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なぜ『宇宙戦艦ヤマト』では毎年のように侵略者がやってくるのか?

2010年02月11日 | アニメ
 『宇宙戦艦ヤマト』の世界では、第1作のガミラス帝国を初めとして、白色彗星帝国、暗黒星団帝国……と、地球は毎年のように強大な侵略国家の危機に襲われています。そりゃ、宇宙に帝国主義的な侵略国家があれば地球に狙いを定めることもおかしくはないけど、毎年のような短期のスパンで銀河系内外からの巨大星間国家が攻めて来るというのは、確率論的に考えたら有り得ないような気がします。

 でも、それは情報の不偏性を前提にした話です。
 全宇宙(……と言っても、あまりに遠いと地球まで侵略に来ること自体が困難だから、銀河系やアンドロメダ星雲を含む局部銀河群の範囲内ぐらいが現実的かな)に展開する巨大な星間国家群と言えども、そこに存在するすべての惑星情報を把握しているってことは無いでしょう。銀河系内でも新興国家のガルマン帝国はともかく、古くから広大な支配領域を持っていたボラー連邦でさえ、ラジェンドラ号との接触があるまで地球の存在は知らなかったということを無視してはいけません。むしろ、大マゼラン雲にいたガミラスが地球を知っていたことの方が珍しいというべきでしょう。

 ガミラスが地球を知ったのは、移住の地を求めて銀河系に手を伸ばしたらたまたま発見したというのが確かなように思いますが、一説には地球人もガミラス人も元々はイスカンダルからの移住者だったとかいう説もありますので、その時の情報が残っていたのかも知れません。(実際、ガミラスがどの程度まで銀河系に支配圏を広げていたのかは不明です。地球までの一直線上しか押さえてないとしたら、最初から目的地は地球だったということになります)

 ガミラスが移住先を求めてわざわざ地球まで攻めてきたということは、ガミラスから見て地球より近い範囲には彼らの移住に適した惑星が無かったということです。ガミラスが地球に求めたのはビーメラ星のようなただの植民惑星ではなく、ガミラス本星に代わる安住の地なのです。
 つまり、地球はガミラスから見れば遥か遠方にも関わらず、地道に兵站を伸ばしながらでも着実に手に入れたいだけの魅力的な価値のある惑星であり、そのような惑星は広大なガミラスの支配領域内にも無い希少な存在というわけです。

 このことは白色彗星帝国の場合にも見て取れます。彼らがどんなルートで宇宙を進軍してきたのかはわかりませんが、地球をオアシスのような惑星だと言ってるから、彼らの進路上に置いても希少な存在なのでしょう。
 そんな希少な存在である地球を、宇宙の彼方からからやってくる侵略者が簡単に発見出来るとは思えません。ま、ボラー連邦のようにたまたま遭遇した(……というよりも彼らにとっては地球はそんなに希少価値のある存在では無かったから無視してただけかもしれない)とか、ディンギル帝国みたいに祖先が地球人だったとかいうケース以外の場合は、外部からの情報取得によりその存在を把握したと考える方が自然です。つまり、ガミラスの地球侵略がその他の星間国家群に地球の存在を知らしめるきっかけになったのです。

 さて、希少価値のある地球の存在を知ると各星間国家はその侵略威力に駆られます。直ちに地球侵略の計画を立て始めるでしょう。しかし、だからと言ってすぐに侵略を始めることは出来ません。足が長くなると兵站を伸ばさなくてはなりませんし、何よりも他の星間国家が侵略しているところに割り込むことは出来ません。
 たとえ、その星間国家が自国よりも弱いにしても、強大な星間国家同士の争いは大規模な消耗戦になり互いに疲弊してしまいます、そこに第三者の介入を許せば共倒れになるだけです。あの白色彗星帝国がヤマトに敗れて零落れたガミラスと友好関係を結んだのも、単に大帝の気まぐれというわけではなく、そういう事情を考えてのことだと考えられます。つまり、地球に対するガミラスの優先権を穏便に譲らせるとともに、第三者に介入の隙を与えさせないためです。けっして地球の戦力ごときに対抗するための同盟ではないでしょう。

 つまり、これらの星間国家群にとっては地球は今すぐにでも手を出したいほどの魅力がある存在ではあっても、先に他の星間国家が手を出してるところにはうかつに介入出来ないというわけです。しかも、その先行する強大な星間国家が敗れたりしてしまうと、その二の舞を踏まないためにも地球に対する戦略を立て直す必要が出てきます。したがって、先行する星間国家との戦いで疲弊した地球を速攻で侵略するというわけにも行かなくなってしまうのです。
 これが、『ヤマト』の世界では毎年のように侵略者がやってくるという状況の理由なのです。
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