電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.525 (3/3)

2009年01月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/12/23~06/12/24

◎彩雲国物語
 (第31話)
 朔洵の誘いを自分への試練として受け入れようとする秀麗。そこにわざわざ本人が迎えにやってきて、静蘭と険悪な空気……はいいけど、それをいちいち口に出して解説してる影月って、天然か?
 茶家に赴いた秀麗だけど、何か物凄い迷宮って感じだな。ま、表に出てる構造物で構成されてるってあたりが、罠さえ回避すればショートカット可能なように思えるけど。
 一方、秀麗と入れ替わりでやってきた春姫。さっそく茶家の見取り図を描いてるけど……これだけの屋敷の全貌なんて、れっきとした住人といえども、お姫様がよく知ってるものだね。

◎おとぎ銃士 赤ずきん
 (第26話)
 白雪の故郷を襲ったという悪い魔法使いたちの住む町・ウィザースベルにやってきた一行。しかし、町は穏やかな普通の町で、とてもそんな雰囲気は無し。で、いきなし声を掛けてきたナンパにーちゃんに誘われてる白雪だけど……
 マレーンの肖像画を見掛けた草太はその中に引き込まれるけど、そこでマレーンが希望の鐘を暗黒魔法の鐘に変えるのを目撃してしまう。で、白雪が危ないって話になるんだけど、一歩遅く、白雪は呪文を唱えて暗黒魔法の鐘を鳴らし、悪に取り込まれてしまうって展開。で、赤ずきんたちと戦う羽目になるけど……眼鏡を外したら本気っていうのが実はブラフだったって話。
 耳栓をして鐘の音を聞かなかったから大丈夫だったって、なんかとってつけたような説明だな。
 ところで草太って、マレーンがサンドリヨンだって気付いてないのか?

◎ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!
 (第39話)
 クリスマスパーティーへの招待を装って晴雨姉妹を招待するビビン。しかし、ブラック星にはクリスマスなんかなかったってエドチンに指導を受けてるのが笑った。きっと、イスラム教徒や中国人ばっかりが植民した星なんだろうね。
 数々のトラップで晴雨姉妹を待ち受けるビビンだけど、晴雨姉妹の手土産のクッキーの方が破壊力でかいというのが悲惨ね。
 ま、ちゃっかりクリスマスは楽しんでたみたいだけど……それはそうと、ノーチェの曲とかで準備してたのはどうなったんだ?

◎地獄少女 二籠
 (第12話)
 山道を爆走するトラックの前に現れた輪入道。ヒッチハイクで乗り込むけど、なんか運ちゃんと気が合ってる感じ。
 運ちゃんは道の先に一箇所立ち退きを拒否してる家のお陰で新しい道が完成せず、かえって事故が多発してるって怒りまくってるんだけど、最近ここで事故死した高校生が運ちゃんの弟で、恨みを晴らそうと地獄通信にアクセスしたけど地獄少女は現れなかったって話。そこで、自分の手で恨みを晴らそうとしてるけど……
 てっきり偽の地獄通信か何かだったから閻魔あいが来なかったのかと思ってたら、調査が間に合わなかったから様子見してたって話ね。すぐに来るような場合って、何度も地獄通信に書き込もうとして逡巡してるやつらだから、調査の時間があるって話か。
 ようやく閻魔あいが現れて藁人形を渡されるけど、糸を解こうとしたら一足遅く、相手は死んでしまったって話。
 この運ちゃんも本当に車が好きみたいだから、弟の恨み以外に本当に事故の危険を減らしたくて怒ってたんだろうけど、相手のジジイも別に立ち退き料を吊り上げたいとかいうんじゃなく、ただ先祖代々の家で最後を迎えたかっただけって話ね。
 ま、そこに悪意も何も無いことは分かるんだけど、事故の多発の危険性を分かった上で立ち退きを拒否してるってのは、自分勝手な反社会的行為と見られて当然だと思うぞ。

◎ゴーストハント
 (第12話)
 クリスマスイブ。何かリアルの放送時期に合わせたような感じなんだけど、これって原作の順番通りとかじゃないのか?
 麻衣がツリーを飾ってると撤去しろと要求する渋谷。ま、職場と思えばツリーなんか邪魔だろうけど、こいつ、西洋人のクセしてクリスチャンじゃないのか? そりゃ、やってること見れば無神論者みたいだけど……
 そこにクリスマスだからと騒ぎに来た坊さんや巫女のねーちゃん。ま、ここは日本だから坊主や巫女にクリスマスを祝うなとは言わないけど、おまいら昼間っから暇だな。仕事は無いのか?
 そこにやって来た京都弁のエクソシスト。一番クリスマスに関係するキャラだけど、やって来たのは教会の事件の依頼。クリスマスイブの日に事件で依頼って、なんか呪われた教会だな。
 で、その教会では多くの子供を引き取って育ててるんだけど、その子供たちの中に霊にとりつかれて「ステッキ」というかくれんぼを始めるものがいるって話。エクソシストのにーちゃんが何度も何度も悪魔祓いをしてるけど、いくらやっても繰り返されるって話。以前にこの教会にいて行方不明になったケンジとかいうガキがとりついてるって話なんだけど……
 で、そのガキの父親に似てるからって懐かれてるリン、いとおかし。とりあえず現在とりついてるのを悪魔祓いしようとしたら……今度は麻衣がとりつかれてるって、難儀なヤツだね。

◎はぴねす!(終)
 (第12話)
 呆気なく伊吹に破れた杏璃と小雪先輩……と思ったら、やられたふり。予知で自分たちが倒れてる光景が見えたから、どうせならやられたふりしてた方が傷付かなくて済むってか。
 式の森の結界を破った伊吹は手にした秘宝で姉を蘇らせようとするけど、案の定失敗して暴走。しかし、成功したら死人を蘇らせることが出来るって本当か? 実は今まで誰も成功したことがないんじゃないのか?
 一方、なんとか雄真を探し出した春姫だけど、自分の魔法を他人を不幸にしかしないと否定しまくる雄真の説得には骨が折れてるね。ま、昔、自分を助けてくれたのが雄真だったって打ち明けたら懐柔出来るってのはお約束。
 ま、雄真がやってきて笛を吹いて暴走を食い止め、再び式の森を封印するって結末だけど……普段から杏璃がド派手な魔法使いまくってる作品にしては、笛で鎮めてお終いってのはビジュアル的に物足りないね。
 秘宝では蘇らせられなかった伊吹の姉・那津音の魂は笛の方に宿ってて、その声を聞いて伊吹は秘宝への執着を捨てたってことだけど……この辺り、伊吹たちが雄真に力を貸す前にやっておいた方が自然なんだけどね。そりゃ、自分じゃ暴走を抑えられないから雄真に力を貸したってのでも構わないといえば構わないけど……
 自分の魔法と向き合えるようになったことで魔法科に転籍した雄真……はいいけど、魔力の割にはこれまでまともに魔法を使うことを学んで来なかったから、制御が大変だろうねぇ。それより、雄真は実の母親と離れることになったのは自分の魔法が原因だと思い込んでたみたいだけど、その誤解は解けたのか? ま、笛に宿ってた那津音の魂が母親(御薙先生)のことをあれこれ伝えてたみたいだから、そのへんも解消してるんだろうとは思うけど……
 ところで一瞬だけ式守の当主のおっさん(おそらく伊吹の父親)が出てきたけど、本当ならこういう事態になる前に動くのが本当だろ。原因は伊吹なんだし。

◎ふたりはプリキュア Splash Star
 (第45話)
 クリスマスで忙しいからと舞や満&薫にまで手伝わせてる人使いの荒い咲の家のパン屋。いまどきケーキを売ってるパン屋なんてあまり見掛けんけど、この町には他に専門のケーキ屋は無いのか?
 相変わらず客を装ってパン屋の様子を伺うキントレスキー。店主と親しげな様子に呆れてるハナミズターレだけど、夫婦と間違われてるとはいとおかし。
 何だかんだと言って、割と良さそうなコンビの2人。しかし、「敵に背を向けるくらいなら共に死のう」って……モエルンバに退却を言ったときとは正反対だな。で、それを真に受けてキントレスキーと一緒に散ってるハナミズターレ……ま、本人が満足そうだからそれで良いかもね。

《おまけ》
◎ウルトラマンエース(再)
 (第33話)
 ウルトラマンエースを名乗り、弱いものいじめを懲らしめてるダンの友人。ま、ウルトラ6番目の弟を公言してるダンといいとこ勝負だな。
 そこに降りてきた怪しげな気球。子供たちを乗せてやるとか言ってるけど、気球だって空を飛ぶ限りは当局に飛行計画書とか提出してないといけないと思うんだけど、その辺はどうなんだろうね。
 一方、TACはその気球を正体不明の物体だとキャッチして調査に出てるんだけど……気球と超獣の区別も付かないのか?
 気球から降りてきた子供たちはみんな何か生気を失った様子だけど、それに気付いたのはダンだけ。北斗もダンの言葉を聞かず、子供をおとなしくしてくれる気球の噂は各地に広がって教育ママたちから引っ張り凧の大繁盛。いや、金を取ってるようには思えないけど……
 結局、ダンが例のエースを名乗ってたガキを医者に見せて異常が判明。でも、何で気球が超獣だと断定できたのかは謎だね。ま、この世界での超常現象は何でも超獣の仕業ってことかもしれないけど。
 しかし、子供を人質にとられてTACは手を出せないからって、ダンを使って気球を乗っ取らせようとしてるけど……むちゃくちゃな作戦だな。飛行中に気球でトラブルなんか起こしたら、下手すれば墜落して子供たちは全員死亡ってことは考えなかったのか? だいたい夕方になったら営業をやめて去っていくんだから、そのタイミングを狙えば良いだけだろうに。

◎ウルトラマンメビウス
 (第37話)
 ウルトラの父降臨祭。ケーキを食べたりプレゼントを交換するこの時期の習慣って……この世界ではクリスマスは廃れたのか? 怪獣頻出期にはちゃんとクリスマスがあったような気がするけど。イスラムのテロでキリスト教が滅ぼされたのか。
 顔が三つも付いてるジャシュライン。デザイン的には昭和の怪獣のリバイバルじゃなくて『ガイア』辺りの平成版のデザインだけど、新怪獣なのかな? ミライが一目で特定してるから、それなりの有名人らしいけど。
 なんか異様に強くてメビウスを黄金像に変えてるんだけど……おいおい、こいつは錬金術を実現してるのか? ま、素粒子レベルで自由に原子を組み替えることが出来ればあらゆる物質を金に換えるのも不可能ではないけど……
 喜び踊ってるジャシュライン。しかし、カラータイマーだけ金になってないって気付き、キレてメビウスを痛め付けまくってるけど、そこにウルトラの父降臨ってのはお約束。ヒッポリト星人の時と違ってメビウスを助けても余裕でジャシュラインを圧倒してるけど……最後はメビウスに倒させてるか。しかし、カラータイマーが金にならなかったのはメビウスが諦めてなかったからで、それがある限りは負けてはいないって……そりゃ屁理屈だろ。

◎仮面ライダーカブト
 (第46話)
 自分がワームだと知ってしまった神代。それを見た祐月にも嫌われて踏んだり蹴ったり。それでも、じいやに「俺はすべてのワームを倒す男だ」と言って自分も倒さなければならないと言い捨てて行くけど……
 そんな神代に手下になれって言って来てる最強ワーム。しかし、逆に手下にされてしまってるってマヌケ。神代ワームってそんなに強かったのか。いや、こいつら分裂したから個々の戦力が弱くなってるとか、復活のたびに弱くなって来てるとかそういう話かも知れんけどね。
 説得に来た加賀美を人質に取って天道にすべてのゼクターを引き渡すよう要求してる神代。同時にこれが最終決戦とばかりにすべてのワームに集結を命じてるけど……
 天道からゼクターを取り上げるとプレス機で潰し始めてる神代。約束どおりに加賀美は解放してるけど、同時にワームがゾロゾロ現れて、これで天道たちもお終いだって展開……
 しかし、ここはゼクトが完全に包囲したと言って現れた祐月。潰されたと思ったゼクターもなぜか無事で天道と加賀美は変身。
 ま、要するに神代の目論見はワームを一箇所に集めたところを一網打尽にさせることだったんだな。しかし、雑魚連中はともかく、最強ワームが矢車たちにまで簡単にやられてるとはお粗末だね。
 で、最後に自ら天道に倒されて散っていく神代。これですべてのワームを倒したって……おいおい、最終回までまだあるにに、それでいいのか? ま、例の最強ワームが無数に分裂して復活してくるとか、今度はネイティブが敵だとか、そんなあたりのよくある展開かも知れないけど。


週刊アニメ定点観察 Vol.525 (2/3)

2009年01月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/12/21~06/12/22

◎護くんに女神の祝福を!
 (第12話)
 護とエメレンツィアの密会を目撃した絢子。なぜかその場は気付かれないように立ち去ってるけど、その殺人的オーラが周囲にとばっちりをもたらすのはお約束。しかし、生徒会長はちゃんと事態の真相を把握してるのね。ま、それでいて絢子をからかって怒りの矛先を向けられてるんじゃ世話ないけど。
 試験の結果発表。エメレンツィアとの特訓の効果もあまりなく、護の実技の成績は良くない様子。それでも無事に絢子とクリスマスを祝うことができたけど……その一方で本格的に護を奪い取る決意を固めてるエメレンツィア。そして、機上から掛かってくる兄からのクリスマスメッセージ。
 いよいよラスボス登場ってか。

◎あさっての方向。
 (第10話)
 佐藤さん(からだ)の働くペンションにやってきたテツたち。からだは相当に驚いただろうけど、安易に態度には出て来ないのね。ま、テツは相手がからだとは知らないわけだから、からだ1人が驚きまくったところで変人扱いされるだけだし、そういう騒ぎでドタバタするような作品でもないからね。ま、ヒロのアパートで見たことがあるって関係でしあかないわな。(しかし、テツにしたら一度見ただけなのによく覚えてるものだと感心するけど)
 さすがに自分を必死で探し回ってるテツの姿を見たらからだも心配するけど、かといって自分がからだだと名乗れるわけでもないのが悲惨なところだな。
 一方、ヒロのアパートを出て行く椒子。ま、からだがいないんじゃいる理由がないってのは確かだけど……妹が家出しても何も出来ない甲斐性無しのヒロに愛想を尽かしたってのが正直なところだろうな。

◎コードギアス 反逆のルルーシュ
 (第11話)
 成田連山の戦いでコーネリアを追い詰めていく黒の騎士団だけど、あと一歩、詰めの戦力が足りないって感じ。そこに日本解放戦線の藤堂がコーネリア本隊の背後に到着。戦況からゼロの意図を察知して親衛隊との戦いを担ってるあたりは「奇跡の藤堂」の名は飾りじゃないのね。
 藤堂のおかげでコーネリアを追い詰めたゼロ。後方のユフィはいろいろとしがらみがあって軍を動かせないみたいだけど、そもそもユフィの護衛部隊程度しかいないはずだから出撃してもあまり戦力にはならないと思うけど……しかし、それをチャンス到来とばかりに出撃して行くスザクのランスロット。ま、こういうときに動かなければ遊軍の意味がないわな。
 結局、スザクの乱入でコーネリアは命拾い。黒の騎士団、ブリタニア軍、日本解放戦線の3者とも痛み分けで撤退を開始し、戦闘は終結。ま、コーネリアは敗戦の将の気分だけど、日本解放戦線も大規模な軍事抵抗組織としてはもう壊滅状態だろうし、すんでのところでコーネリアを逃がしたゼロもね。ま、黒の騎士団としては損害は軽微で名を上げ、さらに新参連中に実戦経験を積ませられたって点では成功だったかもしれないけど。
 しかし、撤退作戦の中、1人残ったところをスザクに襲われたルルーシュ。いきなし現れたC.C.に助けられたって感じだけど、スザクに恐怖を見せているC.C.に触れたルルーシュに流れ込んでくるC.C.の心象光景……『R2』の第15話の伏線ってこんなとこで張ってたのね。
 ここでC.C.の本名を知ったルルーシュだけど、それはまだ明かされてないな。

◎ケロロ軍曹
 (第141話)
 全市民をパーティーに招待って……会場とか大丈夫か? ま、奥東京市がどれだけの規模の市か知らんけど、数万人ぐらいならドーム球場何個分って勘定で済むから、西澤家の敷地内で十分確保できるだろうけど。
 しかし、市民総出でパーティーに参加してる時にクリスマスケーキなんぞ売っても売れんだろ<556。
 それにしてもあれだけ周囲を冷え込ませるって、どれだけ心が冷え切ってるんだ?
 ダディの正体はわかったけど、アリサはどうやって生まれたんだ? で、異界の者を取り込んだらアリサが人間になるというのもよくわからんし……

◎くじびきアンバランス(終)
 (第12話)
 副会長に脅され、会長候補を辞退しようとする千尋を説得することも出来ず、律子に懇願する時乃。そして副会長に真剣勝負を挑んでる律子。ま、副会長の狙いは最初から千尋を揺さぶることで律子を動かすことだったんだろうけど……
 ヘルメットを脱いだ姿で千尋の前に現れる律子。なんかおもいっきし違和感あるね。自分には会長の資格が無いという千尋に、無力な自分が会長を続けられたのは千尋や時乃がいたからだという律子。そして千尋が会長の立橋院を見たいけど、留学を決めたとか……。ついでに婚約を無期延期したとか言ってるけど、本当はそのために留学を決めたんじゃ無いのか? どうも副会長は後任の会長候補がいなくなれば律子が留学を取りやめるのを期待して千尋を辞退させようとしてたみたいだね。
 翌日、全校生徒が整列する中を生徒会室に入っていく次期生徒会一同。すでに留学に発った律子が不在の中、ヘルメットの戴冠式を終え、生徒会の継承は終了……ま、最後に生徒たちの前に現れた新会長の千尋だけど、鳥の糞を引っ掛けられてるのがオチか。

 しかし、中途半端で煮え切らない作品だね。どっちかというと、やっぱり前作の設定で最後まで見たかったね。(幻の最終回も含めて)
 『くじアン』のキャッチコピーって「すべてがくじ引きで決まる」とかだったはずだけど、実際のところは次期生徒会候補をくじ引きで決めてる以外に、くじ引きが重要な決定に使われてる描写が無いんだよな。前作の場合は次期生徒会候補のチーム同士の対戦とかもくじ引きで決めてるから、それなりに意味はあったんだけど……

◎ときめきメモリアル ~Only Love~
 (第12話)
 七不思議研究会って、この学校にはそれだけでクラブが成り立つだけ充実したネタがあるのか? 部長らしき女の子がなかなか。どこかで聞き覚えのある声だと思ったら、浅野真澄か。
 七研が見た幽霊騒ぎのおかげで文化祭前だというのに夜間の学内立ち入り禁止。普段は変なイベントで学内を騒がせてる桜井生徒会長だけど、こういうときは頼りないね。しかし、普段は深夜でも出入り自由って方が問題あると思うけど。
 何か学校側の計画が幽霊騒ぎの原因だってのは仄めかされてたけど、自動ゴミ処理装置って……要は家庭用の掃除ロボットを屋外用に巨大化したイメージかと思ったら、特殊な磁力で集めたゴミをマイクロ波で分子レベルにまで分解って……。磁力で集めてる時点で金属系のゴミしか集まらないだろうし、マイクロ波って、要するに電子レンジで焼いてるってことだろ。それで襲われた人間がアフロだけで済むとは思えないけどね。
 暴走の原因は磁力が幽霊を引き寄せてしまって、それに操られてしまってたことみたいだけど……。それにしても、マイクロ波によるゴミ処理なんて膨大な電力が必要だと思うけど、どうやって給電してるんだろ? ま、昼間の間に充電してるってとこか。
 で、焼却場の記憶喪失の変なねーちゃん。幽霊を浄化しに来た女神様@17歳だったってか。しかし、なぜか帰れなくなってるけど……
 ところで、今でも学校のゴミって焼却場で燃やしてるのか? なんか最近は環境問題がうるさいから正規の焼却処分場以外でゴミを燃やすのは禁止してる自治体が多いはずだけど。『CLANNAD』の光坂高校は校舎にダストシュートまで付いてるけど、あれはやっぱし清掃業者が回収に来るんだろうね。今は分別もうるさそうだな。

アニメ魂
 Gift ~ギフト~ eternal rainbow(終)
 (第12話)
 ギフトが無くなってメデタシメデタシで、あっさり終わりね。ま、莉子と霧乃の和解とか、霧乃のピアノとか、まとめるところはまとめてるけど。
 春彦がギフトを無くせたのは、そのこと自体がギフトに盛り込まれてたからだろうけど、何で春彦の母がギフトを作れたかってのは謎なままだな。いったい、こいつの母親って何者だったんだ? まさか涼宮ハルヒ並みの創造主だったんじゃないだろうな。
 しかし、残酷な話だな。春彦と莉子がくっつくのは認めて、霧乃は以前と同じ関係でいろって。
 それにしても、竹箒に跨って魔法少女のマネをしてる千紗、いとおかし。さすがにギフトが無くなったら魔女っ子はやってられないだろうけど。
 最後の『EX Gift』って「あのね商法」の予告か何かか? 何か雰囲気からすると莉子がいなくて、春彦は霧乃のことを知らないって状況みたいだけど……それでいきなし温泉旅行ってか……


週刊アニメ定点観察 Vol.525 (1/3)

2009年01月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/12/18~06/12/20

◎乙女はお姉さまに恋してる
 (第11話)
 幼少の頃、瑞穂ちゃんに助けられた夢を見てるまりや。しかし、夢で瑞穂ちゃんは貴子を助けて自分は見捨てられる結末に……
 瑞穂ちゃんを避けまくってるまりやだけど、風邪で倒れてしまう破目に。寝込んでるまりやのところにやってきて、無理やり脱がせて汗を拭いてやる瑞穂ちゃん。ま、相手がまりやだし、すっかり思考回路が女の子になってるから瑞穂ちゃん自身は何にも思ってないんだろうけど、まりやにしたら意識しまくりだわな。
 全快した途端、強引に瑞穂ちゃんに男装させてデートに連れ出してるまりや。ようやく自分の気持ちに素直になれたってところだけど……
 帰って来たら怪しげな男たちにさらわれそうになってる貴子が。とっさに誘拐犯に立ち向かう瑞穂ちゃんだけど、相手が斬りつけてきたナイフで作り物の胸がざっくり。それを貴子に見られてしまってさあ大変……ってところだけど。

◎N・H・Kにようこそ!(終)
 (第24話)
 岬を追いかけ、深夜の絶壁にたどり着いた佐藤。ここって東尋坊あたりがモデルなのか? 前回の様子だと東京から北西の方向だから北陸のどこかだと思うけど。
 岬の自殺を止めたまではカッコ良かった佐藤なんだけど、そこでNHK陰謀論を振りかざして特攻死を選ぶってか。ま、転落防止ネットのおかげで死ねなかったんだけど……本気で死ぬつもりならそこからでも飛び降りられるだろ。ま、たいていの自殺者はそこで思い留まるから意味がある設備なんだろうけど……
 山崎は北海道で見合い結婚、先輩は新居で無事出産とそれぞれ健全な生活に向かってるみたいだろうけど、佐藤と岬は相変わらずか。ま、佐藤はバイト生活を続けてるし、岬も希望を取り戻して大検を目指してるって話だから、少しは前向きに進んでるのかしらないけど……

◎僕等がいた
 (第25話)
 矢野が七美に母親と東京に行くってことを伝えるまでの流れを断片的に繋げまくっただけの話だな。ま、躊躇や逡巡ってのはわかるけど、話が断片的過ぎて時間の切換えが早過ぎ。いや、前回辺りでとっくに決着付いてるのかと思ってたけど、無闇に焦らしまくってるな。

◎らぶドル ~Lovely Idol~(終)
 (第12話)
 いよいよ3期生のイベント当日。ま、この期に及んで事件があるわけでもなく、本番までを淡々と描いてるだけだね。かといってイベント本番を詳細にやったりもしてないから、最終回のクセに盛り上がるところが全然無いという酷い話。1期生、2期生も日渡あやが司会やってた以外は1カットだけ集合で顔が映ってただけだし……
 EDの触りが本編のアンコールとシンクロしてるんだけど、冒頭以外は通常の絵のままだし……最後の最後で思いっきり冷めさせる最終回だな。

◎ちょこッとSister(終)
 (第24話)
 番外編のクリスマスって感じだな。冒頭から出てるやさぐれたねーちゃん。何者かと思ってたら、去年のクリスマスにちょこを運んできたサンタのねーちゃんってか。
 ちょこのプレゼントを写メールにしてどこかに送ってる真琴……と思ったら、相手はオダエリちゃんか。しかし、どこかのモデルさんはともかく、アイドルってクリスマスイブは仕事が無いのか?
 エピローグはサブキャラ大放出だけど、あまりにサブキャラすぎて知らないのが多かったりするけど……

◎Pumpkin Scissors
 (第12話)
 アリスがさらわれたことを嗅ぎつけたのか、また陸情3課に取材に来てる記者のにーちゃん。前回殺されたおっさんの事件に陸情3課が絡んでると思ってるみたいだけど……伍長のドアノッカーのことを持ち出されたら大尉も警戒するわな。
 そこに帰って来たアリス。さっそく記者を追い返すけど、例のインビジブル・ナインについての原稿のことを勘付かれて、先回りして入手されてしまうって展開。で、現行をデスクに持ち込んだ記者だけど、裏付けを取って来いと言われて出掛けた間にどこかに通報されてるって……ま、セシルの兄が殺されてる時点でマスコミ関係も押さえられてるだろうからね。
 アリスが記者を差し向けたと思ってたセシルだけど、そこに再び現れた記者。アリスが安易な発表の危険性を説くけど、聞く耳持たずってか。
 結局、記者自身も原稿を記者に売ったセシルの兄の友人たちもみんな殺され、原稿はどこかに消失してしまったって展開。自分の知らない間に紛失したという編集長の話は信じがたいけど、ま、当人が見ない振りしてる間に組織の連中が処分したってことだろうねぇ。
 悔しさを胸に決意を語るアリスだけど、セシルは世の中すべてが信じられなくなったって感じだな。

◎金色のコルダ ~Primo Passo~
 (第11話)
 天羽さんの家で香穂子と冬海さんとでお泊りの打ち上げ。ま、天羽さんが取材がてらに強引に誘ったってところなんだろうね。香穂子に「香穂先輩と呼んで良いですか?」と言って自爆してる冬海さんがなかなかね。
 第2セレクションの結果は土浦が1番で香穂子が2番。普通科組が上位を独占してるから音楽家の連中はあんまり快くないだろうね。ま、コンクールに選ばれなかった上級生の不満が音楽家の1年に向けられてるみたいだけど……
 柚木が屋上で『アルビノーニのアダージョ』を吹いてるところに遭遇した香穂子。いきなり「おまえはウザイ」って言われてるけど、いつもの親切な先輩の顔ってのは余所行きの猫を被った姿だってか。

◎ネギま!?
 (第12話)
 冒頭で刹那と木乃香の馴れ初め話をやってるから本編もそっち方面の展開かと思ったら……そういえば夕映が仮契約(キス)を拒んで逃げ出したって話だったっけ。
 しかし、夕映さん、逃げる逃げる。これが乙女の純情ってやつだね。ま、年頃の女の子だからキスに興味がないわけでもないし、ネギが嫌いなわけでもない。でも、いざ直面したら恥ずかしいし、何より本屋ちゃんの手前もあるし……
 いや、もうあれだけパートナーがいるんだから今さら夕映1人が本屋ちゃんに義理立てしても意味無いような気がするけど。でも、楓の追跡を振り払ってるのは凄いね。
 一方、学園中を夕映を追って探し回るネギたちだけど、さすがにこれだけ派手に夕映を追っ掛けてたら何かあると勘付かれるのも当然なわけで……。しかし、千雨のネットアイドル発覚があまりについで過ぎなのがもったいない気が。いくらでも話が作れそうなネタなのにね。(その辺は旧作でやってるといえばやってるんだけど)
 最後は意を決して自分からネギのところに飛び込んでキスをする夕映。これでどうにか仮契約完了……と思ったら、騒ぎで集まってきた他のクラスメイトたちの衆人環視の中っていう羞恥プレイ……じゃなくて、モツ&シチミの眼前で明白にネギの正体がばれたことが露見。たちまちネギはチュパカブラにされてしまいましたってか。おまけに例のスタークリスタル絡みで一同まとめて暗黒空間に飲み込まれてるという、ドタバタギャグから一転して絶体絶命の大ピンチという展開。ま、唯一の救いはその前に高畑先生と黒薔薇男爵が暗黒空間に飲み込まれてたみたいってところか。ま、エヴァ(と茶々丸)の居場所も気になるけど……

◎奏光のストレイン
 (第9話)
 ラルフの妹だという正体が発覚してしまったセーラ。ラルフを兄の仇だと狙ってるロッティは怒り狂ってブラック状態。なんかおもいっきしトラウマを刺激したというか、逆鱗に触れた感じだね。
 艦長たちの尋問を受けるセーラだけど肝心なところを黙ったままだからラルフのスパイだという疑念は晴れない様子。しかも、ラルフの襲撃をセーラの奪還が目的だと誤解してるみたいだから、練習艦リベルタッドは補修も済まないうちにグォール空間補給廠からも追い立てられる始末とは悲惨ね。ま、次の目的地は正規軍の駐屯施設だからそこまでたどり着ければ安泰だってことみたいだけど……
 艦内で孤立するセーラ……歩兵科でイジメを受けてたときよりも悲惨だな。そこへ銃を向けて現れたロッティ。すべての元凶がセーラだとばかりに責め立てようとするけど、ようやく涙ながらに自分の決意を語るセーラ。妹の自分がラルフを殺してすべてを終わりにするって……
 いつの間にか銃を下ろしていたロッティや、その様子をモニターしていた艦長たちはいいけど、他のクルーの誤解ってのは解けるのかねぇ。

◎夜明け前より瑠璃色な Crescent Love(終)
 (第12話)
 手を握ってライオネスの前に現れたフィーナと達哉。高野が装置を切り替えてその様子を月と地球全体に中継してるんだけど……切り替える前から地球のテレビにその映像が流れていたのは気のせいか?
 ライオネスに月と地球の和平を説く二人。それに心を動かされ始めるライオネス。しかし、いきなしユルゲンが反乱を起こし、平民出の国王になんか従えないと、協定違反の最終兵器を明らかにした上で地球との全面戦争を宣言。しかし、その様子がすべて全世界に筒抜けだったのが運の尽き。広間を包囲したカレンの部隊によって反乱は鎮圧。マヌケな最後ね……と思ったら、最後の足掻きでフィーナを射殺。しかし、倒れたのはフィーナを庇った達哉……
 尊い犠牲によって月と地球は真の和平への道を歩み始めました……って感動の終わりになるのかと思ったら、いきなし異星人の宇宙船がやってきて、怪しげなビームで達哉は蘇生って、いったいどんなトンデモアニメなんだ? で、現れたのが達哉の父親。異星人の遺跡を調査してたら異星人に拉致されてたってか。
 月と地球の和平のはずが、知らないうちに異星人と和平を結ぶ話になってるし……これ、まさか原作もこういう話だったんじゃないだろうな?

 何はともあれ、数年後、フィーナと達哉は無事に結婚してメデタシメデタシ……は良いんだけど、普通なら感動の回想シーンが(作画面で)痛々しい画像の連続になってるのが悲惨過ぎね。ま、一応キャベツは見られる映像にはなってたけど、キャベツだけ直したところでどうにもならんだろ。これ、DVDだともうちょっとマシになってるのかねぇ。


【Kanon】鯛焼きと羽根リュックをめぐる冒険 #12

2009年01月17日 | アニメ
遥か昔、
羽根リュックを背負った食い逃げ少女と、
鯛焼き屋のおじさんとの間に、
大きな戦いがあった。
それは、
あらゆる鯛焼きを消化する食欲の力、
「うぐぅ」をめぐる戦いであった。

(京アニの新シリーズですね)


 第12話「異形の円舞曲~waltz~」

【ストーリー雑感】

 今回の冒頭ナレーションは堀江由衣かな。
 一度に二つ三つは当たり前だとか言いながら、クレーンゲームで2000円もすってる幼い頃の祐一。最近はせこい店が多いから、あんまし取れそうな機械は少なくなったけど、この頃はどうだったんだろうな。
 ふと夢から覚めて廊下に出たら、そこには何かに驚いたあゆが。そういや、真琴の代わりに居候してるんだっけ。しかし、涙を浮かべながらオバケの話を怖がってる表情がかわいいね。

 クソ寒い夜中なのにベランダで星を見てるあゆ。高所恐怖症だからと下がってる祐一に自分も高いところは苦手だと言ってるけど、全然そんなふうには思えないな。ま、ベランダぐらいなら平気だと本人も言ってるけどね。しかし、名雪に憧れてるとか言ってるあゆだけど、自分と同い年だとは知らなかったのか? ま、あゆの年齢感覚は5年前のままなのかも知れないけどね。
 しかし、名雪とは違うあゆの良い所って……
  ・電車に子供料金で乗れる
  ・何年経っても昔の服が着れる
  ・お子様ランチを注文しても恥ずかしくない
 実際、あゆの外見で小学生として扱ってくれるのかな? 祐一は昔と同じ姿ぐらいに感じてるみたいだけど、回想シーンのあゆと今のあゆじゃかなり違いがあるから、客観的には中学生とは間違われても小学生には見てもらえないと思うけど。ま、羽根リュックをランドセルと勘違いされたら別かもしれないけど。パジャマ姿見てても多少は胸が出てるみたいだし。

 5時37分にケロピーを連れて寝ぼけながら起きてきた名雪。陸上部の朝練にしても早そうな気がするけど……と思ったら、出掛けたのは7時53分。起きてから出掛けるまでに2時間以上も掛かるのか、こいつは。いや、食卓の上で寝てたような気がするけど。
 ふと気付いたけど、雪国の玄関は二重構造になってるのか? それにしても、休みたいときに休んで良いし、好きな時間に登校して好きな時間に帰って良いって……そりゃすでに学校とは呼ばないと思うぞ。さて、この後、秋子さんはあゆをどう扱ったんだろうか、とても気になるね。

 登校途中で舞&佐祐理に出くわしてるけど、今日が舞踏会の当日だったか。しかし、上級生の舞を相手に相変わらず偉そうな口の利き方だね。
 相変わらず雪の積もった中庭でカップアイスを食ってる栞。見てるこっちが凍えそうになるから、頼むからやめてくれ。せめて暖房の効いた部屋で食ってくれよ。勧められた祐一だけど、さすがに躊躇するわな。しかし、常備薬を持ち歩いてるのはいいけど、何種類もビンごとってのは引くぞ。

 栞と別れた後、栞のクラスメイトの女の子に呼び止められてるけど、栞は一学期の始業式からずっと休んでるって話。ま、祐一が出会ってからでもかなり長期間休んでるのに風邪というのを鵜呑みにしてるのは暢気としか言いようが無いね。しかし、彼女、どうして栞のこと知ってたんだろ? 始業式から休んでるってことは高校に入ってからずっとってことだけど(その割には入学式とは言ってないよね。中高一貫性の学校なんだろうか?)、中学時代から知ってるってことかな……とか思ったら、始業式の日に倒れたって話ね。で、その子は栞が最初に話し掛けてくれた相手だったから印象強く覚えてたってか。
 その子の口から栞の苗字が「美坂」と教えられた祐一だけど……

 舞踏会の衣装だといってプレスリーみたいな格好をしてる北川。なんか勘違いしてると思うけど、こんなのが実行委員でちゃんと舞踏会やれるのか?
 2年になってから感じ変わったという香里。ちょうど栞が倒れたという頃だな。香里を追いかけて栞が妹だろうと確かめる祐一だけど、妹なんかいないという無碍な返事。親友の名雪も香里の家族のことは何も知らないみたいだし……。でも名雪って2年になってから香里と親しくなったのか? それ以前ならそんなに香里のガードは固くなかったと思うんだけど。

 昼休みに佐祐理からタキシードを受け取った祐一。放課後、普通に帰宅してるんだけど、舞踏会は夜になってから出直すのか。近所のやつらはいいけど、遠距離通学者は大変だろうな。いや、さすがに間に合わないぐらい遠けりゃわざわざ帰宅してから出直したりはしないだろうけどね。
 時代劇を見ながらうとうとしてる祐一。また幼い頃の光景だけど……名雪にせびってるのは冒頭クレーンゲームで使い果たした分のお金か。しかし、この幼い名雪がなかなか凛々しくていいね。結局、名雪からせしめた1000円でリベンジしてあゆにくれてやったのか。この天使のクレーン人形があゆの探し物だって話だな。

 案の定、寝過ごして舞踏会に遅刻する祐一。そこにいた舞のドレス姿に思わず見とれてるけど、褒められたらツッコミを入れてるのがおかしい。ま、舞らしい照れ隠しではあるけどね。しかし、本当にあの格好で壇上に上ってるのか、北川。誰からも相手にされてないというか、香里がいないから自棄になってるのか。
 舞に皮肉を言いに来た生徒会長の久瀬だけど、自分を知らないからって転校してきて間が無い祐一を胡散臭がってるとは、ろくなやつじゃないな。ま、生徒会長とかクラス委員長を歴任するやつってのは、本当にまとめ役として信頼されてるやつか、こういう自己顕示欲の強い政治家タイプの生徒なんだけど、得てして後者の方が多いんだね。それでいて自分を前者だと主張するから始末が悪い。
 舞に嫌味を言う久瀬にむかっ腹を立てて料理を自棄食いする祐一。舞に踊って来いと言ってるけど、さすがに北川は(あの格好だし)拒否するだろ。で、祐一と踊りたいというけど……モンキーダンスしか踊れないと言ってた割にはちゃんとエスコート役はこなしてるな。
 しかし、いきなし魔物が襲撃してきて舞踏会場はメチャクチャ。おまけに佐祐理が叩き飛ばされてるって最悪の状況。舞は剣を取り出して魔物と戦い始めるけど……そんな物騒な物、会場に持ち込んでたのか?(と言っても学校の体育館だから、たまたま近くに隠し場所があっただけかもしれないけど)
 でも、いくら奮闘しようとも魔物の姿は舞にしか見えてないからねぇ。傍目には乱心して剣を振り回してる凶暴な女だとしか映ってないんだよな。
「やってくれたな、川澄さん」
 会場の惨状を見て久瀬が舞に文句を言ってるけど……被害の大半は舞が剣を取り出す前に起こってるだろ。まさかそれを見てなかったとか言うんじゃないだろうな。


【サブタイトル解題】

 今回は捻りが無くてストレートなサブタイトルですね。「異形」は魔物のことで、「円舞曲」は舞踏会で掛かってるワルツのことです。もっともワルツそのものを指してるというよりは舞踏会の婉曲表現だとは思いますが。
 3拍子の舞曲としてはワルツの他にもメヌエットとかスケルツォとかありますが、メヌエットとかは基本的に舞台で踊り子が踊るための音楽なのに対して、ワルツは舞踏会でダンスを踊るための音楽という感じですね。
 ところで、これ「異形」を魔物じゃなく舞自身と解釈することもできるんです。つまり久瀬のような連中から見た、舞が踊ってる光景なんですけど……作り手がそういう解釈を望んでいると考えるのは穿ち過ぎでしょう。


【使用BGM】

01.「約束」
  あゆの声による夢の光景。
02.「Last Regrets」
  OP
03.「冬の花火」
  クレーンゲームをする幼い祐一
04.「pure snows」
  サブタイトル~ベランダのあゆと祐一
05. 「2 steps toward」
  登校中の舞と佐祐理
06. 「笑顔の向こう側に」
  栞とアイスクリーム
07.「冬の花火」(アレンジ版)
  栞の同級生
08. 「Last regrets -acoustic version-」(末尾)
  妹を否定する香里
09.「冬の花火」
  名雪に金をせびる幼い祐一
10.「ワルツ」(『眠れる森の美女』より)
  舞踏会(現実音楽)
11.「ワルツ」(『眠れる森の美女』より)
  舞と祐一のダンス(現実音楽)
12.「兆し」
  魔物の襲撃
13.「少女の檻」
  剣を振るう舞
14.「風の辿り着く場所」
  ED
15.「Last Regrets」(イントロ)
  予告

 川澄舞編が本格的にスタートってことで舞のテーマである「少女の檻」もいよいよ本格的に使われ始めた感じです。(今までは第4話で1回流れただけだから)
 でも、今回印象的なのは「冬の花火」でしょうか。真琴編では普通に現実シーンの音楽として使われていたものが、今回は回想シーン2つと、アレンジ版が栞のクラスメイトのシーンに使われています。クラスメイトの話も始業式の日に倒れた栞の記憶がメインと考えれば、過去関係のシーンにしか使われてないんですね。
 舞踏会の音楽はチャイコフスキーの『眠れる森の美女』から文字通りの「ワルツ」。ま、魔物を追い続けてることで現実を見失ってる舞を「眠れる森の美女」に見立てた選曲なんでしょうけど、同じ曲を続けて使うというのは実際の舞踏会の選曲としてはどうかと思うところですが……


【あゆの良いところ】

 本編中で名雪を羨むあゆに祐一が挙げたものですが、じっくり検証してみましょう。ここでは幼い頃の事故で眠ったままのあゆの本当の姿を知ってることを前提とします。

(1)電車に子供料金で乗れる

 あゆ自身が嬉しくないと言ってるのは、実際の生活上であゆにとって電車に乗る機会はあまり無いからなのでしょう。ま、雪国の大きく無さそうな地方都市ということを考えると、都会のように公共交通機関が発達してないので余計に乗る機会が無いのでしょう。祐一が何気なく話題に出してるのは、祐一は都会に住んでたから電車は身近なものだったということで、別に他意は無いと思います。
 事故で眠ったままの現実のあゆも別に成長が止まってるわけじゃないから、もう小学生と偽って乗るのは無理でしょうね。成長しても身長は小学生並みという話もあるかもしれませんが、小学生と高校生じゃ顔付きが全然違います。(ま、欧米人から見たらアジア人の子供は見分けが付かないかも知れませんが、駅員さんとかは普通に日本人ですからねぇ)
 ま、自動改札なら顔を見られなければ大丈夫かも知れませんが、そこは交通機関未発達の地方都市です。自動改札なんてコストの嵩む物を導入してるわけはありません。

(2)何年経っても昔の服が着れる

 これはあゆ自身が言ってるように、祐一から見たらいつまでも小さいままでも、あゆ自身は成長してるから同じ服を着続けることは出来ません。現実のあゆのように病院で眠ったままなら最低限の衣服で済みますが、そうでなけりゃ子供の成長期って服代が嵩むんでしょうね。
 じゃ、成長期が過ぎて大人になったら何年も同じ服が着られるかというと……背丈は伸びなくなっても大人は横方向に成長するんですね。(おい)

(3)お子様ランチを注文しても恥ずかしくない

 あゆはこれにはメリットを感じたみたいですが、実際はどうなんでしょうね。傍目には年齢を誤魔化しにくいというのは電車代のところで言ったとおりですが、それは駅員さんが絶えず不正乗車がないか注意深く見張ってる場合の話です。デパートの食堂とかでは、(レディースサービスとか特定の客層向けの限定サービスでもない限り)誰が何を注文しようと構わないわけですから、そんなに注意を払ったりしないでしょう。
 そりゃ、いかついおっさんがお子様ランチを注文したら変に思うでしょうし、周囲の客が笑うかも知れませんが、小柄な女の子が注文したぐらいじゃ、あまり気に留めないと思います。だから問題は自分が恥ずかしく思うかどうかなんですね。
 じゃ、実際に今のあゆがそのメリットを享受できてるかというと、おそらくお子様ランチを食う機会なんか無かったでしょう、なんせ鯛焼きを食い逃げしていたくらいですから。多少は小銭を持ってた真琴と違って(これもどうやって手に入れたのかは謎なんですが)、あゆは正真正銘の文無しだったと考えたほうがいいですね。
 でも、メリットと受け取ってるということは、あゆ自身は(おそらく現実のあゆの無意識の願望として)お子様ランチを食べたいと思ってるのではないでしょうか。おそらく事故が起こったときのままの嗜好なんでしょうけど。


【後書き】

 ずいぶん間が開いてしまいましたが、なかなかじっくり見る時間が無いし、中途半端で中断すると続けにくいんですね。時間だけじゃなく気力も要るから、生活環境とかバイオリズムとか好条件にならないと手が付けられないです。
 ま、放映期間中にリアルタイムでやってると、無理してでもモチベーションが上がってくるんでしょうけど、もう2年も遅れてたら、さらに遅れてもどうでもいいやって感じです。
 取り掛かった以上は最終回までやりたいけど、まだやっと半分までたどり着いたところですね。気力が持てば良いんですが……


2008年度アスカー賞

2009年01月02日 | 雑記
・毎年、1年間で注目した作品や人物に対して勝手に与えてる賞です。
・アスカー賞という名前に特別な意味はありません。
 (以前のはこちら→《2004年度》《2005年度》《2006年度》《2007年度》)

◎TVアニメ部門
 『ef - a tale of melodies.』
 テレビアニメの醍醐味が来週はどうなるんだろうかというドキドキワクワクだとするなら、それを一番味わわせてくれたのがこの作品ですね。二部作の原作ゲームの物語を構成を組み直して描かれたアニメの二部作。一期目は日本とオーストラリアの二つの音羽町で同時進行的に展開する二つの恋愛物語をモザイク的に対比して描かれていたトリッキーな作品でしたが、今回の第二期は同じキャラクターたちを過去と現在をモザイク的に対比させながら描かれていました。空間的なトリックを使ったのが第1期なら、時間的なトリックを使ったのが第2期と言えるでしょう。もっとも、空間トリックの方はオーストラリアにまったく同じ音羽町が存在すると明かされるまではわからないわけですが、時間の方は見てればわかっていきますね。同じキャラが出てるわけだし。
 第1期の方は斬新な演出が話題になりましたが、物語の方はあんまり興味をひくものではなかった(千尋の記憶障害もちょうど映画『博士の愛した数式』を見たばかりでインパクトは無かったし)のですが、今回は作品全体のキーパーソンである雨宮優子自身が描かれてることで断然面白かったといえます。
 これだけ丁寧に設計されたアニメも滅多に見ることが出来ませんが、やっぱり一番残念なのは額縁放送なので、作品中に散りばめられた文字とかが潰れて見づらかったことでしょうか。

◎劇場版アニメ部門
 『名探偵コナン 戦慄の楽譜』
 劇場で見たのがこれだけといえばこれだけなんだけど、コナンにしては変に強引でトリッキーな推理とかなくて、素直に見れた映画でしたね。音楽の方もクラシック曲をネタやフリだけで終わらせずに作品中にうまく溶け込ませてたと思います。ただ、こういう小編成の伴奏だけつけた歌物の題材で「フルスコア」なんてタイトルを名乗られてもって感じですね。最近は『題名のない音楽会』とか見ててもガラコンサートが人気みたいですが、「フルスコア」と名乗るなら大編成のオーケストラでも出してもらわないと。(ま、デュエットでもトリオでも、全部のパートが揃った楽譜ならフルスコア(総譜)には違いはありませんが)

◎OVA部門
 該当作なし
 OVAに近いものといえば、買ってまで見たのは『CLANNAD』の最終巻の「智代編」ぐらいだけど、テレビシリーズのクオリティと比べたら作画面であんまし良くなくてがっかりした覚えが。智代はテレビシリーズで見てた方が良いですね。でも『智代アフター』はやらないんだろうな。『こどものじかん』のコミックスを買ったら何か付いてたけど、まだ未開封で見てないし。
 最近はテレビアニメの続編以外に話題性のあるOVAとか聞かなくなったし、ジャンルとしては衰退してるのでしょうか。

◎特撮部門
 該当作なし
 日本の特撮映画の伝統はこのまま消え去ってしまうのでしょうか。

◎劇伴部門
 該当作なし
 テレビアニメのサントラは毎期何作かは意識して買ってるんだけど、肝心の作品自体の(ちゃんとした)視聴が追いつかないからサントラも未聴のままがほとんど。ま、最近はサントラが単体で発売されない作品も多いし、DVDの特典に付くなら付くでそれを大々的に宣伝してくれないと買えないしって状況ですね。
 いまだにサントラのパッケージに作曲家の記載が無いのも多いというのはどういうものでしょうか。ま、店によっては防犯タグでジャケットを隠して収録内容が見えないことがしばしばあるけど、そんな店ではあらかじめ絶対に買うと決めてて他の店で見付からなかったものしか買う気になれないですね。(とくにアニメイト。CDじゃないけど、PCゲームの体験版収録のムック本の1箇所しか無い肝心の作品名の記載場所が18禁シールで隠されてて何の作品のムック本なのかわからないこともあったし。売りたくないのだとしか思えません)

◎主題歌部門
 『マクロスF』「星間飛行」(中島愛)
 いや、1回だけでもOPで使われたから構わないでしょう。個人的には『マクロス』といえば第1作のシリーズだから、『マクロス』の音楽世界といえば80年代的な羽田健太郎の音楽であって、『マクロスプラス』以降の菅野よう子的な音楽世界というのは、『マクロス7』の歌物ばかりで劇伴を排した世界ほどではないにしても、どこか異次元の存在みたいでなじめないんですね。そんな中でいきなし80年代のアイドルソング的なノリで登場したこの曲には心が洗われました。
 『トライアングラー』や『ライオン』とかも嫌いではないんですが、自分の中では『マクロス』のイメージじゃないですね。

 次点は『屍姫 赫』の「Beautiful fighter」あたりかな。実にangelaらしい曲だけど、一聴して素直に気に入ったのは『ファフナー』以来かな。『かんなぎ』の「motto☆派手にね!」とかも好きだけど、主題歌としての意味合いからいうとどうかという気がするし、年初のアニメなんかはもうすっかり忘れてしまって思い出せないのも確か。

◎電波ソング部門
 『恋姫†無双』「やっぱり世界はあたし☆れじぇんど!!」(fripSide NAO project)
 電波ソング系としては『H2O』の「マジカルO・TO・HA・」も捨て難いけど、インパクトとしてはこっちの方が断然上ね。毎週流れてるし。しかし、その割にはあんまし話題にはなってなかったような。ま、番組自体が電波系みたいなものだからEDだけ目立ってたわけじゃないからでしょうけど。

◎ボーカルアルバム部門
 『CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~』
 ニコニコ動画の人気曲を集めてCDにした1枚。まとまりが無いと言えばまとまりが無いカオス的な選曲だけど、10年ぐらい経ってから聴いて当時の熱狂を思い出してみるのが一番有用な使い道かも知れません。
 『みくみくにしてあげる♪【してやんよ】』を高音質で聴きたいけどCDが出てないとか、『エアーマンが倒せない』も単独で同人CDを探すのもどうかとか思う向きには便利な一枚だったのも確か。ま、ニコニコ動画の存在価値を世間にアピールするには少しは役立ったんじゃないでしょうか。

◎主演声優部門
 能登麻美子(小山田耕太/『かのこん』)
 少年役としては過去に『GIRLSブラボー』の雪成とかもあるんだけど、ちずる役の川澄綾子との絶妙な間合いとか、斬新な演技が感じられました。作品自体は地上波放映も無いし、ネット配信も後半は(年齢制限を口実に)有料に切り替えられたりして商売的にあざとさを感じられたりしましたが、見続けたいという欲求がそれを上回るぐらいの魅力を見せてくれました。
 一方でヒーリングボイスの第一人者としての地位は相変わらず不動で、いつもどこかで能登麻美子という状況が続いてくれているのはうれしいですね。最近は「あなた、最低です!」というのも話題みたいですが。

◎助演声優部門
 川澄綾子(源ちずる/『かのこん』)
 主演に能登を挙げたら、助演はこの人を挙げなくてはいけないでしょう。堀江由衣のように強力なバックを持たない限り、流行り廃りの激しい声優界でテレビアニメのヒロイン役を10年以上も持ち続けているというのは凄いものがあると思います。やっぱりアイドル的なマルチ展開に走らずに声優としてキャラを演じることに専念している人だから、それが成果として現れて来てるってことでしょう。
 もっとも川澄綾子というと、まほろさんとかセイバーとかストイックなヒロイン像が代表的なイメージだから、ちずるみたいな極端にエロエロなキャラというのはギャップ感がありましたね。

◎新人声優部門
 戸松遥(ララ/『To LOVEる』他)
 前年のコーティー辺りから出てきた人だけど、名前を意識し始めたのは2008年になってから。でも、あっという間に主役級を何作も重ねる人になっちゃいました。役柄としてはナギとかエムエムの方が良いのだろうけど、ララのイノセントな能天気なキャラなんかは(下手っぽくはあっても)新人時代にしかできないものだろうから、とりあえず代表作として上げておきます。
 次点は『マクロスF』ランカ役の中島愛あたりかな。

◎キャラクター部門
 石動乃絵(『true tears』)
 アニメに変なキャラは付き物ですが、一番現実的な存在感を示してくれたキャラというとこの人を除いて挙げられないでしょう。そんな彼女と真面目に向き合ってくれる主人公がいて、物語が始まっていきます。

 次点は『H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-』の田端ゆいかな。高飛車なお嬢様キャラというのはどんな作品にでも出てきますが、実は農作業でしっかり働いてるという頑張り屋さんは彼女ぐらいなものでしょう。(ま、ここは村全体が貧しいところみたいだから、それが当たり前の姿なのかもしれませんが)
 他にはざんげちゃん(1回100円)もけっこう好きですけどね。