黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

放射線の健康への影響ー浜岡原発を止めよう

2011-04-22 18:32:29 | 健康・病気

少し遅くなりました。講演や原稿を書いていたからです。クレヨンハウス社の月刊「クーヨン」6月号に、載せましたのでお読みください。ブログに書ける内容には限度があります。まだまだ書きたいこと、言いたいことがあるのですが、連休に入ったら時間が出来ますので書きます。取り敢えず5月3日発売のクーヨンを見て下さい。それから、新聞に載った「母乳調査母子支援ネットワーク」にも私も参加しております。

でも冷静に現実を見つめて下さい。人間の祖先にあたる生物は、地上の放射線量が減少したから、海中から陸上へと上がって、進化して行ったのです。だから、放射線に対しても、対策を立てているはずです。その機能が遺伝しているはずです。それを有効に活用しましょう。その第一は、免疫の活性化で、楽しく生きることです。くよくよしないことです。

「放射線被曝の歴史」を書いた中川保雄氏は、「放射線被曝に対する防護策の一番の基本は、被曝を可能な限り少なくすることである。我々は自然界からの放射線にさらされて生きている。現在のところそれを防ぐ科学技術はない。自然界からの放射線被曝による被害は、今日のところ避けられない。大切なことは、そのうえに余分な被曝を付け加えないことである。」と言う。

どうか、過度に神経質にならず、だけど被曝防護を怠らず、原子力は基本的には危険だと認識して、行動して欲しい。選挙でも、いろいろな意志表示でもしてほしい。怒りを行動に。毎日新聞の風知草欄に山田孝男さんが書いたように、まず第一は「浜岡原発は止めよ」だと私も思います。


日本脳炎ワクチンはやめよう

2011-04-22 18:05:06 | 健康・病気

現在、日本脳炎ウイルスは、確かに日本にいます。しかし、かかるのは、毎年一桁(1~9人)でそのほとんどは高齢者で、こどもの発病はこの10年で3人前後です。子どもに接種していますが、子どもは副作用の方が多くなりました。新しいワクチンは、一種の人体実験で、多数に接種しなければ、まれな副作用は判らないはずなのに、少数の実験で副作用は少ないとして販売許可されています。

私は、もう日本人は、日本脳炎ウイルスとの適応関係を作り、豚と同様かかっても発病しないウイルスとなったと推定しています。私は、臨床医なので実験や調査研究をしていませんが、多くの研究報告を読み、それを遺伝学や免疫学、そして科学史、病気の歴史と照らして、そう結論を出したのです。総合的判断です。

多くの医師は、細分化された領域しか研究も勉強もしていませんから、ウイルス研究者、臨床医(感染症の)、遺伝学者、免疫学者、医学史家などの意見を総合していません。自分の知っていることしか言いませんから、ウイルス学者は、「日本にはまだ日本脳炎ウイルスは蔓延している」と言い、感染症専門家は「かかったら大変」と言います。でもかかる子どもも少なくなり、かかっても死亡率も後遺症率も大きく減少し、ワクチンの副反応の方が大きくなり、打たない方が良いワクチンです。元々、有効性に疑問があるワクチンで、減ったのは日本人の自然感染での発病率が低くなり、知らずにかかって、抗体をもっている人が増えたからです。

だから日本や韓国、台湾、中国ではどんどん減少し、東南アジアからインドへ流れていきました。しかし、ワクチンをしなくても、流行地へ行って日本脳炎にかかったという報告はありません。日本人は、ウイルスと共存関係を作り、脳炎を発病しない状態になったのです。

ペストも梅毒もどこへ行ったのでしょうか。ワクチンなしに減少しています。後は、あなたの判断です。私は、歴史的に考え、最新の遺伝学で、人のゲノム(遺伝子)に、人間の病気の歴史が書き込まれていることが判り、日本脳炎も日本人のゲノムに書き込まれたと推定しています。子どもに、日本脳炎ワクチンを接種するのはやめましょう。


インフルエンザワクチン、日本脳炎ワクチンはやめましょう。

2011-04-10 07:48:45 | 健康・病気

また、阪神大震災の時と同じく、被災地でのインフルエンザワクチンの接種が始まったとの情報が入りました。効かないワクチン、有害なワクチンを接種を受けるのはやめましょう。余ったワクチンをまわしているだけです。私は、ヒポクラテスの「益をなせ。せめて害を与えるな」との医師の心得を守っていると、当然、害のあるワクチンを接種できません。新型ワクチンは、かかって死んだ人と、ワクチンで死んだ人との数すら接近しました。厚労省、インフルエンザの専門家という人たちは、ワクチンで死んだとは言わず、因果関係は不明と言います。欧米では、因果関係が不明だったら、原因である可能性が残ると判断して、対応します。産官学癒着の日本はそうではありません。皆、因果関係不明で片付けられてしまいます。

日本脳炎は、もう日本人には必要なワクチンではありません。確かに日本脳炎ウイルスはまだ日本には存在しますが、既に沖縄にはいなくなりました。また、ペストや梅毒と同様に、日本人と病原体との適応関係が出来上がり、かかっても病気にならなくなりました。だから、一時は数千人がかかり、半分以上が死亡した病気が、ウイルスがいるのに、かかるのが年数人、死亡率も15%になり、しかも適応関係が遺伝的に伝えられていない高齢者がほとんどで、ここ10年子どもの発病者は3人ですべて回復しています。ペストが、病原菌も、治療法も判らなかったのに、消えて行ったのと同じで、ヒトと病原体との適応関係ができれば、病気は消えていきます。日本脳炎も、日本人には適応関係が成立し、かからない病気になりました。副作用と言う害のあるワクチンを受けることはありません。新しいワクチンは、これから受ける人が、一種の人体実験の対象になり、これからどうなるかが、受けた人の統計で出るのです。副作用はなくなることはないというのが、ワクチン関係者の本音です。受けるのはやめましょう。


チェルノブイリ25年救援

2011-04-10 07:07:09 | 日記・エッセイ・コラム

チェルノブイリ事故25周年救援キャンペーン

「チェルノブイリ25年 命・自然」を4月23日午後2時開演で行います。                 場所は、牛込箪笥区民ホール(大江戸線牛込神楽坂駅)

1部広河隆一現地報告、2部コンサート 花田美佳子、東京荒川少年少女合唱隊、クミコ     詳細はチェルノブイリ子ども基金http://www.smn.co.jp/cherno/index.html  で検索して下さい。私は、医療の面での顧問をしておりますのでよろしく。残念ながら、今はチェルノブイリ現地の人たちへしか救援を送れないほどに、ボランティアも支援金も減少し、福島の支援に手が回りません。広河隆一さんだけが頑張っていますが。応援して下さい。

前回話した花祭りは、今年は自粛ということで、花が飾ってあるだけでした。自粛することはないのに。クリスマスは、自粛するのでしようか。がっかりしました。

ソフトバンクの孫さんが、原発反対にまわりました。原発反対の番組からは、電気業界や東電が、次々スポンサーを降りて、マスコミに圧力をかけています。原発問題を取り上げただけの番組からも降りたようです。昔、インフルエンザワクチンはおかしいと言った久米さんの番組から、スポンサーが降りると言い、圧力に屈したテレビ局と久米さんが、すぐインフルエンザワクチンを接種する場面を作るなど、報道番組も信用できない時代です。

今もチェルノブイリ事故の被災者が、続いているのです。今まだ進行中ですが、福島第一原発の処理の成否にかかっています。失敗したら、チエルノブイリと同じになります。それに、余震で女川も東通も六ヶ所もヒヤリハットでした。なんとかなったようですが、事故になったら、日本列島は壊滅です。原発保有世界第二位のフランスが技術者を連れてすぐ来たのも、当然です。次はフランスですかね。節電と家庭での太陽光発電の利用で電力使用量を減らすことも考えて下さい。


4月8日はお釈迦様の誕生日

2011-04-08 07:53:21 | 日記・エッセイ・コラム

今日は、お釈迦様、仏陀の誕生日です。私は、過去に先妻を胃がんでなくし、軽いうつになりました。その時に、私の好きな手塚治虫の、ブッダのマンガを読み、途端に思いだし、私の姉の仲人だったインド哲学の増谷文雄先生の仏陀の本を探し、一冊読んで、惹かれて原始仏教または根本仏教の世界にのめりこみ、ラディカル・ブッディストになりかかっていますが、酒がやめられないので、一歩手前です。現代世俗的仏教ではありません。だから、世界宗教者会議では、宗教と認められていないと聞いています。哲学ですかね。でも、マルクスを信奉して来た私には、合うのです。マルクスでは、資本論を読んで、物事の思考の方法を学びました。社会主義は、一部の人ではなく、すべての人を平等にすることで惹かれました。しかし、ブッダの口伝えの教え(紀元前500年頃にはインドにはまだ文字がなかったようです)は、現代的で、科学的に見てもおかしくないのです。そういう哲学で、自己を高める所にありました。輪廻の思想はヒンズーの教えで、後世に取り込まれたものですし、念仏も後世のものです。自己の修養が、ラディカル・ブッディズムです。「死んだらどこへいきますか」と弟子に尋ねられ、「死んで戻ってきた人はいないから、それは判らない」と答えたところなど、まさに真骨頂です。

今日は、その人の誕生日です。日本人には関係ないキリストの誕生日には大騒ぎをし、関係の深い仏陀の誕生日は、一部の人しかお祝いしません。変だと思いましたが、今、私の住んでいる家のそばのお寺では、甘茶祭りをやっています。今日もこれから行くつもりです。宗教を嫌っていたのに、根本仏教に惹かれました。理論的なのが気に入りました。私のこころを落ちつけます。

昨夜の地震で、女川、東通、六ヶ所村の原発や処理施設が、アウト寸前のセーフで、ほっとし、原発はもう地震国の日本にはいらないとの思いを強くしました。夏は暑くても、背広をぬぎ、Tシャツで仕事をしましょう。冬は、着込んでこたつの生活をしましょう。チェルノブイリと同じになるのは、もう目の前に来ています。ならない内に対策をとりましょう。その為には、辛抱しかありません。私の子ども時代には、家の中の温度が、外とそれ程変わらなかったのです。でも、生きてはいけました。節電とちっちゃな家庭ごとの太陽光発電などで、使用電力を減らし、原発をなくしましょう。昨夜の地震で、福島第一原発だけでなく、他の原発も危機寸前でした。世界の地震の2割を占める日本には、向かないエネルギーです。


福島第一原発事故と健康被害4月5日

2011-04-05 10:33:32 | 健康・病気

 福島第一原発は、爆発前に穴を開け、圧力を下げて、爆発を下げれば、スリーマイル事故なみにおさまったかも知れません。東電社長が、首相の指示に反対し、しなかったから大量の汚染水を海に流すことになったのです。もちろん、穴を開ければ、大気中に法首脳が拡散しますが、爆発しなければコントロールが可能だったのです。今はもうだめなようです。

 健康被害については、クレヨンハウス社の月刊クーヨン6月号に書きましたのでお読み下さい。このブログにも、順次載せる予定ですが、現地へ行ったり、講演を頼まれたりして、忙しく、すぐ書けません。大筋では、今まで述べてきた通りです。

 水道水汚染は、問題になるのは、妊婦と乳児ですから、他の人は水を買い占めないで下さい。一番弱い人にまわして下さい。

 食品汚染は、他の環境汚染物質の問題もまだ片付いていないのですから、それと同じで、放射線特有の健康被害がある訳ではありません。ダイオキシンはどうなっているのでしょうか。PCBの被害者もまだ苦しんでいます。全く安全なものを求めるのは、今の地球上では無理だと思っています。相対的に、危険度が高いか低いかだと思います。その意味では、今の所は茨城県産のものでも、福島県産のものでも、危険度が低い物はあります。そもそも地球上の生物は海水中で生まれ、大気中の放射能が低下して、陸上に上がって、進化してきたのです。だから、放射能に対する対策を備えている筈です。それが機能しなくなった時に、健康被害が起きるのです。その原因は、私の病原環境論または適応説では、環境とストレスです。だから、大量の放射線を浴びれば、助からないし、ストレスにさらされていれば、健康被害が出やすいのです。でも、チェルノブイリ原発事故で致死量の放射線を浴びても助かった人たちがいたのです。それは、ウラルの事故の際に助かった人たちが見舞いに行って、俺たちが助かったのだから、君たちも頑張れと励まして、希望を与えたためです。続く


堀ノ内病院での外来日

2011-04-05 10:07:54 | 健康・病気

4月から、堀ノ内病院小児科外来の日が決まりました。お知らせしていた通り、月曜午後、火曜午後、水曜午前と午後、土曜の午前です。15歳過ぎた方は、診療申し込み用紙に書く欄がありますから、黒部先生希望と書いて下さい。午後は、2時からで、早い時間帯が空いています。土曜は、その日によりますが、10時過ぎ頃が一般的には空いている時間のようです。5月、6月には、幼稚園、保育園、保健センターの検診が入ります。子どもの昼寝前に検診に行きますので、時々午後の外来開始が遅れることがあります。その時は、勘弁して下さい。できるだけ、ブログに載せる予定です。


福島原発事故と健康2

2011-04-01 08:34:18 | 健康・病気

福島第一原発事故での健康被害は、急性被害レベルを100~250ミリシーベルトに上げたが、現実には250ミリシーベルトで起こってしまった。長靴をはいていなかった為にもっと高濃度の放射能汚染にあったかも知れないが、放射線による熱傷であった。これは急性傷害である。

ただちに健康被害が出ないと言うが、低線量被曝の問題は、前にも述べたように、精神神経、免疫、ホルモン系などにも障害が起きており、それがすぐに顕在化しないだけである為に、発がん性で代表される。免疫の低下は測定しにくいが、がんが発症することは、明確にとらえられる。

それで問題になるのは、短期間に発病するのは、胎児、乳児であり、特に急速に成長するために、甲状腺ホルモンを必要とし、それで放射性ヨードが問題になる。幼児期以上は問題にならない。それで、ヨードの必要量の高い胎児、乳児と妊婦、授乳婦のヨードが不足していると、放射性ヨードを甲状腺に取り込んでしまう。それで、水道水が汚染しているとなって、水の買占めが行われたが、幼児や子ども、大人では問題にならない。日本人は、世界で有数のヨード摂取量が多い国であり、甲状腺の病気を疑った時に、微量の放射性ヨードを使うが、その時にヨード制限食にするくらい、充分ヨードを体内に持っている。だから、乳児のいる家庭と妊婦さんが問題になるだけである。他の人は、水を買い占めないで欲しい。海に囲まれ、海産物を多食している日本人は、心配する程ではない。

ベラルーシやウクライナ、ロシア、それに特にドイツは、海産物を食べる習慣が少ない。その為にヨード不足が10%前後の人にいると言われ、多量の放射性ヨードを吸い込んだり、のんだり、食べたりすると、それが甲状腺にたまり、発がん性をもつ。チェルノブイリの経験では、初期の健康被害は、高濃度汚染を除けば、まず子どもの白血病と甲状腺がんである。大体4歳以下に集中して、事故後4~5年が問題で、その後もだらだらと続いた。それから大人のがんであるが、これは10年後から増え始めた。その問題は、国土が広く、交通手段がなく、病院へ行くのに、本数の少ないバスしかなく、自動車を持っている人はまれで、農村の病院には、患者送迎用の救急車が沢山あり、それも使用頻度が多いために、毎年更新する必要がある程で、健診に病院へ行くことが大変で、発見の遅れも多い。

 日本とは、全く事情が異なる。少し頭をぶつけただけで、CTを取ってしまい、世界一医療被曝が多く、世界平均の4倍で、日本のがんの一部はCTによるものであるとの論文が、海外から出される程である。微量の放射線被ばくの問題は、あくまで発がん性で代表される全身の僅かな障害である。しかし、それ程問題にはならないが、19歳以下の若い人や子どもと妊婦や今後妊娠をすることのある女性は、避難して放射線を浴びない方がベターである。

 前回にも触れたように、放射線を微量浴びても、体の自然に持っている治癒能力が働けば、健康被害も回避できる。それでできる人とできない人がいる為に、確率的影響と表現される。その確率が、放射線被曝量に相関する。だから、健康に、人生を楽しく生きることが大切である。

 もう一度、ヨードの問題に戻ると、日本人はむしろヨードの取り過ぎの傾向があると、甲状腺疾患専門病院の伊藤病院では言っているが、食品で取り過ぎても甲状腺には問題の怒らない仕組みがあり、気に掛ける必要はありません。だから、ヨード剤を飲むことはありません。