老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

神保町という街

2008年07月12日 | 京都 & 東京の書店

神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書とまちづくりの比較社会学 神田神保町とヘイ・オン・ワイ―古書とまちづくりの比較社会学
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2008-07
私の住んでいるところ(南青山)の最寄り駅は表参道で(徒歩10分程度)、そこから半蔵門線で一本(10分程度)で神保町に出れる。

今日はPAPASでランチをすませた後、家内と神保町に出かけた。

私は、東京という都市がすでに巨大化しすぎ、人間が人間らしく生きれる規模をはるかに超えている、と思っている。

オフィス街なら丸の内、絵を見るなら上野、百貨店なら新宿、古書店なら神保町と都市機能が散らばっており、とにかく疲れるのだ。

川べりや森の中を歩きたい、山に登りたい、となると一日がかりだ。

これに対し、京都は、東京と遜色ない金融やショッピングなどの都市機能(烏丸や四条)に加え、高度の水準の医療施設(京大や府立大の付属病院)、芸術関連施設(岡崎)、豊富な自然(鴨川、京都御苑、糺の森、東山)、古書店や老舗喫茶(寺町通り、河原町)、東京にはない世界遺産クラスの寺社などの多様性を1つの徒歩圏にあわせもつ、奇跡的な都市だ、と私は思っている。

そして、現代社会の多様性を見失うことなく、人間らしく生きられる街として、私も家内も老後は京都に住みたいと考えている。

それでも、これだけは東京にしかない(従って、京都に移住した後も、年に何度かは東京にくることになるのだろう)、と私が思っている街(都市機能)が実は1つだけある。

それが、この神保町という(圧倒的な古書集積機能をもつ)街だ。

京都は「街全体がワンダーランド」と言われる。

似たような意味で、神保町は街全体が「書物のワンダーランド」なのだ。それは東京という大都会が続けてきた各街の機能分化(専門化)の珍しい成功例だと私は思っている。

日本という国が1200年かけて京都という街を創ったように、近代日本は100年以上かけて神保町という街を創ったのだ、とさえ思う。

神保町という街の魅力については後日あらためてお伝えしたい。

「老後は京都で」~トップページに戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする