「グランド・ブダペスト・ホテル」(「The Grand Budapest Hotel」・2014年 独・英)
監督 ウェス・アンダーソン 「ダージリン急行」
脚本 ウェス・アンダーソン
撮影 ロバート・D・イェーマン
美術
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 レイフ・ファインズ
トニー・レヴォローリ
シアーシャ・ローナン
ジュード・ロウ
6.21、日比谷シャンテにて(満員)。
女性客多し、次にカップル、男一人客希少。(笑)
殆ど前情報知らずに観に行ったのだけど、これって、そういうファン層なの?
ベル・エポックも終わりに差し掛かる頃。
ヨーロッパ東部に有る架空の国ズブロッカ共和国、そこに在る有名なリゾートホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」。
その名物コンセルジュと新入りベル・ボーイの絆を描く物語。
独特な感覚の軽喜劇、コメディという程コメディじゃない。
ミステリー・コメディだけど、そのジャンルでもない。
「ツマラナイ?」と聞かれれば、「面白いと思うよ」と答えるけど、全面的に面白いとも言えない。
非常に個性的なんですよね、「受ける」人にはモロ受けするタイプ、W・アレンより30%位間口が広い映画。
何か、まだ消化しきれてないのだけれど、現在の率直な感想を書くなら、こう書くしかない。
この作品、「大人の冒険童話」と僕は捉えました。
実際、映画を観てるというより、(大人の為の)童話を読み聞かせられてる感じなんです。
原作小説を映画化したと言うより、原作童話を、そのまま映像に焼き直したと言った感覚。
コメディとしては、僕がこれまで観てきた感覚で言うとハリウッドとは違いますね。
強いて言えば、笑いの取り方が大仰なのでフランス喜劇に近い感じがします。
(監督はルビッチ他、古いハリウッドのスクリューボール・コメディを参考にしたと言ってますが、
余り、この映画を観て、そこへ辿り着けるとは思いません(笑~男と男で見れば、残滓はあるか
も。ハリウッドなら、どちらかと言うとB・キートンの乾いた感覚に近いような・・・)
まァ、その辺は個人の感性にお任せします。
大人の冒険童話なので、結構、スプラッター風味のシーンが有るのですが・・・。
人と言われようと、僕は動物愛護精神に欠けてると自覚してます。
それでも、あの弁護士の愛猫の最期は要らないんじゃないかな。
勿論、コメディ・タッチだから、猫の死体だって「大の字」でストレートではない、偽悪的な「笑い」
に包まれてる。
だからと言って、あのシーン必要なのかと言えば、首を傾げざろう得ないんですよ。
窓から首を出した飼い主の表情で表現出来る。
「嗤い」は、袋詰めの死体引き取りシーンで充分なんです。
一点だけ、気に入らない所を指摘しておきます。
すんなり忘れてくれそうもない、変に残る作品。
※エンドロールの途中から片隅に登場するコサック・ダンスが妙に可愛いくて、クレジットに目が行きませんでした。(笑)
でも、コサックってウクライナの辺りだから微妙に位置関係が・・・。
※主役のレイフ・ファインズ、誰かに似てるとずっと気になっていたんだけど、やっと思い出した、「シャーロック・
ホームズ」(グラナダ版)の初代ワトソン君だ!(笑)
監督 ウェス・アンダーソン 「ダージリン急行」
脚本 ウェス・アンダーソン
撮影 ロバート・D・イェーマン
美術
音楽 アレクサンドル・デスプラ
出演 レイフ・ファインズ
トニー・レヴォローリ
シアーシャ・ローナン
ジュード・ロウ
6.21、日比谷シャンテにて(満員)。
女性客多し、次にカップル、男一人客希少。(笑)
殆ど前情報知らずに観に行ったのだけど、これって、そういうファン層なの?
ベル・エポックも終わりに差し掛かる頃。
ヨーロッパ東部に有る架空の国ズブロッカ共和国、そこに在る有名なリゾートホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」。
その名物コンセルジュと新入りベル・ボーイの絆を描く物語。
独特な感覚の軽喜劇、コメディという程コメディじゃない。
ミステリー・コメディだけど、そのジャンルでもない。
「ツマラナイ?」と聞かれれば、「面白いと思うよ」と答えるけど、全面的に面白いとも言えない。
非常に個性的なんですよね、「受ける」人にはモロ受けするタイプ、W・アレンより30%位間口が広い映画。
何か、まだ消化しきれてないのだけれど、現在の率直な感想を書くなら、こう書くしかない。
この作品、「大人の冒険童話」と僕は捉えました。
実際、映画を観てるというより、(大人の為の)童話を読み聞かせられてる感じなんです。
原作小説を映画化したと言うより、原作童話を、そのまま映像に焼き直したと言った感覚。
コメディとしては、僕がこれまで観てきた感覚で言うとハリウッドとは違いますね。
強いて言えば、笑いの取り方が大仰なのでフランス喜劇に近い感じがします。
(監督はルビッチ他、古いハリウッドのスクリューボール・コメディを参考にしたと言ってますが、
余り、この映画を観て、そこへ辿り着けるとは思いません(笑~男と男で見れば、残滓はあるか
も。ハリウッドなら、どちらかと言うとB・キートンの乾いた感覚に近いような・・・)
まァ、その辺は個人の感性にお任せします。
大人の冒険童話なので、結構、スプラッター風味のシーンが有るのですが・・・。
人と言われようと、僕は動物愛護精神に欠けてると自覚してます。
それでも、あの弁護士の愛猫の最期は要らないんじゃないかな。
勿論、コメディ・タッチだから、猫の死体だって「大の字」でストレートではない、偽悪的な「笑い」
に包まれてる。
だからと言って、あのシーン必要なのかと言えば、首を傾げざろう得ないんですよ。
窓から首を出した飼い主の表情で表現出来る。
「嗤い」は、袋詰めの死体引き取りシーンで充分なんです。
一点だけ、気に入らない所を指摘しておきます。
すんなり忘れてくれそうもない、変に残る作品。
※エンドロールの途中から片隅に登場するコサック・ダンスが妙に可愛いくて、クレジットに目が行きませんでした。(笑)
でも、コサックってウクライナの辺りだから微妙に位置関係が・・・。
※主役のレイフ・ファインズ、誰かに似てるとずっと気になっていたんだけど、やっと思い出した、「シャーロック・
ホームズ」(グラナダ版)の初代ワトソン君だ!(笑)
>(満員)。
>女性客多し、次にカップル、男一人客希少。(笑)
私は封切り日の朝一番に見たので、自分たちと同じくらいの世代の夫婦連れが一番多かったです。
若い人は少なくて、男女ともに一人でという人もチラホラ・・・
全体的には、満席の20分の1くらいかな~? すかすか(笑)。
>非常に個性的なんですよね、「受ける」人にはモロ受けするタイプ、
この監督さんの作品は「ダージリン急行」と短編を見ているのですが、
どちらも全然良くなかった(短編は短い分マシだった)のですが、
この作品はめちゃ気に入りました♪
結構ファンの方も多いような気がしますし、女性のファンが多いような気もします(勘です)
>それでも、あの弁護士の愛猫の最期は要らないんじゃないかな。
これは全く同感です!
少し前まで忘れていたのですが、ある時急に思い出して「ぎゃー!!!」と思い、
ネコちゃんをお好きな方に言わなくては!(詳細ではなく、酷いとだけ)と、思いました(笑)。
>この作品、「大人の冒険童話」と僕は捉えました。
>すんなり忘れてくれそうもない、変に残る作品。
鉦鼓亭さんの中で、この作品が化学変化する事もあるのかしらん???
私は記事に書いたような意味合いで気に入りました・・・ヘンな見方かもしれませんが(笑)
.
店に置いてあるiPadで急ぎ修正しました。
日にちの21日を12日にトチッたのは何故か解らないのですが、
もう一つの方は、子供の時、間違えて憶えちゃったんですね。
確か1、2度間違いに気付いた時もあったような気もするのですが、直ぐ元のままになって今日まで・・・。(汗)
わざわざ原題をUPしてるのに、全然、気付かないとは。(笑)
女房に風邪を移されて昨日から少し体調が悪いので、今日は早く寝ます、作品についてのコメントは明日にさせて下さい。
勝手言って、すいません。
(今日も昼ごろ、凄い雷と雨でした、夜更けに、もう一雨来るかも)
昨日は有難うございました
満員の映画館でウケがいいと、気分よく観れますね。
映画館の醍醐味。
でも、例のシーンも、それなりにウケていて・・・。
これギャグにならんだろう、と思ったのですが吹き出す声もチラホラ聞こえ、気まずい雰囲気はそれ程無かった。
そこから、ちょっと「醒めた」というか、感覚の違う人なんだなと感じて、半歩引いて観てた気がします。
面白くはあるんだけど、のめり込む事は有りませんでした。
miriさんの仰るとおり、底に流れてるのは「反戦」でしょう。
僕は反戦より反ファシズムだと思いますが、時代を考えれば、二つは表裏の関係だから、ほぼ同義と捉えられると思います。
(「妻と子供がナントカ風邪で死んだ」と聞いた時、ユダヤ人狩りの暗喩と瞬時に思ったのは、第二次大戦の影が濃かった作風に反応したから)
化学変化>さて、どうでしょう・・・。(笑)
この作品、僕の中では「まぼろしの市街戦」と同じカテゴリーなのですが、そうなると、どうしても「まぼろしの~」と比較してしまうので、劣勢は否めません。
映画を観てて、具体的にアレ食べたいと言うのは、それ程多くはないのですが、「フォロー・ミー」に出てくるペパーミント・パフェ「ピサの斜塔」と、この映画に出てくるコーティザン・オウ・ショコラ(パンフレットP42)は一度食べてみたい!!(笑)