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検証:ヤマトVSホワイト・ベース もし戦わば

2007年01月17日 | アニメ
 ヤマトとホワイト・ベースが戦えばどっちが勝つかって、富野監督の話。ずいぶん昔のインタビューか何かの発言なんですが、最近ネットで割と頻繁に引っ張られてることが多いからちゃんと検証が必要ですね。いや、まさかホワイト・ベースが勝つだなんて本気で信じてる人はいないと思いますが、最近のガキ若いのはヤマトなんか知らないだろうから。

 富野監督の話ではヤマトなんか波動砲の一撃をかわしてしまえばホワイト・ベースが勝つに決まってるということなんだけど、はっきり言って論拠にも何にもならない杜撰な話ですね。波動砲なんか使わなくても、ヤマトの主砲はメガ粒子砲なんかより射程距離も長くて威力も大きいし、何より連発が可能。艦の装甲自体もヤマトの方が頑丈なのはそれぞれの作品を見れば一目瞭然。普通に1対1で戦ったらホワイト・ベースに勝ち目なんかまったく無いのは明らか過ぎます。
 だいたい恒星間航行用の宇宙戦艦と、たかだか月軌道あたりまでしか活動範囲の無い強襲揚陸艦を差しで戦わせるのが無理というものです。

 そこで、舞台にミノフスキー粒子を張り巡らせ、レーダーは利かないというガンダム世界の条件を付け加えてみましょう。ヤマトのコスモレーダーも使えないと仮定して、近接戦闘に限定します。
 これでも目視で主砲を打ち合う限りではヤマトの方が有利です。どう考えてもヤマトのパネルスクリーンの方が解像度が高そうだし……そもそも艦の設計の前提となる活動空間の広さの違いが出てくるから、これはいくらホワイト・ベースを贔屓目に見てもどうにもならないでしょう。
 そこで今度はショックカノン砲とメガ粒子砲を封じてみます。ヤマトの方は主砲も副砲も使えないことにします。ミノフスキー粒子が効いてるから煙突ミサイル等の誘導ミサイルも使えないってことで、これも封印。もちろん条件は同じにしないといけないからホワイト・ベースの主砲やミサイルも封じます。
 この状態だと艦同士で出来るのは対空砲火、パルスレーザーの打ち合いってことぐらいでしょうか。しかし、どう考えても対空砲の数はヤマトの方が多いし、やはり艦の装甲が違いすぎます。ホワイト・ベースがいくら弾幕張ったってヤマトはほとんど傷付かないんじゃないでしょうか。そりゃ第一艦橋を直撃すれば話は別でしょうけど……。
 この時点でもヤマトの方はまだ機雷や波動爆雷を落としたり、ロケットアンカーをぶち当てるとか他に有効な手はいくらでもあったりします。

 仕方が無いから次に艦載機戦を考えてみます。ま、いくらなんでも通常宇宙空間でコアファイターとかでコスモタイガーと戦えというのはあんまり。ここはミノフスキー粒子がある空間でモビルスーツを出すとします。
 コスモタイガーはレーダーが利かないけど、作品を見てたらほとんど攻撃目標は目視確認して攻撃してるから、そんなに不利ではないでしょう。ただ、モビルスーツの機動は通常の航空機の機動とは違うから、慣れた戦法で戦えないという点では困難さが伴うびは確かです。
 一方、ガンダムから見ればコスモタイガーは相対速度が速すぎて攻撃しにくいのが現実です。もっとも、通常の航空機の機動を考えればニュータイプのパーロットなら撃ち落せるかも知れません。でもガンダムは1機だし、使えるニュータイプのパイロットもアムロ一人。ガンキャノンは支援程度しかできないだろうし、ガンタンクは標的になるだけだから出さない方がマシ。
 ガンダム一機でどれだけコスモタイガーを落とせるかって話かというと、そんな簡単な話でもありません。ヤマトの艦載機はコスモタイガー隊だけじゃありませんから。コスモタイガーがモビルスーツを引き付けてるうちに中型雷撃艇がホワイト・ベースに攻撃仕掛けるって作戦だってありです。
 ま、艦載機同士の戦いではガンダムが勝ち残ったとします。しかし、ガンダムがヤマトに取り付いて破壊できるかといえば、多分絶望的です。そりゃヤマトに取り付いてしまえばビームサーベルの一撃で第一艦橋をばっさりってことも(ビームサーベルがコスモナイトやコスモテクタイトを切り裂くだけの威力があれば)ありだろうけど、ヤマトの速度はガンダムなんかよりは桁違いに速いです。艦載機を出してるからそれに合わせて速度を落としてるにしても、ガンダムが全速で飛行したって追い付けないでしょう。せいぜい擦れ違いざまにビームライフルを撃ったって当たるかどうかは疑問だし、当たったところでヤマトにとっては石ころが当たった程度にしか感じないでしょうね。
 ヤマトが静止していればガンダムだって取り付けるかもしれないけど、そもそもそこまで速度が違うということは作戦行動圏の範囲が違うってことです。ヤマトが艦載機戦闘空域の外に控えているとすると、それはガンダムにとってはとうていたどり着くことの出来ない遥か彼方の宇宙空間ってこと。ヤマトの世界とガンダムの世界じゃ、そもそも認識できる空間の広さの概念が違うのです。
 ミノフスキー粒子下の艦載機戦という範囲では、その状況に特化したモビルスーツを有するホワイト・ベース側に有利に働く側面があるけど、それはあくまでその範囲に特化した話であって、たとえガンダムがヤマトの艦載機を全滅させたところでヤマトを沈めることは出来ないということです。

 最後に究極の決戦方法、白兵戦を考えましょう。
 ま、ホワイト・ベースにサイド7の難民がいたら足手まといになってどうしようもないし、ヤマト側に肉弾戦闘専門の空間騎兵隊がいたら圧倒的に有利だから、その辺のハンデはなくしておきます。ホワイト・ベースはジャブローから宇宙に上がった後の状態、つまり難民はいなくて、現地徴用の素人たちが十分に軍人として育ってから。一方、ヤマト側はテレザート星に向けての地球発進時ぐらい。定員に対して約半数ぐらいのクルーしかいないけど、ホワイト・ベースだって正規の搭乗員数は足りないまま現地徴用兵でまかなってるんだから、これで五分五分の条件ってところかな。
 白兵戦と言ったって『銀英伝』みたいに斧で殴りあいながら血まみれになる戦いをするわけじゃありません。艦内で銃器をぶっ放すという危ない戦い方です。
 ヤマトの白兵戦戦績というと、イスカンダルからの帰路でのデスラー戦、白色彗星帝国戦時のデスラーとの決着、ラジェンドラ号を追って太陽系に侵入してきたダゴン艦隊の一隻との戦いぐらい。(いや、彗星都市帝国内部での戦闘や都市衛星ウルクでの戦闘も白兵戦には違いないけど、艦同士の戦いではないから除外)
 一方、ホワイト・ベースはというと、グフを失ったランバ・ラルがギャロップを使った追撃戦で乗り込んできたのが唯一の例でしょうか?
 ヤマトの場合、最初のデスラーの時は放射能ガスでまともな白兵戦にはならずに一方的にやられてた感じで、コスモクリーナーの発動でデスラーを追い返したってところだから通常の白兵戦とは言えません。その次のデスラーとの白兵戦は主力が空間騎兵隊だったからやはり参考にはならず、唯一正規の乗組員だけでまともに白兵戦やったのはダゴン艦隊の時だけ。この時は厨房まで戦闘に巻き込まれて古代の同期である平田が戦死してるんだけど、どうにか敵は撃退してるから、放射能ガスとかの特殊な要因が無い限りは普通に戦闘できる態勢はあるって感じにょ。
 ホワイト・ベースの場合、乗り込んできたランバ・ラル隊が小数過ぎるし、アルテイシアと出くわしたランバ・ラルが戦意を喪失して去っていったようなものだからまともな戦闘にはなってないけど、画面を見る限りじゃあまりに無防備すぎって感じです。マ・クベに補給を横取りされずにもうちょっとランバ・ラル隊に戦力があれば、ホワイト・ベースは確実に落ちてたところだと見たけど、どうでしょうか?
 ま、ホワイト・ベースは元々サイド7出航時の現地徴用の素人が多く、ろくに射撃訓練も受けてないのが大半だろうから、肉弾戦専門ではなくても正規の兵員教育を受けてきたヤマトの乗組員相手にはまともに戦えないのが正直なところかと思います。

 そういうわけで、波動砲なんかなくてもヤマトがホワイト・ベースなんかに負ける可能性は万が一ぐらいしかありえないでしょう。
 ヤマトの作品をちゃんと見てる人ならわかる話なんですが、ヤマトの強さは波動砲なんかじゃなくて、その驚異的な装甲の頑丈さと主砲の命中精度なんですね。そもそもホワイト・ベース1隻相手にするのに波動砲を使うなんて効率の悪いことは絶対にしません。
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7 コメント

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Unknown (通りすがり)
2007-11-27 15:23:34
全くそのとおりだと思います。
現代科学では否定されてしまいましたが、
ワープ航法という概念がある時点で、
ヤマトの世界はガンダム世界のはるか先の話でしょう。
そんなの当然! (亜樹)
2010-01-19 07:50:16
圧倒的なスピードの差です。

ヤマトの艦載機は見てる限り亜光速戦闘のレベルです。

ヤマトが速度を落としていたとしても、メインエンジンが作動してるので、光速の30%以上は出てるハズ(そもそもヤマトの巡航速度は光速の99%!!)

アムロが如何にニュータイプでも、圧倒的なスピードの差は抗し難く、反包囲されたら逃れられません!


コスモタイガー隊は、亜光速戦闘のプロフェッショナルなのです!!


Unknown (XXX)
2010-11-23 21:46:41
いちばん大事なことを忘れています。
ヤマトの強さは、波動砲でも主砲でも装甲ありません。


「真田さん」です・・・。
Unknown (ゲール)
2011-08-05 17:36:13
確かに。
「こういうこともあろうかと」
真田さんのその言葉に何度救われたことか。

真田さんなら艦内工場で対モビルスーツ兵器を作るかもしれない。
Unknown (Unknown)
2012-02-22 19:27:28
ヤマトは数あるスペオペの中でも科学考証とか真面目にしちゃいけない系
見てる限り亜光速戦闘のレベルです?
あれのどこが亜光速の戦闘なんだと
亜光速で戦闘やったらどうなるか考証のカケラも無いのに
科学や物理法則舐めてんの
ヤマトの設定にそのとおり科学考証加えてガンダムに勝つだのと
野暮極まりない
暴れん坊将軍を史実に当てはめて吉宗は強いとかいうレベル
ヤマトはそれで良いしそこが良いともいえる
そこが作品とのコラボを夢想できる要因でもある

コスモタイガーと共に都市帝国内部で戦闘するガンダム
あの白い奴か・・・!と戦慄するバルゼー提督とか
燃えるだろう男なら
Unknown (最後にもう一度)
2012-02-23 22:59:56
亜光速戦闘には見えないという意見の補足で
例えば「新たなる」でのデスラーと黒色艦隊の
あの近距離で絡み合うような緩やかな艦隊戦
「永遠に」でのゴルバとの超接近戦闘など
対ガンダムでよく言われるような(超スピード離脱
攻撃即ワープなど)戦法をヤマトが行えば
あんな展開の戦闘にはなりません
架空対決の話になった途端劇中ではまったく考慮も
描写もされてない亜光速の戦闘のシミュレートを語り始め
設定ではアウトレンジからの攻撃でどうとか勝ち誇るのは
大人気ないというかロマンのカケラも感じられない
そういう意味で野暮と申しました
大体科学考証を厳しくすればガンダム世界に来たヤマトは鉄屑です
タキオン粒子がないんですから波動砲も使えなければ
波動エンジンも動きません
ヤマト世界のガンダムも同様です
ミノ粉が無ければ核融合炉エンジンは作動せず木偶の坊です
そんなん言い合っても詰まんないでしょ?

真田さんなら対モビルスーツ兵器を作るだろうというという意見
自分は違います
真田さんならMSという兵器のポテンシャルに注目し
波動エンジンを小型化し搭載したりとヤマトに世界にあわせたMSを作るでしょう

例えば防衛軍ガミラス双方ですが艦載機による対艦戦はがら空きの
下から急接近して攻撃上昇離脱という戦法をとるのがセオリーだと思います
しかし武装位置の都合上ほぼ正面しか攻撃できないため
どうしても最も装甲の厚い艦底に限られてしましますが
MSなら射撃角度がかなり広いため上昇しつつの攻撃
しかもシールドで対空砲を防御しながらの攻撃が可能です
砲塔や艦橋など比較的脆いところを破壊する事も可能です
真田さんが着目しないわけがありません
そして装備するのは戦艦クラスのライフルだけではありません
バズーカの弾頭は波動カートリッジ弾ですよ
都市帝国内部ではコスモタイガーは停止するしかありませんでしたが
MSはまさにそこからが本領発揮です無双の開始です
白兵する必要なしの斉藤生存ルートです
波動カートリッジ弾のエネルギーは波動砲の100分の1ですが
バズーカ10発を10機が撃てば波動砲一回分です
都市帝国内部で波動砲一回 余裕のオーバーキル
中の巨大戦艦ごと粉みじんですよ

そして防衛軍の真の切り札はアンドロメダを旗艦とする艦隊ではなく
密閉型コロニーを改造したコロニー波動砲です
直径6キロの口径の波動砲
渦の中心角とかどうでも良くなる彗星丸ごと消し去る勢いです
エネルギー充填したそれをワープで任意の位置にですね

という妄想こそクロスオーバーの醍醐味かと
Unknown (Unknown)
2012-05-23 09:34:12
巡行速度が光速の99%=戦闘速度のはずがないと思うのです。

ヤマトの世界では、戦闘時にはおそらく敵味方双方が戦闘しやすい速度まで減速してるんじゃないでしょうか。
そうじゃないと、反航した場合あっという間に敵とすれ違ってしまって戦闘になりません…。

しかし、宇宙世紀が具体的にいつ頃なのかわかりませんが、ホワイトベースの性能では数日で冥王星までいける沖田艦やゆきかぜの相手さえ厳しい気がします…。

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