夕陽丘

時事問題とロースクールの日常など

祝賀会

2008年09月21日 21時35分44秒 | ロースクール日記
昨日は、ADR終了後、学園主催の合格者祝賀会に参加してきました。本年度もセルリアンタワーにて開催されました。

はやく合格者の立場で参加したいものです。

しかし現実は極めて厳しい。

今年の新司法試験の対受験者合格率は33%程度、対択一通過者合格率が44%程度。

計算方法はいろいろあるでしょうが、一般的に旧試験で択一合格者の最終合格率が25%程度といわれていましたから、合格率という意味ではそれほど大きな差がなくなってきているのが現状です。

そろそろ思考を本試験を向けていかなくてはと思います。

法科大学院のカリキュラムがかなりタイトであるからでしょうが、どうしても本試験よりも単位取得を第一の目標としてしまう部分があるのですが、それでは他のロースクール生と勝負できるだけの能力は身に付かないように思えます。

本試験を突破するための能力開発の場としてロースクールがあるわけですから、そういう視点で、日々の授業も受けていきたいと思います。

雑感

2008年09月19日 14時03分15秒 | ロースクール日記
ぐっちさんのエントリを読んでふと思ったこと。

1 文章表現

前田先生の文章表現が日本語としてどうかというのは、同感です。微妙な表現や文章の流れが多いですよね。しかも、版を改定するとともに微妙さが増しているようにも思えます。

かといって前田先生の文章力に問題があるわけではなさそうです。先生が書かれた雑誌等の論考を読む限り、教科書を読んで得られる印象とは異なる印象を得ることができ、表現として読みづらいと感じたことはないのです。

そうすると、執筆方法に問題があるのかなとも思えてきます。実際はどうかわかりませんが、テープ起こしを素材にしてまとめているようにも思えるので、話し言葉と書き言葉の差が根本にあるのかなと思っています。

同じことは内田先生の本でもいえるわけで、しかも、両方とも東大出版会だったりします。

ただ、とにかく最近の本は、読みやすさを重視してということで、話し言葉で、かつ平易な言葉で書いているとうたうものが多いと思います。その方針がかえって読みにくさにつながっているとしたら、なんだかなあと思いますね。

2 司法試験に使い難い

よくいわれていたのは、文章をそのまま利用して答案の論証に使うことができない、ということでしょうか。とくに、模範答案暗記派ないし論証ブロック暗記世代(笑)にとっては、なんじゃこりゃということでしょう。

内容面でいえば、判例通説の説明がなく、自説を長々書いている部分があるので、合格後に実務で困るといったことを聞いたこともあります。これは前田・内田共通に。

確かに、前田先生が判例を無理やり行為共同説だと書いている点、内田先生が法律行為論を「かなり」無視して書いている点、などは自分なりに修正しなければならないところだと思います。

まあでも、最後は使い方の問題だと思えます。両先生の本を使ってきた者として、大きな収穫があったなあと思う点は、がんばって読解することで、自分なりのリーガルマインドとかいうものが涵養されたのではないかということです。

意味不明の文章に出会う
   ↓
がんばって理解しようとする
   ↓
自分なりの理解が得られる
   ↓
時間がたってもしっかり覚えている

このようにうまくいくかはわかりませんが、しかも確かに回り道の部分があることは否定できませんが、シケタイやCブックだけでやるよりは能力開発になる本だと思います。

主体性を重視していきたいですね。

刑法答案作成

2008年09月17日 17時34分39秒 | ロースクール日記
今回の問題はシンプルだと思うんですが、シンプルだけに書くのが難しいです。

理論面からの説明を考えているのですが、教科書等には原理原則から説明しているものは見当たらず、類型的にこれこれは占有あり、という感じで説明されているものばかり。

前回のように「事実に引きずられている」という先生からの攻撃をかわすためには、理論面からの説明がぜひとも必要なのですが…

今日は終わらないかな…

認定と評価

2008年09月17日 16時07分53秒 | ロースクール日記
つい先日送られてきた某予備校のパンフレットにこんなような記載がありました。

「これからは事実認定が重要」

確かに、いわゆる解釈論に関する知識だけでなく、事実の面も新司法試験では問われているといわれていますから、なるほど、と思う面もあります。

ただですね。よくよく文脈を追っていくと、「事実認定」といいつつ、その内容は、「事実のあてはめ」のことについて述べていることがわかるのです。

事実認定というのは、どのような事実が存在したかを認定するものだと思いますので、認定された事実を法概念にあてはめる作業とは区別されるものではないでしょうか。

そうだとすると、「論点」などと同様、またあらたなマジックワードが誕生したことになるのでしょうか。

正確を期すならば、あてはめの問題は、「事実評価」というべきでしょう。存在するとされた事実をどのように評価することで、法規範への包摂を問うことになるのだと思います。

20年度前期の成績通知

2008年09月12日 13時51分54秒 | ロースクール日記
昨日、郵送されてきていました。

まあ何とか踏みとどまったという印象ですが、徐々に成績が悪くなってきている気がしてなりません。

言い訳としては、前期は基本科目に手が回らなかったということがありますが、それはあくまで言い訳。

後期は計画的にやっていきたいと思います。それから、本試験まで半分もないわけですから、受験対策もおろそかにはしたくないです。

がんばりましょう。