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私の読書論131-本好きになる子供時代の経験とは?-松岡正剛、佐藤勝の場合(1)

2020-04-16 | 本・読書
★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2020(令和2)年4月15日号(No.268)「私の読書論131-
本好きになる子供時代の経験とは?-松岡正剛、佐藤勝の場合(1)」



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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2020(令和2)年4月15日号(No.268)「私の読書論131-
本好きになる子供時代の経験とは?-松岡正剛、佐藤勝の場合(1)」
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 今回は、松岡正剛、佐藤勝の両氏の対論集
 
 『読む力 現代の羅針盤となる150冊』中公新書ラクレ 2018/4/9

 から、両氏が本好き、読書好きになったきっかけや、
 のちに読書の達人になるに至るまでの
 子供時代の読書経験について

 「第一章 子どもの頃に読んだのは」

 からのぞいてみます。

  読書好きになる方法
  子供を読書好きにする方法
 
 が、導き出せるかもしれません。

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  ◆ 読書の名伯楽 ◆
  私の読書論131-
  本好きになる子供時代の経験とは?
    ~ 松岡正剛、佐藤勝 両氏の場合 (1) ~
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 ●読書好きになるパターン
p.17
 
佐藤 私が本を読み始めたのは、遅いんですよ。本格的に読むようになったのは、中学に入ってからです。
  松岡 まあ、決して遅くはないですけれど。
  佐藤 いや、本当に本の好きな人は、小学生のときには、もうかじりついているでしょう。松岡さんは、そうだったんじゃないですか?
  松岡 そうですね。両親が俳句を嗜み、母が小唄を、父がお茶をやるので、一種の遊芸めいた本が家の中に結構あって、物心ついた頃から、そういうものに普通に触れたりはしていました。


 ●佐藤勝さんの小学生時代
p.18
 
佐藤 わが家は恐ろしく本の少ない家だったんですよ。

p.18
 
佐藤 ある時期まで、買い与えてくれなかったのです。母の本棚には、アンドレ・ジイドの『狭き門』や『背徳者』などがありましたが、「小説なんて読むもんじゃありません」とカバーをかけられていた(笑)。

p.21
 
佐藤 ですから、本よりもラジオ、無線が大好きな無線少年だったわけですよ。そういう状況が一変したのは中学一年のときでした。


 ●松岡正剛さんの小学生時代
p.18
 
松岡 いまから思うと、そこでめちゃくちゃ深い教養を交わし合っていたのです。/
    そんな環境に、ちょっとだけ影響を受けながら、本にまみれていったという感じでしょうか。でも、最初に読んだのは、やっぱり石井桃子や小川未明などのどうわのあれこれと、リンカーンやフランクリンやキュリー夫人の伝記ですよ。
  佐藤 それは、家に蔵書としてありました?それとも学校で読みました?
  松岡 両方です。小学校では図書委員をやっていましたね。そっちでは鉱物や昆虫の図鑑と、それからアンデルセンやグリムの童話ですね。


 ●読書の名伯楽:佐藤勝さんの場合
p.24
 
佐藤 「とにかく読め」が口癖で。先生の主張するところによれば、「読む力は、聞く力、書く力、話す力を凌駕するのだから、読むんだ」と。


 ●夏目漱石の『こころ』について
 ●佐藤さんを本の世界に誘った名伯楽
p.25
 
佐藤 そう。「わからないかもしれないけれど、読め」「その雰囲気だけでも味わってみろ」と、生徒を挑発するわけです。
  松岡 そういうのが大きい。リベラルアーツ(教養)って、そういうものです。それで、まんまと挑発に乗ってしまったんでしょう(笑)。
  佐藤 その通りで、とにかくその先生に追いつきたかった。
  松岡 その先生は、まさに佐藤さんを本の世界に誘った名伯楽だと思います。子どもで大人でもそうなのですけれど、読書においては、もちろん著者自身が伯楽であるばかりでなく、そもそもそこに辿り着くために本を指し示す優れたナビゲーターが、どこかで必要です。本というのは、それくらいとてつもなく数が多いわけだから、ナビゲーションが必要なんです。


 ●本の世界のナビゲーション、またはガイドブック
 ●異能の学習塾教師、ニーチェのこと
p.25
 
松岡 モーパッサンや倉田百三を取り上げたり、『こころ』にクレームつけたりするあたりも含めて、その先生のセンスは抜けてますね。 
  佐藤 そう思います。異能の学習塾教師だった。彼は、「気を付けないといけないのは、フリードリヒ・ニーチェと、カール・マルクスの二人だ」とも言ってました。
  松岡 それも深い。   
  佐藤 生半可な気持ちで読んで、中途半端に取り込むと、自分の頭で思考できなくなる。「自分の場合、マルクスは、学生時代にテニスのほうが楽しくなって抜け出すことができたけれども、ニーチェは大変だった」と。「ニーチェに絡まれると、10年くらい抜け出せなくなる」と、笑いながら話していました。
  松岡 その感覚はよくわかる。ぼくもニーチェについては「すごいけれども、真似をするものではない」と、ずっと書いてきた。


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本誌では、それぞれの引用文の間に、私なりの感想なども入れています。

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一言だけサービスとして書いておきますと――

本の世界は広いので、子供の頃に、本のナビゲーターとなる人、読書の“名伯楽”といった存在に出会えるかどうか、というのが大きなポイントだ、ということです。

本の世界に誘ってくれる人の存在が、読書好きになれるかどうかのポイントだ、とも言えるでしょうか。

そういう人に出会えなければ、自分なりに読書ガイドのようなものを見つけ出せるかどうか、ですね。

 ・・・ 

では、詳細は本誌で!

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論131-本好きになる子供時代の経験とは?-松岡正剛、佐藤勝の場合(1)
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