Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

DIE WALKURE (Sat Mtn, Apr 11, 2009) 前編

2009-04-11 | メトロポリタン・オペラ
ブログを始めてから、一つ一つの公演の感想や印象が整理され、覚えやすくなったために、
最近それに気付き、今やほぼジンクス化していることがあります。
それは、”私が鑑賞する公演で、良い出来になるものは、開演時に雨模様であることが多い”ということです。

今日は、朝、カーテンを開けば、雨。
普通だったら小躍りしているところなのですが、今日はショックで倒れそうになりました。
二週間前から悩み続けていたことをとうとう行動に起こさねばならなくなってしまった、、、。

あれは二週間前の土曜日。場所はメト。
時はあと数分で、今シーズンのリング・サイクルの第一サイクルの『ラインの黄金』が始まる、という頃。
Madokakipという女が高まる興奮を抑えつつ、座席にお尻をつけようとしたとき、その悲劇は訪れたのです。

”んっ?????!!! これは??!!!”

それは隣から漂ってくる強烈な煙草の匂い。
もちろんオーディトリアムは禁煙なので、そこで吸っているわけではないのですが、
この70歳代とおぼしきおじさまが、相当なヘビー・スモーカーと思われ、
あらゆる毛穴からくさった(体に蓄積された)ニコチンの匂いがするうえ、
特にひどいのが手にしている皮の上着で、
それはまるで灰皿が縫い付けられているのかと思うような強烈さなのです。
しかし、かと言って、”煙草を吸う人はここに座っちゃいけません。”
なんてことを言う権利が私にあるかというとそれも微妙、、。
しかし、それにしても、筆舌に尽くしがたい激臭、、!!
サリン事件の被害者のようにハンカチで口を押さえながら、
一言”あんた、すんごく臭ってますよ。”と言ったものか、、
でも、言ってみたところで、どうなるものでもないわな、、などと、
悶々と考えているうちに、オペラハウスの明かりが落ちて、
レヴァインのもしゃもしゃ頭が見えてしまいました。
結局、二時間半、ハンカチのお世話になりっぱなし。
で、なぜ、我慢ということを知らない私がこんなに我慢したかというと、座席がすごく良いからなのです。
私が経済破綻前にバブって購入したグランド・ティアーのチケットは
一公演400ドル(座席そのものは220ドルで、180ドルは寄付金扱い。
アメリカで税金を払っている人は、申告すれば、この寄付金額は税控除の対象となります。)
つまり400x4=1600ドルという、結構なお値段のパッケージなのですが、
今回は、その席種の中でも、割といい座席をメトが割り当ててくれたようで、
席そのものについては大、大満足。正直、手放したくない気持ちで一杯なのです。
ああ、人生最大のジレンマ、、最高の座席にこの世のものと思えぬ悪臭、、。

上演時間正味4時間近く、の『ワルキューレ』までには何とか策を打たないと、、
特に雨なんか降った日には(水に濡れた煙草は一層臭い)、、と思っているうちに、
忙しいままに時は流れ、気が付けば公演当日になってしまったのでした。

しかし、雨ということであれば、これは、何としてでも何とかせねばなりません。
メトに着くと、すぐにボックス・オフィスに向かい、人の良さそうなセールスのおじさまに、
束になった残りの三公演のチケットを見せながら、
”座席自体はすごく良くて、何の不満もないんですが、隣の男性がひどいヘビー・スモーカーで臭くてたまりません。
(そして、外を指差しながら)しかも見てください!この雨を!!
これでは、でかい濡れ煙草人形が隣の座席に座っているようなもんです!!
至高の体験であるはずのワーグナー作品の鑑賞で、これはひどすぎませんか?!”
あまりの剣幕に、おじさまは、それはお気の毒に、、という表情をしながら、
”それはマネージャーに苦情を出したほうがいいですよ。”と言って、
交換できる別の座席があるかどうかを調べてくれました。しかし、同額の席種はすべてソールド・アウト。
”すでにお持ちの座席に一番近い席はA列の真ん中ですが、追加料金になってしまいます。”
おいくら?
”150ドルです。”
三枚のアップグレード代が150ドルなら悪くないわ、と早合点した私は、”じゃ、それで!”。
しかし、おじさんは『ワルキューレ』のもとのチケットだけを破り、
新たに発券されたチケットと、残りの二つの公演のオリジナルのチケットを合わせてこちらに押し出した。
えええええっっ!!??『ワルキューレ』一本だけで150ドル??!!!
ひゅるるるる、、、、 あの濡れ煙草人形め、ぶっ殺す!!
ということで、残りの二公演についてはまだ課題を先延ばしにしたうえ、
『ワルキューレ』は計550ドルという、
どこかの歌劇場の来日公演にでも行くのか?というような金額になってしまいました。

もぎりのアッシャーたちがいる場所を通り過ぎると、そこに黒い立て看板が。
なになに?
”本日のジークムント役は、病気のヨハン・ボータに代わり、ギャリー・レーマンが歌います。”

すでにキャンセルになったブリューワーのみならず、ボータまで、、。
レーマンといえば、メトのワーグナーもののカバー(アンダースタディ)をつとめていることが多く、
二年連続で『トリスタン』の病欠テノール(2007-8年シーズンはヘップナー今シーズンはザイフェルト
の代役に入りました。
私が実演を鑑賞した日に彼が歌ったことはないのですが、
シリウスで聴くと、声はかすかに”年輪”(一つの音を伸ばす間に、わずかに、
音が大きくなったり小さくなったりするように聴こえ、レコードの溝が刻まれているような気にさせられる。
これが極端にひどくなって加齢による声の衰えと組み合わさるとワブリングになる。)を感じさせ、
歌唱の方にも今ひとつぴんと来るものがなかったので、
彼はワグネリアンのヘッズから結構信頼が厚いのですが、
(トリスタンの代役の時も、”彼はそう悪くはないから安心”といった声が多く聞かれました。)
その理由がずっとわからないで今日に至っていました。
とすれば、それを自分の耳で確かめられるのは良いチャンスといえば良いチャンスです。

交換したチケットは、さすがに殺意を感じながら150ドル足しただけあって、
もうこれ以上望めない、最前列ど真ん中のベスト・ロケーション。
すると、私が腰を下ろすか下ろさないかのうちに、
私の隣に20代半ばと見える若いカップルが着席。
”こんな若い時期から贅沢してあんた達一体何者?!(私が彼らの年齢の頃は、
最上階のサイド席で観たものです。)”って感じですが、
男性の方は、金髪の巻き毛にインテリ眼鏡の、本当に育ちの良さそうな、礼儀正しい好青年。
着席した途端、”ああ、今日の公演、すっごく楽しみにしてたんだよー。どきどきしてきちゃったなあ。”
彼の方は、間違いなくヘッズですね。
彼女は彼に比べると、庶民的な雰囲気だけれど、やっぱり感じが良く、
オペラにあまりなじみがなさそうな彼女に男性が一生懸命教えてあげている姿もまたほほえましい。
しかし、すぐ後ろの列に座っていた、ヘッズではない4人連れの高齢者仲良し組の観客が、
会話の一端に、”ギャリー・レーマンとかなんとか言われても、ちっとも知らんけれども、、”と口にした途端、
巻き毛の青年が穏やかな口調から豹変。おもむろに後ろを振り返り、毅然とした調子で、
”ギャリー・レーマンは、去年及び今年の『トリスタンとイゾルデ』で急の代役に入ったテノールです。
いいテノールですよ。(そんなことも知らずに見に来てんですか!という調子で。)
彼の厳しい口調に、”何だ、このいきなり話に割り込んできた若造は?”と度肝を抜かれて、
ただただあっけに取られている高齢者組。
、、、巻き毛くんってば、もしや、ギャリーの親戚、、?
しかし、こうして、誰かが何かを知らない、聞いたことがない、というと、
黙って放っておれないのがヘッズですよね。わかります。


(巻き毛くんのお兄さん?? ギャリー・レーマン。)

いよいよレヴァイン登場。もう指揮台に現れただけでものすごい拍手と歓声の嵐ですが、
『ラインの黄金』のオケには私は納得していないので、今日は頑張ってもらわなくては。

一幕の冒頭の嵐の音楽。時々、メトの指環のDVDを見ると、
当時のレヴァインは年齢が今よりもずっと若かったせいもあって、
ビートの取り方が闊達だったなあ、最近こういう姿見てないよなあ、、と思わされるのですが、
今日の彼はその当時を彷彿とさせる姿で、気合を感じます。
『ワルキューレ』初日のNYタイムズ評では、婉曲ながら、
オケ、特に金管セクションについてかなりはっきりと厳しい評価がされていて、
あれを読んだレヴァインはわなわなしたに違いありません。
(”レヴァインは、オーケストラから嵐のような演奏を引き出し、熱く、ドライブ力を感じる公演だった。
ただし、時に彼の強引なペースはシーズンの終わり近くに指環全作品を演奏する奏者にはきつすぎたかもしれない。
特に金管セクションは、ピッチと演奏上のミスに悩まされ続けた。”)
今日のレヴァインからは、そんなことを言う奴は、これを聴きやがれ!という一層の気合を感じ、
それがさらに激しいペースに昇華してしまって、ますます奏者を萎縮させることになっているのか、
あいかわらずホルンはどことなく頼りない演奏を繰り広げ、チューバは遅れたりしています。
金管セクションのミス、と一言に言いますが、
私が個人的に一番気になっていて、『ラインの黄金』の感想でも書いたことは、
このホルンの演奏に代表されるような自分の演奏に対する確信のなさで、
(でも、金管だけでなく、これは木管など、他のセクションにもあてはまるように『ラインの黄金』では感じました。)
”これでいいのかな?”みたいなことを考えていては、ワーグナーの演奏なんてできません!と言いたくなります。

頻繁に公演を見に行っていると、合唱やオケのメンバーの方の顔が記憶に残るようになって、
特にオケはソロのパートがある楽器だったりすると、段々、この人の演奏が好き!というのが出てきて、
プレイビルの記事やNYタイムズの記事、またシリウスの放送でも個々の奏者が
フューチャーされることがあるので、そんなデータを地道に寄せ集めているうちに顔と名前が一致してきました。
まだ一致していない方でいい演奏をする人だな、と思う人はいるのですが、
一致している範囲だと、私が今メト・オケで好きな奏者の方は3人いて、
イングリッシュ・ホルン/オーボエのペドロ・ディアス氏(『トリスタンとイゾルデ』で
彼の素晴らしいイングリッシュ・ホルンのソロをお聴きになった方も多いと思います。)、
チェロのラファエル・フィグェオラ氏(ずっと彼の出す音が大好きで、
メト・オケのコンサートで正体をつきとめた時には、猛烈に嬉しかった。)、
そしてトランペットのビリー・ハンター・Jr氏(黒人の若手首席奏者で、
昨シーズンの『連隊の娘』や今シーズンの『ファウストの劫罰』のHDなどでのソロが記憶に残っています。
特に後者でのハンガリアン・マーチ冒頭の輝かしい音色は!!)。
で、今日の『ワルキューレ』は何と偶然にもその3人全員が揃っているではありませんか!!
超嬉しい!!!
しかし、そのトランペットのビリーさんの音色が今日はなんだか彼らしくないのです。
コンディション全開の時は高音から低音まで輝かしくてかつリリカルな音を出せる人なのですが、
今日は楽器の中に何かがつまっているような、特に中音から低音にかけて全く冴えない音で
どうしたんだろう、、、と私まで心配になってきました。

しかし、舞台に登場したジークムント役のギャリー・レーマンは、
背が高くて、痩せ過ぎずにスラリとしていて、姿かたちは同役にこれ以上望みようがないほど。
そして、声は、シリウスで聴くより全然生の方がいい!
変な癖のない綺麗な声で、あれほどマイクを通して聴くと強調されて聴こえた”年輪”は
オペラハウスではほとんど認識不可能です。
観客の方それぞれに同役に期待する声や好みは違っているでしょうが、
私は、ワーグナーものの主役テノールで、あまりに男性的に過ぎる声は好きでなく、
特にこのジークムント役はそうです。
彼の一番好ましい点はどんなに声を張り上げて歌っていても、
絶対にオケと戦うような歌い方ではなく、絶妙なバランスをとっていることで、
その最たる例は、一幕の”Walse! Walse!"の部分で、
オケの上を越えながら、それでいて決して威圧するのではなく、
エキサイティングでありながら、あくまで音楽的な美しさを失っていないその歌唱には、
思わず”Yes(やった)!!”と大声をあげそうになったくらいです。
そして、そのWalseの興奮も覚めやらずに余韻に浸っている、
文字通り数秒後に、恐ろしいトランペットの演奏のミスが!!ビリーさん、、

そのあまりにごまかしようのない大ミスに、観客の中には、”ああ!”と思わず声をあげる人まで。
演奏中の人を除いたオケの奏者たちも身じろぎもせず固まっているのがわかります。
確かにこれはレーマンがちょっと可哀想だなあ、、。
しかし、本人は突然の代役でそんなことでめげている余裕がないのか、淡々と歌い続けています。立派。

でも、私は贔屓目で言うのではありませんが、ビリーさんは通常は演奏量に比して極めてミスのない人で、
実際、昨日の『パグ』で村人にカニオ一座の公演が始まるのを知らせるトランペットの旋律を、
怪しいヘビ使いのような衣装を身につけながら、舞台で朗々と美しく吹いていたばかりで、
まさか翌日の『ワルキューレ』でこんなことになってしまうとは誰が想像できたでしょう?

実際のところ、最近の私を切れさせているのはもう一人の白人の首席奏者の方で、
彼は”チェアを持っている”、つまりパトロンが付いているオケ奏者なのですが、
(ABTにもダンサーにパトロンがついている場合がありますが、それと似た感じです。)
私が彼のパトロンだったらそんなタイトルを剥奪したくなるほど、やる気のない演奏とミスが続いています。
(そういえば、HDの時の『ルチア』の冒頭で一フレーズ全くすっとばしたのも彼でしたし、
昨日の『カヴ・パグ』も含め、あっちこっちの公演でミスってます。)
ビリーさんとは全然タイプの違う、グロリアスなサウンドが持ち味の、
本来は素晴らしい実力を持った奏者なので、早く以前のような演奏を聴かせてほしいです。

ビリーさんのようにこつこつ毎公演きちんと演奏していても、
よりにもよって、この大舞台、しかもラジオ放送まである公演日に容赦なくこういう事態が訪れることもある、、。
舞台芸術の厳しさを感じます。

フンディング役を歌ったトムリンソン(冒頭の写真)は125周年記念ガラで歌った”ボリスの死”の歌唱と
ある意味非常に似た印象で、低音がよく響いていて、声量そのものはまだ十分にあるのですが、
長いキャリアを持つ歌手には自然なことで、声の響きにやや”枯れ”が感じられます。
(1946年生まれの現在62歳。参考までにモリスは1947年生まれ。)
ただ、演技に長けているので、この人間という存在の小ささと、にもかかわらずの勘違いな傲慢さを
巧みに演技に盛り込みながら、役として適切な重みや粗野さも持たせて上手かったです。
ボリスが悪いわけではなかったのですが、なんといっても数々のワーグナー諸役を歌い演じてきた経験を生かした、
フンディング役が全体の中でどういう位置にあるのか、他の役とどういう風に絡んでいくべきか、
ということをわきまえた、バランス感覚のある演じ方・歌唱は渋かったです。


<マイヤーはどうした?テオリンはどうした?モリスはどうした? 後編に続く>

Gary Lehman replacing Johan Botha (Siegmund)
Waltraud Meier (Sieglinde)
John Tomlinson (Hunding)
James Morris (Wotan)
Yvonne Naef (Fricka)
Irene Theorin (Brunnhilde)
Kelly Cae Hogan (Gerhilde)
Claudia Waite (Helmwige)
Laura Vlasak Nolen (Waltraute)
Jane Bunnell (Schwertleite)
Wendy Bryn Harmer (Ortlinde)
Leann Sandel-Pantaleo (Siegrune)
Mary Ann MacCormick (Grimgerde)
Teresa S. Herold (Rossweisse)
Conductor: James Levine
Production: Otto Schenk
Set and projection design: Gunther Schneider-Siemssen
Costume design: Rolf Langenfass
Lighting design: Gil Wechsler
Grand Tier A Even
SB

***ワーグナー ワルキューレ Wagner Die Walkure***

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2 コメント

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新国ワルキューレ (sora)
2009-04-16 19:26:22
夢遊病コメントから、折角ですのでこちらにシフトさせて頂く事に。

今年一念発起して新国の指輪(ラインとワルキューレ)チケットを購入しました。演出がオーソドックスじゃなさそうなので、初めて観るにはどうかな~と思いましたし、行くなら予習しなくちゃだし、CDもチケットもどうしよう(高くつくな。。。)と悩んだ末に結局飛び込んでしまいました。

良かったです
オーソドックスじゃなくても、楽しい!!(すみません。初めてなので、オーソドックスなのと比較できませんが。)
そして何より、今回3幕一場が観れてほんとよかったです。
面白過ぎです。あれだけアンコールしたいです。you tubeにおっこってればいいのに。
もちろん全部が良かったわけではないですし、失笑ってのもありましたけど。
私は両方とも最終日で観たのですが、私の視界に入った限り変な人はいなかったですよ。平日ということもあって、年齢層も高めでしたし。もちろんオタクっぽい人も中にはいましたが。隣のおじさん(おじいさんかな)が割と前のめりになってたので、後ろの人は苛々したかもしれませんが、恐ろしい人はいなかったです。ネットでどんな人がいたのか読みましたが、恐ろしいですね。私きっと恐くて凍り付いてしまいます。
レンズ越しに観た指揮者のエッティンガーがつんつん頭で若くて格好良かったですし、初めての指輪だったので、安心して聴いたいられただけででした。若干ワルキューレの2幕はいけてないジークムントのせいで眠気が。。。(指揮も悪かったのかも?ですが、容姿にだまされる私は全てをジークムントのせいにとはいえジークムント、決して容姿は悪くなかったのですが。)
エッティンガー、一体何歳なんだろう、もしかして私より下だったりとか思いましたが、1971年生まれだったのでちょっと安心。おまけに以前は割と太めで、髪型もいけてなく、きっと私みたいな小娘のためにビジュアル改造したに違いありません。
METの方のジークムントは良かったようで、羨ましいです。
こちらのヴォトリッヒさんはとりあえず声量が足りなくて、声事態は私は好きなんですが、ジークムントには厳しいな~っていう感じです。(私の初オペラのオランダ人でもエリックを歌っていたのですが、その時は、もうちょっと声が伸びるといいのにな~、でもまぁ満足、てな感想でしたが、エリックとジークムントじゃ格が違いますね。)
私はショルティのCDで予習したので、James Kingさんが私のジークムントになっていて、すっかりお気に入りですが、madokakipさんの仰る男性的過ぎるというのは、どんなでしょうか?私もこれから、様々なジークムントを聴いていきたいものです。
それにしても、残念な事に新国の指輪は今年はここまで。
私の予習もまだここまでなので、madokakipさんの指輪の続き(ジークフリートと黄昏)を読もうかどうか、大きな悩みです。とりあえず、ワルキューレの後半が早く読みたいです。お忙しいでしょうが。。。
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鳥の巣かつんつんか (Madokakip)
2009-04-17 12:31:08
 soraさん、

>METの方のジークムントは良かったようで、羨ましいです

ひきかえに、指揮者はつんつん頭の格好よい人ではなく、鳥の巣ですけどね(笑)。
ジークムントのみならず、全てのキャストが粒ぞろいでした。

>ショルティのCDで予習したので、James Kingさんが私のジークムント

そうですか!私はベームのバイロイト(ライブ)のCDが予習盤でした。
こちらもキングがジークムントなんですよ。
ニルソンがブリュンヒルデというのも、キャストがかぶってますよね。
私もキングのジークムント、好きです。

>男性的過ぎるというのは

考えてみたら、現役ではいないですね。
むしろ、レーマンよりもへなちょこの方が多いんじゃ、、。
ラジオで聴いたかぎりはボータもあんまりぴんと来ませんでしたので、
今ではこの変更があって良かった!と思っているくらいです。
レーマンの歌には端正さと繊細さがあるんですね。新鮮で、私は気に入りました。

>ネットでどんな人がいたのか読みましたが、恐ろしいですね。私きっと恐くて凍り付いてしまいます。

やっぱり、、(笑)。私が新国立で突き飛ばされた日から、
なーんも変わっちゃいない、ということですね。
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