友達以上、不倫未満 (朝日新書) | |
クリエーター情報なし | |
朝日新聞出版 |
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最近、「セカンド・パートナー」(略して、セカパ)というのが流行りなのだという。
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英語の second partner という言葉は無色透明でバイアスのかかった印象はないが、
( → ビジネスでも使われる )
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こと日本で最近使われている「セカンド・パートナー」という表現は、
法律上の配偶者以外の異性と
「友達以上、不倫未満」の関係にあるその相手方を指すというように
極めて狭い意味で(カギカッコ付きで)使われるらしい。
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そして、その「友達以上、不倫未満」の関係とは、
ホテル泊など通常の異性の友人とは行わないことをするが
( → だから「友達以上」)、
セックスには至らない関係( → だから「不倫未満」)
を指すのだと。
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冒頭に掲げた、「友達以上、不倫未満」(朝日新書)は、
そんなセカパの世界を取材した新書。
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で、その実態は ? というと、
(本書を読む限り)これなら夫婦以上かな ?
と想う深い精神的紐帯から、
これでも本当に「不倫未満」と言えるの ? ? と思える
アブノーマルな嗜好のパートナー関係まで、実にさまざま。
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現代におけるさまざまな男女事情が描かれていて
なかなか面白い読み物ですよ !
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( 追記 )
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以下は、「友達以上、不倫未満」の内容紹介。
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「「取らない、揉めない、でも離れない――」
浮気でなく本気、しかし決して男女の関係は持たない……
そんな 大人のプラトニック・ラブ な婚外関係
〈セカンド・パートナー〉略して〝セカパ〟の実態を徹底取材。
出会ってしまうもの、それがセカパ」という
”いびつだけど現実〟な数々のケースが、
男女間の愛と嫉妬の原理もあぶりだす赤裸々なルポ。
〝セカパ〟が映す世相とは何か ? 答えはこの一冊に !
【第1章】 セカンド・パートナーという関係
●不倫とは、「契約違反」である
●プラトニックなれど配偶者の「次」
●体の関係、その一線さえ超えなければ
●プラトニック不倫との違いとは?
●「マリッジ・セコンド」としての〝セカパ〟
●〝セカパ〟維持のための結婚生活
●配偶者の嫉妬は「性具」 ! ? etc…
【第2章】 なぜ、わたしたちはセカンド・パートナーを持つのか
●配偶者も〝セカパ〟も思いやるからこそ
●配偶者には「足りない何か」とは ! ?
●配偶者には「言えない何か」
●セカンドという居心地の良さの果てに
●離婚、でも〝セカパ〟は変わらず
●不倫で失敗したからこそ etc…
【第3章】 セカンド・パートナーのルール
●〝セカパ〟とは「出会ってしまう」もの
●〝セカパ〟にかかる「コスト」は ?
●1杯550円のコーヒーを喜んでくれる彼女
●〝セカパ〟で家計は大助かり!?
●「不倫リスク」に立ち向かう〝セカパ〟たち
●「取らない」「揉めない」「離れない」の極意
●〝セカパ〟とは〝掛け捨て〟保険だ etc…
【第4章】 セカンド・パートナーは人生を豊かにしてくれるのか ?
●〝セカパ〟が浸透する時代へ
●「熟年離婚」減少への影響
●「ビジネス化」する結婚がもたらした不幸
●〝優良物件〟男性との結婚
●〝セカパ〟という選択肢の真意
●〝ブラック夫〟とは何か
●もしも離婚した妻が……
●「家庭外の異性に『カネと時間』を使うことは〝不倫〟だ ! 」
●〝セカパ〟が幸福格差の解消へ etc… 」
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「 いつでも、いまでも、男女交際の形が、その時代を象徴する―。
“男女の関係”ナシに深く結びつく既婚者同士のカップルたち。
深い精神的紐帯から、アブノーマルな嗜好まで、二人をつなぎとめるものはさまざまだ。
モラリストだけどアンモラル、やましくないけど罪深い ! ?
そんな「セカンド・パートナー」という新しい生き方を克明にルポ。
時代の素顔と欲望の正体に迫る 」
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