・毎年、1年間で注目した作品や人物に対して勝手に与えてる賞です。
・アスカー賞という名前に特別な意味はありません。
(以前のはこちら→《2004年度》《2005年度》)
◎TVアニメ部門
『ゼーガペイン』
ま、巷では『涼宮ハルヒの憂鬱』とか話題になっていましたが、『ハルヒ』は原作読んでたからあんまし物語的にわくわくするような部分はありませんでしたね。この原作をどう料理してくれるかという通の楽しみ方としては十分に満足させてくれましたけど。
その点、『ゼーガペイン』は完全オリジナル。次にどういう話になっていくのか既存知識抜きで毎回わくわく楽しませてくれました。生物としての人類が滅びてサーバー上の幻体として辛うじて生き残ってるという、まったく予期しなかったような画期的なSF設定。『ノエイン』にしろ、この『ゼーガペイン』にしろ容赦の無い設定がマニア心をくすぐってくれますが……これ、夕方の普通のアニメなんですね。ま、あの『エヴァンゲリオン』だって容赦ないといえば容赦ありませんでしたけど……
◎劇場版アニメ部門
該当作なし
劇場で見たのは『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』だけなので……
10周年記念作ということで、劇場版では過去に2回、いい役をさらっていった怪盗キッドが3度目の登場って出してきてますけど……はっきり言って、キッドを絡める意味があったのかは疑問ですね。
探偵たちとか言ってるからゲストでなんか凄い探偵でも出してくるのかと思ったら、結局のところ毛利のおっちゃんと(コナンと)服部と白馬ってところ。それ以外の探偵って単に数合わせだけだし。白馬の正体がキッドってのはそもそも捻りも何も無いし。
事件だって、そりゃ遊園地で爆発が起こったら大変だろうけど、それを防ぐってだけで、現実の事件は過去に起こった事件だけってのは企画側にすれば捻ったつもりなんだろうけど、見る方からしたら退屈で面白くないんですね。
◎OVA部門
該当作なし
これは記憶に残るようなのは何も見てないや。
◎特撮部門
『日本沈没』
とりあえず各所に散りばめられた旧作へのオマージュには感服しますが、やっぱりラストの展開は反則ですねぇ。小野寺は殺すわ、日本は生き残るわ。いや、アイデアとしては良いんだけど、旧作ファンとしてはどうしてもペシミスティックなカタストロフィを期待しますからね。
しかし、この映画で一番衝撃的だったのは、物語早々に山本首相が阿蘇山の噴火に巻き込まれて死んでることですね。ま、東京大地震のカタストロフィが無いんじゃ、旧作の丹波哲郎の山本首相のような見せ場は無いですからね。
それにしても、旧作も新作も、大阪の沈むところ描いてくれないねぇ。どっちも沈んだ後の光景が出てくるだけだから……
◎劇伴部門
『Fate/stay night』(川井憲次)
何曲かゲーム版の音楽を引き摺ってる部分もありますけど、それでも随所に川井憲次っぽさが十分に堪能できる音楽かな。ただ、アニメ本編は作品自体があまり抑揚の無い淡々とした作りで、音楽が十分に活かされていたようには思えませんでした。
ただ、最終回の「la sola」あたりはけっこう印象的で忘れられないシーンに仕上がってましたね。
川井憲次といえば『ひぐらしのなく頃に』もそうだけど、1枚目を聴いただけではもう1つパッとしなかった感じ。でも、2枚目のCMに使われてる曲、すごく印象的に耳に残ってるんですが……
『ゼロの使い魔』もなかなかだけど、まだ見てる途中だし……。『ARIA』は前作からの曲がやはりメインだから今年の範疇じゃないですね。『BLOOD+』はハリウッドの大作的な曲作りはいいけど、いかんせんTVアニメの音楽としては異質というか、型はずれ。『ザ・サード』も良いんだけど、決め手に欠ける感じかな。
◎主題歌部門
『涼宮ハルヒの憂鬱』「冒険でしょでしょ?」(平野綾)
ま、これははずせんでしょ。
何と言ってもOPの躍動感をダイナミックに仕上げた映像とのマッチングが最高。これだけゾクゾクする主題歌って「残酷な天使のテーゼ」以来でしょうか。個人的には無理やりチアガール姿で踊らされてるみくるのやけっぱちな仕草の辺りが最高ですね。
次点としては「ひぐらしのなく頃に」。これだけサスペンス感を煽りながら毎回聴いていて飽きない曲も珍しい。さすがに I've は違いますね。あと、『ゼーガペイン』のED「リトルグッバイ」もはずせないところです。
◎ボーカルアルバム部門
『川田まみ SEED』
今年、一番気に入ってよく聴いたアルバムといえば、これでしょうか。『灼眼のシャナ』のOP「緋色の空」から始まってバリバリの I've サウンドがまるまる1枚詰まってるわけですが、最後まで全然テンションが落ちないですね。
アルバム関係は京ぽん2に転送して聴くのが多いんですけど、今年買ったボーカル系のアルバムで転送したまま消さずに残ってるのって他には『桃井はるこ momo-i quality』ぐらいですか。なんか忘れたころに元気付けに聴きたくなるというアルバムです。
◎主演声優部門
平野綾(涼宮ハルヒ)
いや、この人を挙げずにはいられないでしょう。『天使のしっぽ』の頃はまさかこんな大バケするような人とはさすがに予想もしてなかったですけど。いろんな意味でその後もハルヒを引きずってるようですが、もう一皮剥けて大成してくれることを期待したいところです。
時点としては沢近愛理に代わるツンデレ・スタンダードを確立したシャナ(灼眼のシャナ)、ルイズ(ゼロの使い魔)役の釘宮理恵。ロリキャラ声優からツンデレ声優への飛躍の年でしたね。
◎助演声優部門
清水愛(涼水玉青)
やはり『ストロベリーパニック』はこの人の怪演なくして成り立たなかったでしょう。お約束とはいえ、期待通りのことはこなしてくれます。玉青役は先に配役のきまったPS2版の人がスケジュールの都合で出られなくなった代役みたいですけど、逆に今じゃ清水愛じゃない玉青の方が違和感あると思います。いろんな意味で渚砂役の中原麻衣とは名コンビ。これからも怪しいキャラをこなしていって欲しいですね。
『ストパニ』だと千華留役の人もなかなかだったんだけど、もうひとつ物語り上での重要性が無いキャラでしたからね。あのカルメン役みたいなのをもっと早くからやってて、もっと作品に絡んできてたらなぁ……
◎新人声優部門
花澤香菜(カミナギ・リョーコ)
子役で以前にも声優経験はあるみたいですが、本格的なレギュラー役はこれが初めてということで、リョーコはいろんな意味で初々しさがにじみ出ていた新鮮なキャラでしたね。
・アスカー賞という名前に特別な意味はありません。
(以前のはこちら→《2004年度》《2005年度》)
◎TVアニメ部門
『ゼーガペイン』
ま、巷では『涼宮ハルヒの憂鬱』とか話題になっていましたが、『ハルヒ』は原作読んでたからあんまし物語的にわくわくするような部分はありませんでしたね。この原作をどう料理してくれるかという通の楽しみ方としては十分に満足させてくれましたけど。
その点、『ゼーガペイン』は完全オリジナル。次にどういう話になっていくのか既存知識抜きで毎回わくわく楽しませてくれました。生物としての人類が滅びてサーバー上の幻体として辛うじて生き残ってるという、まったく予期しなかったような画期的なSF設定。『ノエイン』にしろ、この『ゼーガペイン』にしろ容赦の無い設定がマニア心をくすぐってくれますが……これ、夕方の普通のアニメなんですね。ま、あの『エヴァンゲリオン』だって容赦ないといえば容赦ありませんでしたけど……
◎劇場版アニメ部門
該当作なし
劇場で見たのは『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』だけなので……
10周年記念作ということで、劇場版では過去に2回、いい役をさらっていった怪盗キッドが3度目の登場って出してきてますけど……はっきり言って、キッドを絡める意味があったのかは疑問ですね。
探偵たちとか言ってるからゲストでなんか凄い探偵でも出してくるのかと思ったら、結局のところ毛利のおっちゃんと(コナンと)服部と白馬ってところ。それ以外の探偵って単に数合わせだけだし。白馬の正体がキッドってのはそもそも捻りも何も無いし。
事件だって、そりゃ遊園地で爆発が起こったら大変だろうけど、それを防ぐってだけで、現実の事件は過去に起こった事件だけってのは企画側にすれば捻ったつもりなんだろうけど、見る方からしたら退屈で面白くないんですね。
◎OVA部門
該当作なし
これは記憶に残るようなのは何も見てないや。
◎特撮部門
『日本沈没』
とりあえず各所に散りばめられた旧作へのオマージュには感服しますが、やっぱりラストの展開は反則ですねぇ。小野寺は殺すわ、日本は生き残るわ。いや、アイデアとしては良いんだけど、旧作ファンとしてはどうしてもペシミスティックなカタストロフィを期待しますからね。
しかし、この映画で一番衝撃的だったのは、物語早々に山本首相が阿蘇山の噴火に巻き込まれて死んでることですね。ま、東京大地震のカタストロフィが無いんじゃ、旧作の丹波哲郎の山本首相のような見せ場は無いですからね。
それにしても、旧作も新作も、大阪の沈むところ描いてくれないねぇ。どっちも沈んだ後の光景が出てくるだけだから……
◎劇伴部門
『Fate/stay night』(川井憲次)
何曲かゲーム版の音楽を引き摺ってる部分もありますけど、それでも随所に川井憲次っぽさが十分に堪能できる音楽かな。ただ、アニメ本編は作品自体があまり抑揚の無い淡々とした作りで、音楽が十分に活かされていたようには思えませんでした。
ただ、最終回の「la sola」あたりはけっこう印象的で忘れられないシーンに仕上がってましたね。
川井憲次といえば『ひぐらしのなく頃に』もそうだけど、1枚目を聴いただけではもう1つパッとしなかった感じ。でも、2枚目のCMに使われてる曲、すごく印象的に耳に残ってるんですが……
『ゼロの使い魔』もなかなかだけど、まだ見てる途中だし……。『ARIA』は前作からの曲がやはりメインだから今年の範疇じゃないですね。『BLOOD+』はハリウッドの大作的な曲作りはいいけど、いかんせんTVアニメの音楽としては異質というか、型はずれ。『ザ・サード』も良いんだけど、決め手に欠ける感じかな。
◎主題歌部門
『涼宮ハルヒの憂鬱』「冒険でしょでしょ?」(平野綾)
ま、これははずせんでしょ。
何と言ってもOPの躍動感をダイナミックに仕上げた映像とのマッチングが最高。これだけゾクゾクする主題歌って「残酷な天使のテーゼ」以来でしょうか。個人的には無理やりチアガール姿で踊らされてるみくるのやけっぱちな仕草の辺りが最高ですね。
次点としては「ひぐらしのなく頃に」。これだけサスペンス感を煽りながら毎回聴いていて飽きない曲も珍しい。さすがに I've は違いますね。あと、『ゼーガペイン』のED「リトルグッバイ」もはずせないところです。
◎ボーカルアルバム部門
『川田まみ SEED』
今年、一番気に入ってよく聴いたアルバムといえば、これでしょうか。『灼眼のシャナ』のOP「緋色の空」から始まってバリバリの I've サウンドがまるまる1枚詰まってるわけですが、最後まで全然テンションが落ちないですね。
アルバム関係は京ぽん2に転送して聴くのが多いんですけど、今年買ったボーカル系のアルバムで転送したまま消さずに残ってるのって他には『桃井はるこ momo-i quality』ぐらいですか。なんか忘れたころに元気付けに聴きたくなるというアルバムです。
◎主演声優部門
平野綾(涼宮ハルヒ)
いや、この人を挙げずにはいられないでしょう。『天使のしっぽ』の頃はまさかこんな大バケするような人とはさすがに予想もしてなかったですけど。いろんな意味でその後もハルヒを引きずってるようですが、もう一皮剥けて大成してくれることを期待したいところです。
時点としては沢近愛理に代わるツンデレ・スタンダードを確立したシャナ(灼眼のシャナ)、ルイズ(ゼロの使い魔)役の釘宮理恵。ロリキャラ声優からツンデレ声優への飛躍の年でしたね。
◎助演声優部門
清水愛(涼水玉青)
やはり『ストロベリーパニック』はこの人の怪演なくして成り立たなかったでしょう。お約束とはいえ、期待通りのことはこなしてくれます。玉青役は先に配役のきまったPS2版の人がスケジュールの都合で出られなくなった代役みたいですけど、逆に今じゃ清水愛じゃない玉青の方が違和感あると思います。いろんな意味で渚砂役の中原麻衣とは名コンビ。これからも怪しいキャラをこなしていって欲しいですね。
『ストパニ』だと千華留役の人もなかなかだったんだけど、もうひとつ物語り上での重要性が無いキャラでしたからね。あのカルメン役みたいなのをもっと早くからやってて、もっと作品に絡んできてたらなぁ……
◎新人声優部門
花澤香菜(カミナギ・リョーコ)
子役で以前にも声優経験はあるみたいですが、本格的なレギュラー役はこれが初めてということで、リョーコはいろんな意味で初々しさがにじみ出ていた新鮮なキャラでしたね。
はじめは面白いのか詰まらないのかよく判りませんでした。「これはSFなのか、それとも毛色の変わった学園ドラマなのか?」と戸惑いつつも読み進めましたが、長門有希のマンションのあたりから「おや?」という展開になり興味をそそられ始めました。
総評としてはとても面白かったです。出だしからもっと興味をそそる何かがあれば更に良かったでしょうね。でなければ飽きっぽい私は読むのを止めてしまったかもしれません。
アニメもレベルが高いと思います。原作に縛られすぎの感はありますが、これも下手に逸脱すると「原作と違う」と文句を言う人もいるし、実際ぶち壊しになってしまう危険もありますから難しいですね。
自分の場合は「ただの人間には興味ありません」の自己紹介や日替わりヘアスタイルあたりでハルヒのキャラに興味を持って読み進んだら、意外とSF的に相当に濃いネタを組み込んであって、最近の若い連中が読んでわかるのか?ってところから読み応えを感じてぐいぐい引き込まれていったって感じですね。
アニメは原作に縛られ過ぎってのは確かにそうですが、キャラのセリフ一つ一つでさえ後の伏線になりかねない緻密な作品だから、おいそれとオリジナルの展開なんか作ったら後で辻褄が合わなくなってきますから、簡単にそういうわけには行かないでしょう。それでも下手に作品を壊すことなく原作者に脚本書かせて1本オリジナルを作っただけでも褒めないわけにはいかないでしょう。