ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

やっぱり便乗値上げ

2010-07-19 | ルーマニア・ブカレストの日常
7月1日から付加価値税率(TVA≒消費税)24%が実施されたルーマニア。ルーマニアの消費税は、生活必需品は低税率(ユーロ圏の多くの西側諸国の場合、贅沢品は高く、生活必需品は低い税率)などという配慮は無く、すべて同率、24%。

商品限定ながらも「付加価値税据え置きセール」をやってくれているスーパーもあったけれど、生活必需品から贅沢品に至るまで便乗値上げが心配されていました。
 
やはり!予想通り!!


 
今年の夏は大型冷蔵庫を買い替えようと思っていた私たち、お目当ての商品はLGエレクトロニクス製、6月中旬に店頭で見ていたときには1650レイでした。が、いまでは1900レイに。250レイの値上がりは付加価値税の5%アップ以上の額(従前の付加価値税率は19%)。
 
2007年のEU加盟前からインフレがはげしく、「買いたいものがあって貯金をしているうちに、商品の価格が値上がり、とても手の出ないところまで行ってしまう」、ふた桁以上のインフレ率、そんな状態が続いていたルーマニア。
 
世界同時の経済危機でそのインフレ率は少し落ち着いてきていたけれど、今回の付加価値税率引き上げで、2010年のインフレ率予測値が3.5%から7.9%に上方修正されてしまいました(IMF国際通貨基金による予測値)。
 
暮らしはどうなる?夏の間はまだいいです、厳しい冬が待っているルーマニア~集中暖房システムと温水(注:参照)に対して自治体からの補助金支給が廃止されることになり(財政緊縮の一環として先月に決定済)、多くの都市で2倍以上となる大幅な値上がりまでもが予想されているのです。 
 
その一方で街に増え続ける外車、新築マンションも着工は少なくなってきているとはいえ、ぼちぼち売れているみたいだし。「持てるもの」と「持たざるもの」の差がますます広がって行っていることは、一目瞭然・・・。

注):集中暖房システムと温水
ルーマニアでは社会主義の時代から、お湯は工場で作られたものが配管パイプを通って各戸に供給される仕組み。暖房もこの温水を使って部屋を温める方式(カロリフェール)が一般的。お湯を「買う」という感覚なのです。

新しく建てられた戸建住宅やマンション、近年リフォームされた集合住宅の個別の住居において、ガス温水器や電気温水器が備え付けられているところもあり。ここらではお湯を「自分のところで作る」となります。

注):LG
LGエレクトロニクスは韓国の総合家電&情報通信メーカー。韓国内ではサムスン電子に次いで2番目に大きい電機企業。ルーマニアにはサムスンもLGも、たくさん輸入されています。
日本製品は品質は良いけれど値段も高い、韓国製品は品質も保ちながら日本製品よりもお安いので、ルーマニアでは信頼と人気があります。


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