違い。やはり観光地だ。K女は準備よく上下のカッパを着込む。オレはどうしようか迷った。カッパは持っているが、この場ではかなり違和感のあるゴム長で来ているから、I男が仕事でゲットしてきた、ホームセンターで数百円で売っているような安ビニールカッパで大丈夫だろうと高を括った。傘も持参したが、この風では使えない。I男は厚手のポンチョ。これはペラペラなものではなく、高そう代物だ。
終点駅の外に出る。すごい風。I男のポンチョはまくれ上がり、雨がしたたかにそそぐ。ベルトのような押さえがないので、自転車用のゴムバンドを貸してやったが、これがうまく固定できない。あきらめてビニールカッパをさらに着込んで押さえにする。オレはオレで、ズボンをカバーしていないから、軍手とともにたちまちのうちに冷たい雨がかかって濡れた。完全武装のK女だけは切り抜けているが、やはり手袋が濡れてしまっている。視界は50mといったところか。それでも、歩いている人は大勢いて、上からもどんどん下りてくる。
(茶臼岳山頂)

数十分歩いて茶臼岳の山頂。雨でカメラも出せず、写真もほとんど撮れない。南月山に行く予定にはほど遠い状況。山頂周遊も無理。さっさと峰の茶屋に向けて下る。手もかじかんできたし、濡れたズボンで、足も冷たくなっている。これはI男も同じようだ。こちらは風が遮られ、雨だけの大人しさだ。K女は石がゴロゴロしているところが苦手らしく、それなりに時間もかかる。待っている時間が冷たくてつらい。メガネも水滴だらけ。
避難小屋があった。いつの間に出来た建物だろう。まだ新しい。中で休む。外人グループも含め、20人くらいいた。この中に、雨の中、三斗小屋温泉から来た方も、これから向かう方もいるのだろう。1時間もかからずに行けるだろうけど、ちょっと考えてしまう。I男に仕事の電話が入る。こういうのは不愉快だね。小屋の外で納期がどうのこうのと言っているのが聞こえる。10分ほど休んで下山。石のゴロゴロも下火になり、K女も軽快になる。ガスの中にようやく那須の紅葉を見つけた。今さら残念に思っても始まらない。承知の上でこの日に歩いているのだ。
峠の茶屋の東屋で休む。息が白くなっている。相変わらずの雨。ビニールカッパの下の上着はかなり濡れている。風は上ほど強くなく、ここからは傘をさして下った。2時間程度の歩きだった。何しに来たのかとは、3人の共通の思い。ロープウエイ乗り場はもう閑散としている。マイカー規制も意味のない日になってしまった。雨で、来る人も稀になっている。時間はまだ早いが、福島の宿に向かう。この温泉泊まりがなかったら、おそらく、3人とも、無言で帰ることになったであろう。もう一度、近日中に出直しかな。ただ、今度の土日は北陸に出張になっている。代休をとって行くしかないか。うまく行けたら、2人には、その時の写真を見せて、我慢してもらおう。
秋の3連休がこの天気では、紅葉見物どころではなかったですね。
私は、本日10/11に那須に行きました。暴風に見舞われ逃げ帰ってきました。那須では、なかなか好日をつかまえる事が難しそうです。
てっきり、金田峠にでも行かれているとばかり思っておりました。
那須は、私、ど素人ですから、紅葉は姥ヶ平とばかりに決め込んでおりましたが、福島側も見事なのですねえ。
いずれにせよ、一昨日の天気では、どこを歩いても縁のない話ですよ。
出直しを本気で考えていますけど、今週の天気予報も今いちですね。
チラッと見てしまった、紅葉が心残りです。絶対にリベンジするよ
(来年になるかな)
チャリ用のカッパでは防水加工も何も感じませんでしたね。手抜きのいい体験になりました。
そんなことより、続編の記事を読んで、明日にでも出かけてください。まだ間に合うでしょう。
実は、横から吹く風と叩きつける様な冷たい雨に密かに僕のテンションは上がっていました。今までに無いシチュエーションに少し興奮しちゃいました(笑)
今回は余計にその後の風呂&ビールが格別でした。
電話の件は…失礼いたしました
<(_ _)>