花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

廃業せずに・・・

2021-03-20 10:03:34 | 仕事
毎年恒例の卒業卒園シーズン、前半戦が終了しました
卒業卒園のお仕事は、とにかく朝が早いのが特徴です
この1週間、毎日4時台に起きて出発、9時前に帰宅する日々が続きましたが、寝坊することもなく無事に終了してホッと一息です
皆が出勤する傍ら帰宅するので、その後の1日がなんだか長い不思議な感覚です

さてさて、先日ご訪問したのは9年ぶりにご依頼があったお客様です
前回はお嬢様の日舞の名取のお披露目会で振袖のお着付けでご訪問させていただきました
今回は大学の卒業式の袴着付けでのご依頼
小さかったお嬢様がすっかり素敵な大人の女性になっていて、感動です

お母様「娘の卒業式で依頼したいと思っていたのですが、連絡が取れるか不安だったんです~

とのありがたいお言葉をいただきました


kyo「何とか廃業せずに続いております


今年は他にも、7才の時に七五三でご訪問したお嬢様が小学校の卒業式をお迎えになられて、袴のご依頼がたくさん入ってきました


現在は、たくさんの出張着付け会社があり、その中で生き抜くのはなかなか大変な時代になっています
そんな出張着付け戦国時代の中、廃業せずに継続できているのは、間違いなくリピーターのお客様の支えがあるからこそです
そして、利用したお客様がお友達を紹介していただき、ご新規のお客様につながっています

支えてくださるお客様がいらっしゃるからこそ、まだまだ頑張らないといけないな~と改めて感じました

そして、さらに嬉しいお言葉が・・・
終了後のアンケートに

「撮影した伊勢丹の方に「とても綺麗に着付けされていますね」と言われました

と記載してありました
いくつになっても褒められるのは嬉しいです

お仕事終了後は、毎回撮影した写真を見ては未熟な点の大反省会の日々なので、褒められるのは頑張る力になりますね
後半戦は少し朝は遅いのですが、気を緩めず乗り切りたいと思っています




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点と面

2021-03-13 20:32:47 | 着付け技術
3月に入り、いよいよ春本番
ところがどっこい、本日の天気は大荒れ
卒園&卒業のお仕事が入っていたので、前日の天気予報を見てハラハラ
電車が止まってしまったら大変です
暴風雨に備えて長靴&レインコートを準備しましたが、夕方までは何とか大荒れにならず本当に良かったです

今月は卒業シーズンという事もあり、お母様やお子様、先生の着付けのご依頼が入ってきております
緊急事態宣言延長とはいえ、今年の卒業式は縮小しながら開催という流れになりそうです
保護者1人出席という園や学校が多いとのお話でした。
卒業旅行、打ち上げ、謝恩会などが出来ないのは本当に可哀想ですが、お式では暖かく巣立ちをお祝いしてあげたいですね

さてさて、1-2月にかけて2度ほど、昔からお付き合いのある写真スタジオ様で着付け講習会を行わさせていただきました
スタッフさんで着付け~ヘアまで全て対応できるように、日々お勉強されているとても熱心なスタジオ様です

昨年も着付け講習会でご訪問させていただきましたが、この1年でさらに皆さん上達されていました




どのスタッフさんも、最後まである程度仕上げる技術は習得できていましたので、今回のテーマは

 完成度を高める

スタジオの着付けは、仕上がりがお写真として永久に残ってしまう為、グズグズした着付けは避けたいところです
細部を意識することで、仕上がりのきちっと感が出るようアドバイスさせていただきました

講習会ではスタッフさんの様子を見ながらアドバイスをさせていただくのですが・・・

1回目の講習会では  布目を通す事
2回目の講習会では  修正技術

を重点的にアドバイスさせていただきました

「布目を通す」というのは、着物や帯の縦糸と横糸の方向を意識して着付ける事でシワやよれが出ない仕上がりになります
ヘアアップ講習の時にも同じような事をお伝えするのですが

「着物(ヘアの時は髪の毛)がどこに向かいたがっているか考える」と良いですね

無理な方向にもっていくと、着物やヘアが嫌がっているのがわかるので、行きたい方向を感じ取るよう常に意識すると良いと思います

そして、2回目の講習では、2人着付けと修正技術についてアドバイスさせていただきました

一発で綺麗に仕上がるのが理想ではありますが、毎回様々なお客様で体形も着物も異なるとなると、そう簡単にはいきません
そこで重要になるのが

 「修正する技術」


着付けていると

「ここも、そこも・・・

とあちこち直したくなってしまいます
着付け師の性分ですね

スタッフさんの着付け見ていて気になったのが、修正する時の着物のつまみ方でした
修正する時に、着物をつまむ指の本数が少ないと力が「点」で働く為、布目がデコボコしやすくなってしまいます

指の本数を多く使う事で面ができて、デコボコしにくくなりますよ






そして、チョコチョコとつまんで細かく修正するより、大きな流れで修正したほうが早く綺麗に仕上がります
特におはしょり、タックの仕上げや修正を行う時は、指先よりも指の腹全体を使ってスライドさせるやり方が有効です

文章だけで説明するのは難しい~ あくまでニュアンスですいません
こういう時、動画って良いんでしょうね~(敷居は高い。遠い目・・・

花*小紋で昨年着付け技術について書いたブログがありますので、参考にしてみてくださいね
ちなみに着付け講習については、現在出張着付けの仕事がメインで基本的にはお受けしていないのですが、オフシーズンの時期で単発の講習であれば対応できる可能性もありますのでご相談ください




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