ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニアの冷房設備

2010-07-28 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
近年さらに暑さが厳しくなってきたルーマニア、特に南部の暑さは半端ではないです。南部といえば首都ブカレストのあるワラキア平原あたり。黒海からも遠く(約300キロ)、海といってもそれは内海、この地は大陸性気候。
 
ルーマニアの家は冬の寒さを防ぐことを第一に考えられているので、夏はとても暑く感じます・・・。というのも、ブカレストでは窓ガラスを二重窓の軽量サッシ(=テルモパン)に入れ替える住宅改修&外壁に断熱材を張り込むリフォームが進んでおり、我が家は二つとも済み。二重窓の開口部分はあまり大きくなく、断熱材のおかげで冬場の暖房が最小限で済みます。
 
が、この断熱材というのはクセモノ、家の中の熱を逃がさないのです。特に我が家はブロックハウスの最上階、すぐ上の天井には日中の強い直射日光が容赦なく照りつけ、上から温められているよう。つまりこの熱が、いつまでたっても逃げないのです。
 
同じブロックハウスでも、地上階に近いところは涼しく感じます。オートロックの玄関からブロックの中に一歩足を踏み入れるとひんやり感じることも。そして階段を上がるにつれ、だんだん蒸し暑くなってきて、最上階の我が家は熱がこもりっぱなし。
 


我が家の夏の設備は、扇風機のみ。外からの太陽放射を避けるため、カーテンを降ろし、窓の開口部分だけレースのカーテン(網戸がないため蚊よけ)。そして扇風機フル回転。モーターが熱くなり、さらに室温が上がるだけのような・・・。
 
エアコン導入は、電気代を心配するお姑さんが待ったをかけています。ものぐさのマイダーリン、自室にエアコンがあるときっとつけっぱなしにするだろうし。経済恐慌でお給料25%カットの憂き目、大型冷蔵庫とエアコンを同時に買うことはできません。
 


ブカレスト全体で見ても、エアコン普及率はまだまだ。というのも、近年のこの暑さは尋常ではないのです。劇場などでも「air conditionat」とわざわざ明示していたり(日本ではエアコンなしの劇場など、考えられないです)、市バスにも2008年夏ごろからようやくエアコン導入、そんなバスのボディにも「air conditionat」。旧型車両ばかりのトラムには、エアコンなし。
 


自家用車のエアコンは、標準装備ではなくオプション。首都の朝夕の渋滞はすさまじく、特に日中の暑さの残る夕暮れ時、涼をとるのはこんなふうに。 



タクシーですら、エアコンなしの車体があります、というか、けっこう多い~エアコン装備のタクシーには、「air conditionat」明示。
 


公共的に見てもこんな具合なので、ブロックハウスをはじめ個人の住居にエアコンを備えているところはまだまだ少数。ご近所のエアコン普及率、外から調査。
 


さらに調査。もちろん反対側にも窓があるはずなので、そちらの部屋はどうかな?「隣の芝生は青く見える」、ご近所調査よりも家計の心配を。



ルーマニアって全土が暑いの?:
ルーマニア全土でエアコンが必需品であるわけではありません。
国土の真ん中を「つ」の字型に山脈が連なるルーマニア。北部のマラムレシュ地方、北西部モルドヴァ地方、そして中部のトランシルヴァニア地方。山に近いところは夏場でもエアコンいらず。扇風機もつけたりつけなかったり、という状況だそうで。
ブカレストから2時間ほど北上すれば、そのカルパチア山脈のふもとクンピナにたどり着きます。もう少し北上するとシナイア・ブシュテニ・プレデアル、山のリゾートは避暑地に最適。

大陸性気候とは:
大陸(たいりく)の影響(えいきょう)を強く受けた気候(きこう)。大陸気候(たいりくきこう)ともいう。大陸(たいりく)内部に見られる気候(きこう)で,海洋性気候(かいようせいきこう)と正反対の性格(せいかく)をもち,大気中にふくまれる水蒸気(すいじょうき)が少なく,雲が少ない。快晴(かいせい)の日が多く降水量(こうすいりょう)が少ない。気温の日較差(にちかくさ)・年較差(かくさ)がともに大きく,日中は高温になるが,夜ははなはだしく低温(ていおん)となる。同様に,夏は高温で冬は低温(ていおん)になる。
こちらのページから転載。


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