黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

予防接種を受けない選択をされる方へ

2016-05-27 08:20:59 | 予防接種
       予防接種を受けない選択をされる方へ

 安易に考えないで下さい。あなたは、それについて必要な知識を持っていますか。
落とし穴に陥ることがあります。


予防接種を受けない選択をなさる方へ
 私はワクチン反対ではありません。ワクチンもそれなりに有効性を持っています。しかし、何でもワクチンで予防するという考え方はおかしいです。
それは、ワクチンはもう魔法の弾丸(オペラ「魔弾の射手」の魔弾)ではなくなったということです。ワクチンはそれなりに有効性もありましたが、何でもワクチンで予防するという考え方は限界があります。
 感染症の予防には、環境を変えることが一番です。人間が環境を変えたために、新しい感染症が次々と登場しています。また、戦争が環境を悪化させ、感染症が絶えません。
 日本は、今まで平和だから感染症が減ってきたのです。それを忘れないで下さい。
 人間は多くの自然界の生物の中で生きています。細菌、ウイルス、かびなどの様々な微生物から、昆虫類、動物や魚類、植物など数えきれない生物の中に生きています。その生物たちも生き残り戦略を立てて、生き残りを図っています。それが進化論なのです。
 人が住む環境に適応できない時に病気になるというのが、私の支持する病原環境論または適応説です。
 
○ 赤ちゃんを守るために、最低考えておくことは、
 妊娠中に感染をすると胎児に先天性の病気が確率的にでる病気は、
  風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルスなど。
 生まれたばかりの赤ちゃんに感染すると死亡率が高い病気は、
  水痘、おたふくかぜ、麻疹、破傷風など。
 母乳で育てる場合は、ビタミンKを飲ませること。乳児の頭蓋内出血を予防します。

 妊娠をこれからする可能性がある女性や、妊娠中の女性、18歳までの(できれば40歳までの)すべての人、妊娠をさせる前の6か月以内の男性などは、低線量でも放射線被ばくを避けて欲しいこと。僅かな確率ですが、胎児の先天性の異常や生後の白血病やがんの発病などの健康障害を生じる可能性があります。

 早期離乳を勧める理由の一つには、乳幼児の誤飲事故を防ぐことです。指しゃぶりや何でも物を口に入れることを防ぐためです。三分の二の子は、早期離乳で物を口に入れなくなります。
 もう一つは、乳児貧血を予防すること。早期の鉄分の補給です。

 牛乳を生のまま乳幼児に大量に飲ませないこと。生(加熱処理していないもの、温めるだけでは不十分)の牛乳は、腸から僅かですが出血をします。大量に飲むと大量に出血することになります。どうも成人でもそのようです。しかし、200mLくらいでは、肉などを食べていれば問題になりません。
 
 揺さぶりっ子症候群は、当然起きます。赤ちゃんの脳を見れば判りますが、豆腐よりやわらかく、置くと崩れてしまいます。脳の形を保っていられないくらいやわらかいのです。
 だから激しく揺さぶると脳に障害が起きるのです。
 
 清潔にすることにこしたことはありませんが、そうこだわる理由もありません。出産直後の赤ちゃんの腸には大腸菌はいませんが、48時間以内に棲みついています。つまり、清潔にしていても、いつのまにか赤ちゃんの口から入り込んでいるのです。便に汚染されたものがあったのです。それを防ぐことは不可能ですし、また大腸菌は人との共依存関係にあります。

 赤ちゃんを、おもちゃや抱っこ人形やぬいぐるみのように扱ってはいけません。触ると気持ちがいいし、反応して動くので、可愛くて面白いのです。おもちゃ図書館の人が言っていましたが、一番面白いおもちゃは人間です。赤ちゃんをおもちゃにしないことが赤ちゃんの病気の予防の第一です。上の子(特に女の子)や祖母や叔母さんたちから守りましょう。

 子どもは社会の子どもです。人間は社会の中でしか生きていけない生物です。ですから、子どもを親の所有物とは考えないで下さい。いつから一人の人間として認めるかには、いろいろな意見があります。受精した時か、妊娠中絶をしてはいけない週数からか、生まれた時からか、自分の意志を表現できるようになってからか、などです。
 浜松医療センターでは、今から30年以上前から、妊娠中毒症で入院すると、産科と小児科の医師が来て、胎児は小児科医が主治医になるのです。国立小児病院でもそれをしたくて、新生児・未熟児科の医長が努力し、産婦人科をもつ国立成育医療研究センターが作られたのです。胎児は小児科医が専門で、未熟児の呼吸管理は、麻酔科が専門です。周産期医療センターがあちこちにできたのは、そういう総合的な胎児、未熟児、新生児の医療をする為です。
 命が生じたら、一人の人間として扱うべきではないでしょうか。議論のある所ですが。

赤ちゃんを守るのは、ワクチンだけではないということです。もっといろいろな所に視野を広げて下さい。そして平和が第一です。平和だから、病気も減り、子どもの死亡も減ったのです。平和が赤ちゃんを守ります。平和を守る政治にしましょう。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
応援しています! (Unknown)
2016-07-20 13:52:28
先生の本を買って、予防接種は慎重に進めています。病気や離乳食についてなども、先生の考えを参考に行っています。
良本に出会えて本当に良かったです。

応援しています!
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Unknown (かず)
2018-01-10 16:37:45
初めまして!
予防接種についていろいろと調べていたら、こちらにたどり着きました。
子どもは13歳、11歳、7歳です。以前は、何の疑問もなくキチンと受けられるものは受けようと頑張っていましたが、震災後よく考えるようになり、いろいろ調べて予防接種に対しての考え方が変わり、今は中断しています。それから予防接種の成分は身体にとって毒だから打たない方がいいのかなと思っていました。打たずに自己免疫を上げるような生活を心がけることかなと。
有効性はないとの情報を読んでそうしてきましたが、それでいいのか自分が納得のいく答えに至っておらず、情報を得ては考えていますが、その後も意志は定まらず。
が、こちらを読ませていただき、先生の有効であるという考えに、スッキリとした自分がいます。
一度、ご相談に伺わせていただきたいと思います。

また、息子が春にブラジルに10日間ほど渡航するのですが、しておいた方がいい予防接種はありますでしょうか?
先生のお考えをお聞かせください。
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