セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版 」観てきたよ!

2014-06-14 23:01:20 | 映画感想
 最近、歳のせいか映画観てると、やたら泣けるんだけど、まさか「ゴジラ」観て涙が出てくるなんて
思いもしませんでした。(笑)

 ‘76.7.22に上板東映で雨だらけの「ゴジラ」を観たのが劇場初見、同じく’76.12.23、ゴジラ
にぶっ壊された旧「日劇」でリバイバル上映された「ゴジラ」、「ラドン」、「モスラ」の豪華3本立てを観
たのがスクリーン最後だから38年振りのスクリーン鑑賞になりました。
 こんなにクリアで光量の多い「ゴジラ」を観られるなんて・・・。
 もう最初の方で、鼻にツンと来てしました。(笑)
 ビデオ・DVDではイマイチはっきり解りかねるゴジラが初めて写るシーン。
 今回は壊される家の戸の向こうにハッキリと通り過ぎるゴジラの足が見えます。
 他にも潰された工場の中、通りすぎていく巨大な足も見えるし、パトカーがやられる直前、ゴジラ
がビルの上から顔を覘かせるのですが、そのビルの窓に人影がはっきり動いてるとか、佐原健二
見っけ!とか(笑)今迄見えなかったもの気付かなかったものが沢山見えました。
 勿論、戦闘機による攻撃の際のピアノ線もクッキリ見えるし、有名なゴジラの初顔出しシーンで山
の上部が揺れてたり高圧線鉄塔の土台部分が揺れてるとか、合成の甘さもデジタルリマスターの
お陰ではっきり解るマイナス面も有りますが、そんな事、このクリアで明るい「ゴジラ」の前では無問
題!!21世紀の今でなく昭和29年(1954年)なのですから。
 もうね、昭和29年の機材のない中、これだけの作品を作ってる事だけでホント涙腺が緩みます。
 「他にもB29の空襲で逃げ惑う人達って、こんなんだったんだろうな」とか、信じた女が裏切る瞬
間とか、それを知った芹沢博士の気持ちとか・・・、他にも社内試写会で「万歳!」の声が鳴り止ま
なかったんだよなって、決して「ゴジラ」フリークではないけど、子供の時から数え切れないくらい観
てる「ゴジラ」1954年版なもんで、クリアな映像に誘われるように色んな思いが沸いて来るのに抵
抗出来ませんでした。

 折角、こんなに綺麗な「ゴジラ」をリバイバルしてるのに、何で東宝は宣伝しないのかな・・・。
 今の人間に笑われたっていいじゃない、あの時代にこれだけのモノを創ったって堂々と胸を張れ
るし、コソコソ上映するなんて先人に失礼極まりないと思います。

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・前にも一度書いたけど、やっぱり宝田明と河内桃子は破壊的な下手さ。でも、今回観て、河内桃子
 の方が宝田明よりも余程酷いことに気付きました(以前は宝田明さんの方が酷いと思ってた)。
・自衛隊(まだ警察予備隊だったっけ)による爆雷攻撃の映像は当時のニュースフィルムだったのか、
 この部分だけはクリアに雨が降ってます。(笑)
・作品の内容に関しては皆が知ってる事だし、それぞれの思いがありますから書きません。
 が、一つだけミステリーだった事が。
 芹沢博士を決断させた、あのTV、誰が点けたんだろ・・・。(笑)
・35mmスタンダード作品ですから、なるべく前の方で観た方がいいと思います。
 スクリーンに近い方がゴジラの質感、圧迫感をより感じる事が出来る気がします。
 僕は前から3列目中央で観ました。繰り返しになりますがスタンダード・サイズですから余程の事が
 ない限り、スクリーンが視界からハミ出す事はないでしょう。
・今回の企画は7月公開の「GODZILLA ゴジラ」の前宣伝で、今日、スクリーンでその予告編を観た
 のですが・・・。
 ゴジラ、アメリカ行って脂モノ喰いすぎ、最早メタボだろ、あれは。(笑)
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