電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

アニメのアイキャッチの素敵な働き

2008年09月17日 | アニメ
 アニメのアイキャッチといえばAパートとBパートの間の中CMを挟む区切りの存在です。CMの付かないDVD等のパッケージメディアでも残ってるから、アニメにとっては無くてはならない顔と言っても良いでしょう。CMの無いNHKやWOWOWの有料放送の作品だと区切りがある必然性は無いのですが、民放での再放送なども見越してアイキャッチが入ってる場合が多いです。
 アイキャッチの付き方は作品によってそれぞれで、まったく無い作品も、CMの前後両方に付く作品も、片方しか付かない作品もあり、また話数によって変わる場合も多々あります。民放番組の場合は視聴者は実際に中CMを目にしますし、パッケージメディアの場合はAパートとBパートでチャプターが区切られてることが多いので区切りは簡単です。しかし、区別が付きにくいのは放映メディアで中CMが入らない場合です。
 WOWOWの有料作品の場合はきっちり両方にアイキャッチが付いてる構造の作品が多いので区切りは前後のアイキャッチの間になります。最近の作品が無いので近い例で『REIDEEN』なんかは連続していてわかりにくいけど、別タイプのアイキャッチが続いていることがわかります。
 それに対して、近年のNHK作品はアイキャッチが1個という形が定着しています。するとそのアイキャッチは前後どちらについてるアイキャッチなのかがわかりにくいのですね。
 BS2の『アリソンとリリア』の場合、しばしばAパート最後の音がアイキャッチまで続いています。逆にアイキャッチとBパートの音は確実に途切れています。つまりアイキャッチはAパートの最後にくっついてるというイメージですね。
 また教育テレビの『テレパシー少女蘭』の場合はAパートとアイキャッチの間の音は確実に切れてるのに、アイキャッチからBパートに音が続いてる場合があります。こちらのアイキャッチはBパートの頭にくっついてるというイメージです。

 このようにNHKやWOWOWのオリジナル作品はアイキャッチが入ってる場合が多いので、CMが無くてもAパートとBパートの区切りは簡単に出来ます。では、CMも無くてアイキャッチの無い場合はどうでしょう?
 CS系の専門チャンネルの場合、アニマックスはきっちりCMが入るので苦労はしませんが、その他のチャンネルだと中CMが無いことも多いのでアイキャッチが無いとどこが区切りかは探すのが面倒だったりします。
 キッズステーションはOPと本編の間のCMはありますが、その後は最後までCMが入らない形態が多いです。『魔法遣いに大切なこと~夏のソラ~』の場合、AパートとBパートの区切りと思われる部分はフェードアウトとフェードインで処理されてるので比較的見付けやすくなっています。
 しかし、そういう作品ばかりではありません。TBSチャンネルは作品の頭から終わりまでいっさいCMが入りません。アニメではありませんが、現在放映中の『ウルトラマンガイア』のAパートとBパートの区切りを見つけようとするとちょっと骨が折れます。アイキャッチが無いのは言うまでも無く、フェードアウト・フェードインもありません。サーチで見ただけではどこで区切れるのかはわかりません。物語の流れ、シーンのつなぎ、音の区切れなどから判断するしかないのです。

 そんなわけで、普通に放送で見てたらCM前後の目印ぐらいにしか思わないアイキャッチなのですが、実はCMが入って来ない時の方が重宝するというという存在なのです。