黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

子どもへの虐待、特に性的虐待

2017-04-17 08:34:58 | 子どもの病気と犯罪の予防
 子どもへの虐待が増えているようです

子どもへの虐待が増えていることを危惧しています
厚生労働省の調査では、2015年度の児童虐待は、10万3286件という。これに入っていないケースも想定されるので、もっと多いと思います。
 親族間の暴行も2016年には、6148件と増えています。またレイプなどの性暴力も増えています。
 子どもへの虐待の増加は、多くは子どもの育て方を知らない親が増え、それを教えたり、注意したりする親族や隣人がいないこともあります。高校で子育ての大変さを教えなければならない時代になったのですが、文部科学省は、日の丸、君が代に熱心で、子育ての指導をしていません。アメリカでは、私が高校か大学の頃に、既に始まっていました。しかし、それでも、子どもへの虐待が増え続けています。

 子どもの虐待が増え続け、それが統計上より多く、確実にアメリカ社会の方向に進んでいます。
 単なる虐待だけでなく、性的虐待も増えています。ある児童精神科医によると、先日のドラマにも取り上げられた、親からの性的虐待を受ける女の子が、顕在化せずにいるようです。ドラマでは、その為に妊娠し、生まれた子どもの顔がだんだん親に似てくるために、虐待を繰り返し、最後は養子に出し、子どもは養い親に引き取られて幸せになると言うものでした。

 それがハイソサイエティにも起きているようです。ドラマでもそうでした。それで、そんなことを認めたくないが、現実にあるのだということを、発信したかったのですが、最近起きた事件で思い出しました。ベトナム人の女の子の殺害事件からです。
 こういう事件が、殺害されて顕在化しましたが、隠されてあると思います。
 私の若い頃、アメリカでのウーマン・リブの運動が、レイプ事件を顕在化させ、アメリカ社会の暗部を暴いたのです。その後、次々といろいろな事件が、暴かれて行きました。そして、それが日本でも起きていたのです。
 
 昔、私の男の友人から、金のためにしたが、嫌なものだったと告白されたことがあります。男の子も、もしかしてそういう目にあって殺害されているのではないかと危惧しています。犯人たちの子どもたちは、どうなのでしょうか。もしかしたら、同じ目にあいながら、口を閉ざしているか、または、下記の記事のように記憶を消し去ろうとしているか、しているのでしょうか。

 
 この事件で、昔アメリカで起きたことを思い出しました。
 それは子どもへの性的虐待です。自分の子どもにし、その友達の女の子を殺害した事件が、20年後に明るみに出た事件です。
 
 ニュースウィーク日本版の記事です。それが日本にも登場して来たのではないかと危惧しています。



この記事の画面をクリックし拡大すると、記事゛何とか読めます。タイトルは「よみがえった殺人の記憶」です。
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「子どもに対しての説教について」考える

2016-12-25 10:51:26 | 子どもの病気と犯罪の予防
       「子どもに対しての説教について」考える

 コメントにありましたので、通常はお答えしないのですが、大変重要なことなので、お答えに当たるかどうか判りませんが、私の考えを述べます。これはあくまで私のこれまでの僅かな経験と体験と、勉強して来た知識とで考えたことですから、一つの考えと思って下さい。
 できれば人生相談などへご相談される方がお母さん自身の問題として必要ではないかと思います。私はあくまで子どもの立場からのお答えです。これは一つの考えですから、あとはご自分で考えて下さい。また何か良い考えのある方はコメントして下さい。

 まず、子どもに話をしたり叱って、言うことを聞いてもらえる年齢は、ふつうは三歳過ぎからです。女の子は早く、男の子は遅いです。しかし、その年齢で子どもに期待してはいけません。
一般に叱られた理由は判らずに「してはいけないこと」としか判りません。ですから、言うことを聞く子も聞かない子もいます。中には顔色をうかがって、したりしなかったりします。そうしなければいけない意味、理由が判っていないのです。ただ叱られるかどうか様子をうかがってするのです。
 一般的には、親がよく判りやすく説明し、それで、よく理由を判って言うことを聞くのは、女の子では早くて小学校入学後であり、男の子では小学校中学年くらいからです。
 それ以前に親の言うことを無理やり聞かせようとするのは、無駄です。どんなに痛い目に合わせても、痛いことは覚えていても、またやります。
 死刑が犯罪の抑止力にならないように、痛い目に合わせても抑止力にはなりません。虐待を受けた子どもを見ると、骨折しても、あざができても、やけどができても、繰り返しします。なぜしてはいけないかが理解できないのです。特に、三歳以下では理解しろと言うのは無理です。それにその年齢以後でも、先に述べた年齢までは、判っていても従いません。
 それが子どもなのです。
 成長したら体罰をして言うことを聞く子は、体罰でなくてもきちんと説明すれば言うことを聞きます。話をして言うことを聞かない子どもは、体罰をしても言うことを聞きません。言葉でも、使い方により暴力になります。はやりの言葉でいうとハラスメントで、力関係で上の人が下の人にいうと、パワハラになります。
 そういう意味で、体罰は無意味であり、してはいけないのです。言うことを聞かない子は、逆にいつか仕返しをしてやろうと思うようになります。
 前述の年齢以前に、もし言うことを聞くとしたら、素直にきいてくれればよいのですが、なぜか意味が理解できないと、「闇教育」にも書きましたが、子どもが感情を押し殺して聞いているのだと思います。それが続くと、感情を表さないでまたは感情を押し殺して生きていく子どもになる可能性が高くなります。
 それはそうしないと生きていけないからです。子どもはすべて自分が悪いと思い、何とか親に合わせて生きて行こうとします。そうすると、自然に生じる感情は、それにじゃまになるので、押し殺すのです。それを繰り返していると、感情を持たない子どもになったり、または我慢していて、それを病気になることによって発散することになるのです。
 そうでない子は、反発して飛び出したり、逃げたり、そのほかいろいろな行動をとると思います。反発しない、または反発できない子どもは、自分を責めてしまいます。いろいろな子どもがいますから一概には言えませんが、何らかの行動をとらなければ、やはり自分を責めているのだと思います。
 一番心配なのは、感情を持たない子になることです。そうすると、池田小事件の少年Aのようになることが予測され、将来何らかの事件を起こさない保証はありません。がまんさせず、嫌なことは嫌というようにしましょう。喘息ならそれでよくなりますが、また繰り返せばまた喘息になります。性格が変わってしまえば、それを直すのは早いうちがよいです。
 父親にそれをやめさせることは難しいです。大人は自分の性格を変えるのは自分で気がついていても治すのは難しいし。自分で気がついていなければ、尚更難しいことです。

 母親は、まず父親の説教の後に、すぐか翌日くらいに、「お父さんがああいうのだから○○しなさいね。でも、そんなに気にすることはないわよ。お母さんだって忘れ物をしたことがあるわよ」とか「お母さんだってキャンプで火が起こせないわよ」とか言ってなだめ、「あなたはダメな子ではないわよ。○○したことが悪いので叱られたので、あなたは良い子だからちゃんとお父さんの話を聞いていられたのでしょ。」などと言って、お父さんのしたこと、言ったことを全否定はしないが一部は否定して、薄めて下さい。そして「お母さんはあなたのことを信じているからね」とか「お母さんはあなたのことを愛しているからね」と言って、母親の方へひきつけて下さい。そして「あなたはしっかりしているわよ」と言って、全否定された子どもを一人の人間として認めてあげて下さい。

 子どもが人の目を気にするようになっているのは心配です。それを何とか直さないといけません。それには、自分のしたことに自信を持たせることです。それには、お父さんに否定されたことでも、母親の目で見て、問題がなければ、そのように話してあげることです。
 あなたは、そんなことをすると父親からあなたが標的にされると恐れているのでしょう。しかし、大人で、もう既に出来上がっている大人のあなたが、まだ発展途上の子どもたちを守ることがあなたの勤めではないでしょうか。あなたが子どもたちの前に立ち、壁にならなければいけません。

 それができなければ、あなたはご主人と子どものどちらをとるかどうかが問われます。
 子どもをとるなら、子どもの立場に立ちましょう。あなたとご主人との関係を見直してはどうでしょうか。特に「いなくなってくれたらいいのに」などと言われて、あなたはどう考えていますか。「結婚したからには、夫に従う」などはもう過去の物です。
 私の祖母は「女は生まれてからは父親に従い、結婚したら夫に従い、老いたら息子に従う」という昔の考えでした。それで母と祖母はいつもけんかを繰り返し、父はどちらの方にもつけずにおろおろしていました。それで、祖母の矛先を受けたのは姉で、私は男であったので、あと継ぎとして見られ、まぬがれました。でも父も母も子どもや孫たちを叱ることはありませんでした(姉にはどうか判りませんが)。それで私は、今のように育ったのでしょう。

  夫の母親に相談してもだめです。母親はふつう息子の方につきますし、また女性では男に太刀打ちできません。相談するなら男性で、夫の伯父さんまたは叔父さんにすることです。いなければ、外部の男性、特に夫の信頼している人がよいです。第三者の方が話を聞いてくれると思います。それでだめなら、弁護士をたてるしかありません。

 門限や家の規則は親の勝手です。子どもが納得していなければ、何も強制力はありません。よく、本人も納得しているからと言いますが、本当に納得しているのでしょうか。いやいやしているではないでしょうか。子どもとの約束も同じです。
 これはみなさまに知って頂きたいことです。門限やその家だけの規則は、本当に子どもが納得し、その気にならなければ効力はありません。寝る時間も同じです。早く寝かせるには親が早く寝ることです。
 それは、暴力団に、または強権力的に、強制的に署名捺印させられても、その契約は無効にできます。もちろん、裁判所に認めてもらうことが必要です。
 それと同様に、親の一方的な考えでの門限や家の規則は、強制的に子どもに認めさせても、約束しても、それは無効なのです。
 また、子どもに教えても、子どもに興味がなければ、教えても覚えないのは当たり前です。それを覚えないからと叱っても意味がありません。興味を持たせておしえることが、ポイントです。しつけは教育ですから、教え込むことで、それには興味を持たせ、興味がある時に始めから正しいやり方で教えることです。目黒のある幼稚園で、三、四歳の園児に包丁をもって野菜を切ることを教えていました。それは、毎年のことで、一年上の園児が一人一人について、こうするのだよと教えるのです。そうすると必ずその通りにして、違うやり方や危ないことをしません。これが一番良い教え方なのですが、集団でないとできません。家では上の子に、下の子へ教えさせるのが良いと思います。

 子どもをだめだと全否定すると、本当にダメな人間になり、将来世間に出ていけないひきこもりになる可能性があります。また精神的な病気になる可能性もあります。子どもの人格を否定してはいけません。
 子どもを叱る時には、「あなたはダメな子ね」と言ってはいけません。「こういう悪いことはしてはいけません」と叱ることです。したことを叱っても、子どもの人格すべてを否定してはいけません。「あなたはいい子だから、こういう悪いことはしてはいけません」と叱ることです。
 そして父親が叱っていたら、母親がフォローして、陰でお父さんはああいうけれど、あなたはこういうことをしたから叱られたので、あなた自身はそんなに悪い子ではありませんよということです。
 喘息になったのは明らかにそのせいです。それはまた別に話します。
 お父さんに何を言っても無駄ですから、母親が壁にならないといけません。私は何も悪くないのになどと思ってはいけません。それができなければ、いろいろ証拠を録音しておき、離婚するしかありません。親が愛情で結ばれていなければ、仕方ありません。別れるしかないのです。大人はなかなか自分を変えられませんから、お父さんに変わることを期待しても無理です。
 もし愛があれば、あなたが子どもの間に入り、壁になることです。あなたは判っているのだから、いくらでも耐えて下さい。人の目を気にしたり、無表情になる子は、将来大変なことを起こすか、閉じこもるかするようになります。父親から離さなければいけません。それができなければ、将来どうなるか判りません。あなたが我慢してよいことはありません。子どもが大変になります。子どもを、これから犯罪者やひきこもりやニート、精神病や、その他いろいろな問題を起こす子にしたくなければ今しかないと思います。まだ回復は可能な年齢だと思います。
 私のいとこは、私より15歳以上も上でしたが、父親が東大法科卒で司法試験も通り、外交官でした。男3人女3人の6人兄弟で、男3人の3番目で、上二人は東大法科卒で長男は国家公務員上級職試験を通り当時の大蔵省へ入り、次男は司法試験を通り裁判官になりました。しかし、彼は法政大学を卒業しました。でも父親にとっては大学は東大しかなかったので、大学出ではない息子はできない息子と思い、「俺の目の黒いうちは俺が食わせてやる」と言って就職させませんでした。その結果、私はまだ子どもだったので詳細は判りませんが、医者になってみたら、彼はなんと統合失調症になっていたのです。
 私の大学時代に聞いたことですが、高校や進学塾で進路を聞かれた時に、成績の良い子は「僕は大学へ行きます」と答えたそうです。関東では成績の良い子にとって大学とは東大のことでした。だから東大とは言わず大学と答えたのです。私は、中学から慶応だったのでそれを知らず、その話を大学に受験をして入ってきた友達から聞いてびっくりしました。慶応なんか眼下にない大学だったのです。ですから、伯父がそのいとこに法政なんか大学じゃないということがやっとそこで判りました。
 そしていとこは精神的な病気になりましたが、伯父は息子の病気を認めず、伯父が病気で倒れて入院したすきに、当時私は医師になっていたので、友人の精神科医に相談し、精神病院に入院させたのですが、そこの医師に「大分古い統合失調症ですね」と言われました。そして、彼は精神病院の中で死にました。
 私の父も小児科医だったのですが、それを知っていても、口を出せなかったようです。そんな父を私は軽蔑していました。
 これは一つの例です。まだまだありますが、他人のことは表に出せないし、私の従兄弟も六人のうち一人しか生きていないし、その人ももう高齢なので、言ってもいいと思いここに出したのです。私も心療内科もしていますので、統合失調症、うつ病などには、必ず生まれて以後の過去があります。最近増えているニート、ひきこもり、発達障害などもそういう過去があると私は考えています。そういうお子さんをお持ちの方には、申し訳ないですが、そう考えることが、なぜ病気になるかを考えた時に浮かんでくるのです。それが私の病原環境論です。
 人はその生まれと、生まれて育った環境とによって、人になり、病気が決まってくると考えています。ですから、今の環境がお子さんによいとは言えませんから、何とか変えてあげることが必要だと私は思います。
 最後に、「闇教育」の中で参考文献として書いた本のひとつの「親を殺した子どもたち」という本があります。その本にに書かれていた子どもの一人は、親を殺したあとに「せいせいした」と言う言葉を言ったそうです。また昔、目黒で両親と祖母を殺した少年がいました。祖父はたまたまいなかったのでまぬがれました。その子は成績が悪いとお小遣いを減らされました。そう約束させられたのです。でもほんしんではありませんでした。そして一人っ子でしたので、四人の目で監視されていたのです。それが爆発したのです。その子は何と言ったかは書かれていませんでした。しかし「せいせいした」と思います。
 これを教訓的な言葉として、私は受け取り、みなさまにそうならないよう、子どもたちを育てて下さいと、新著に病気にならない子育て法を書いたのです。
 私はいろいろなことを知り過ぎ、過敏になっているのかも知れませんが、そうならないことを願っています。
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はじめまして、あいしてます

2016-09-22 09:32:48 | 子どもの病気と犯罪の予防
 「はじめまして、あいしてます」というテレビドラマを見て、いろいろなことを考えさせられました。それは、私の提唱する病原環境論または適応説による子育て法が、病気だけでなく、犯罪の予防にもなることと、未だに父親による自分の娘への性的虐待が起きていることを知らされたことです。

 お母さんたちに言いたいことは、自分の子どもを愛するあまりに、自分の夫を愛することをおろそかにしていませんか。
 よくあることですが、予防接種事故の被害者や、生まれつきの障害者、最近は福島からの避難者に、子どもを愛するあまりに、夫や他の子どもをおろそかにする人が少なくなく、他の子どもがぐれたり、夫から離婚されたりすることが少なくないことです。

 子どもと共に、夫も愛して下さい。子どもは、自分の両親が愛し合っていることを願い、それを誇りに思い、そのまねをするものです。それが大切なことです。しかし、そういかない場合には、別れるしかありません。できるだけ早く決断することです。その理由は、家庭内暴力などをはたらく父親は、優しく育てられていなかったのではないでしょうか。その人が、反省したり、自分の欠点に気がついてくれることは、まれにはありますが、非常に難しいことなのです。

 子どもはかすがいなどとは、昔のことと思っていましたが、「はじめまして、あいしてます」を見て、やはりまだあるのだなと思い直しました。ハワイのある人が言うことには、人生を豊かにするための言葉は、「ごめんなさい」、「許して下さい」、「愛しています」、「ありがとう」ということだそうです。それを聞いた時に、私は、その通りで、いいことを言うなと思いました。この言葉が、心から思っていなくても、言うだけで、相手とのつながりを強くするのです。
 例えば、「ありがとう」というだけでもよいです。よく、日本人は「すみません」とか、「申し訳ありません」という人が多いですが、謝る場合は「ごめんなさい」とか「許して下さい」であり、感謝する場合は「ありがとう」と言いましょう。また、子どもや連れ合いには、「愛してます」と言いましょう。
 子どもを叱ったあと、「愛しているからね」とフォローすることも大切です。

 もうひとつ追加します。
 「はじめまして、あいしています」を観て
9月15日に最終回を放映したテレビ朝日の番組「はじめまして、あいしています」は、意外の展開になり終わりました。私は、最初は子育ての仕方などに、これでうまくいくのかなと思っていましたが、育てなおしをしたのを見て、これでうまく行くと思いました。
それは、思春期の子どもの精神的な病気を治すのは、この「育てなおし」をすることが必要だったからです。
また、子育ては、叱らず、ほめて育てて、愛していることを子どもに伝えることの大切さを、視聴者に伝え、始めは良いとは思わなかったのに、引き込まれて行きました。
そして、衝撃なラストは、その背景に未だに日本での児童の虐待と、父親の性的虐待があることが取り上げられていたことです。私が一番心配し、そして最近もある児童精神科医から聞いたことでもあるのですが、現実に、政財界の有名人にもあると聞きました。しかし、それは表面化しません。皆、仕返しを恐れ、命まで襲われることを恐れています。
精神的な病気の一部は、思春期に発病しますが、その一部には、家庭内の問題が隠されています。
私は、1991.2.28日本版NEWSWEEK誌に載っていた「よみがえった殺人の記憶」という記事を思い出しました。その記事は、30歳になった女性が父を殺人で訴えたのです。そして、それはその女性が娘の瞳を見ていて突然思い出したのです。それは、子どもの時に父親から犯されていたことと、自分の親友の女の子が、自分の父にいたずらされ殺された場面を見ていて、父親から口外したら殺すと脅かされていたというのです。それを裁判所に訴えたのです。「記憶の抑圧」という心理反応の是非が問われた事件でしたが、一審では陪審員は有罪としました。その女の子が殺された事件は迷宮入りになっていたのです。
それが明るみに出たのです。この事件は、父親や他の男性からの女児への性的暴行と児童虐待を明るみに出したのです。訴訟は上告されましたが、結果は報道されていません。
日本でも、昔からあったようですが、それが明るみに出たのはウーマンリブの運動以後でした。そして、それが今も続いていることに、そしてそれがドラマ化されたことに驚きました。
私は「闇教育」を、読み返し、これからも、家庭内暴力、子どもへの虐待、父親による性的虐待、さらにその結果生じてくる「記憶しないこと」と「記憶の抑圧」が、感情を抑圧することによる家庭内殺人、無差別殺人、大量殺人の事件が繰り返し起きてくることを予測しています。
何をしたらよいでしょうか。皆さんにこれを伝え、私の子育て法を広めてもらいたいと願っています。
そして、その子育て法は、子どもが病気にならない方法でもあるのです。今多いアレルギーの病気はすべて、子育て法を変えることによって治ります。特に、生まれた時からしていれば、両親にアレルギーがあってもアレルギーになりません。どうか試みて下さい。それには、私の本を読んで下さい。
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子どもの日焼けを防ごう

2016-06-20 09:37:36 | 子どもの病気と犯罪の予防
 日焼けは体の防衛反応です。

もう紫外線から体を守ることを、子どもに教える時代になりました。

日焼けするのはもうやめよう           
          -日焼けと光による皮膚の老化の話-
 
人間は日光の下で進化し、地球の気温の維持、食物の間接的源泉など多くのめぐみを日光から受けてきている。人間の目、皮膚、血管、ホルモン系などは日光に反応し、紫外線により皮膚でビタミンDが作られるし、毎日のバイオリズムは日光の周期的変動に依存している。にもかかわらず、日光は有害であり、日焼けをきたし、DNAを障害し皮膚ガンを発生させ、皮膚にしわを作り老化させ、目に炎症を起こし、白内障をもたらす。
☆紫外線は環境の中でもっとも危険なものの1つである
 この20年の間に、光線に対する皮膚の反応の研究が進み、日光のもついろいろな働きが明らかになった。皮膚は、人間とその環境との境界であって、この皮膚に直接作用する物理的要因の代表が日光である。
 紫外線もまた生体の細胞に対して、遺伝子の突然変異をはじめ多くの傷害をひきおこすことが分かった。その大部分は光にあたっていない時に、修復酵素によって修復されるとはいっても、わずかな異常は長年の間に蓄積される。その結果が光による老化と皮膚ガンである。
 また妊娠初期に強烈な紫外線(人工太陽光線も)をあびると、必須ビタミンBである葉酸塩の血中濃度が低下し、胎児の脊椎などの神経管異常の発生率が高くなることが判った。葉酸塩の破壊も紫外線の悪影響の一つに加わった。葉酸塩の低下も男性の不妊症や胎児の異常に関与することも判った。
☆日光浴はもうやめよう
 従来、日光はクル病を防ぐ健康光線として、日光浴が薦められたが、現在の日本では、普通の食生活をしている限り、ビタミンDの不足が起こることはないし、たとえ不足しても、食物からも、薬によっても補うことができる。日光浴への幻想は、皮膚の早期の老化を招き、皮膚ガンの原因になっている。日光が皮膚にあたって起きるか、またはそれに関連して起きる病気は25以上におよぶ。
☆日光浴するなら、紫外線を遮断(サンスクリーン)する
 最近、白人の社会では、10歳までは日焼けしないように薦めている。平均的日本人も、白人と同じように日に焼かない方がよい。だから長時間の日光照射を受ける場合には日焼け予防が必要になる。元東北大皮膚科田上教授は1991年、日本医事新報に「オゾン層の消失が環境保護の面から騒がれる最大の理由は、この紫外線照射による皮膚障害、皮膚癌発生が増す可能性を恐れてのことであり、今後、私たち医師は過度の日光照射の害を一般人に説かなければならない。また、長時間の日光照射を受ける場合にはサンスクリーン・クリームを使用する必要性があることは、子供の時代から学校で教育されなければならない。」と書いている。個人の日光曝露時間の約半分は18歳までに起きるので、子どもに日光の有害性を教えることが重要である。
☆B紫外線が悪役
 紫外線は波長により、A紫外線(長波長紫外線)、B紫外線(日焼けスペクトル-短中波長)、オゾン層で吸収され地表には届かないC紫外線(殺菌線-短波長)に分けられている。太陽光線の中でも、日光放射エネルギーの3%を占めるB紫外線全部およびA紫外線の一部が、皮膚に対する障害(日焼け、皮膚ガン)をもたらしている。C紫外線の大部分は、角化層の死んだ細胞層によって吸収される。
B紫外線は大部分表皮で吸収され、その程度は皮膚のメラニン色素の沈着の程度に左右される。白人は85~90%、色の黒い人は90~95%表皮で吸収され、残りが真皮に到達する。表皮を通過した紫外線は、血管内侵入し、血液内のリンパ球を障害し、単核球の活動性を失わせる。紫外線のもっとも有害な効果は、細胞を殺すことで、その他に、突然変異をひきおこす、発ガン性、DNA・RNA・蛋白合成の障害または抑制、免疫の障害がある。B紫外線はそのほとんどをおこし、さらに日焼け、皮膚の黒化、ビタミンD合成、角化増殖、皮膚の老化もおこす。長波長のA紫外線や可視光線は真皮に深く達し、障害は少ない。A紫外線による障害は、B紫外線の800 ~1000分の1である。
☆日焼けと黒化
 日に焼ける反応には、紅斑反応と黒化の2つがある。 急性の日焼けによる紅斑反応、つまり赤くなり、むくみ、時には水ぶくれができ、広範囲だと熱や痛みが出る反応は、サンバーン現象で、これは皮膚が痛めつけられた状態で、やけどと同じである。黒化は、サンタン現象といい、色が黒くなることをいう。
       ☆日焼け反応の分類(ハリソン「内科書」より)
   型     夏の日光に45分あびた後の、紅斑反応および黒化の仕方
   Ⅰ  常に紅斑になるが、決して黒化することなく、しばしば剥脱(ケルト人)
   Ⅱ  常に紅斑になり、軽度黒化する
   Ⅲ  常に紅斑になり、中等度黒化する(平均的白人種--平均的日本人も)
   Ⅳ  ときに紅斑になり(最小限度)、常に黒化する(オリーブ色の皮膚)
   Ⅴ  まれに紅斑になり、容易に黒化し、持続する(褐色の皮膚)
   Ⅵ  決して紅斑にならず、高度に黒化する(黒人)
☆日焼けによる黒化(サンタン現象)は、紫外線に対する防御反応で、1つは色素黒化で、表皮で既に生成されている色素の速やかな黒化で、第2はメラニン新生で、通常紅斑反応の3~4日後にみられる。
 メラニン新生は、①表皮下層のメラニン細胞の増加 ②メラニン細胞の樹枝状の枝分れの増加 ③褐色のメラニン色素の増加 ④メラニン色素を表皮細胞に転送する、という過程があり、その結果肌が褐色に変化するには、日にあたってから7日かかる。この反応は7~10日後に減少し、30~60日で正常に戻り、日焼けによる皮膚の黒化も2ヵ月たつとうすれる。この黒化する程度は、遺伝的に決定されている。
☆日光により引き起こされるガン
 B紫外線により皮膚ガンや前ガン状態がおきる。白人では、皮膚ガンは顔、頭、首(頚部)、腕と手、の習慣的に日光にさらされる場所(特に鼻、頬、眼瞼、手指)に限られている。(色白の日本人も同じと考えられる。)黒人や褐色の皮膚は皮膚ガンの発生に抵抗性がある。人種の肌の色の違いは、紫外線に対する強さの違いであり、熱帯地方の住民の皮膚の色は黒く、紫外線が表皮層内に侵入するのを防いでいた。
☆日光による皮膚の老化
 顔や手の甲に見られる年寄りのシミやシワは、日光に含まれる紫外線に長年さらされて生じる。しかし、顔に深いシワがあり、シミを沢山もつ老人でも、お尻の皮膚を見るときれいな白い皮膚をしていて、せいぜい腕、下腿、上胸部、上背部にシワやシミがみられる程度で、常に外に出ている顔や手の甲ほどの変化は、衣服で覆われている部分の皮膚にはまず認めらない。表皮自体は、細胞が絶えず生まれ変わるから、老化しないが、長い間紫外線を受け続けると、表皮下の真皮がダメージを受けて深いシワを作る。シワの刻まれた皮膚では、表皮はうすく扁平になり、異常細胞が多く、配列も乱れている。真皮では正常のコラーゲン繊維が減少または消失し、不規則な弾力繊維が増加し、置き換わっていく。この変化は、光による老化であり、日光によっておきる皮膚の変性である。
 日本人に近い皮膚をしているチベット人やアンデスの先住民(インディオ)では、高地の強い紫外線の影響がすでに幼児から生じ、20歳前後では日本人の40~50歳の農民や漁民のような、光による老化現象の強い皮膚をしている。
 日光変性は、長い年月、日光にさらされた場所の皮膚の変化で、しわ、しみ、萎縮、メラニン沈着、脱色素斑、毛細血管拡張、黄色斑と丘疹、角化増殖を含む。この変化は不可逆性で、その唯一の原因は日光であるが、日光遮断剤の外用で最小限にとどめることはできる。
☆上手に日焼けして肌を守るには
 平均的日本人はⅢ型であり、白人と同じで、紫外線を強くあびない方がよい。上手に日焼けするには、紫外線の弱い2月頃から、少しずつ太陽光線を浴びて、その時間を増やしていき、メラニンを増やして色が黒くなると、紫外線に抵抗性が増すが、黒くなる程度は遺伝ですから、ある程度しか期待できません。だから夏の直射日光には当らない方がよいでしょう。
☆強い紫外線を避けよう
(1)効率のよい日光遮断物質を使って光線防御をおこなう。
(2)紫外線の多い季節に、紫外線の多い時間、晴れた日射しの多い戸外に長時間出る時は、必ずつばの広い帽子をかぶり、袖の長い適当な衣服を着用するか、 (1)で防御するか、戸外に長時間出るのをさける。
(3)年間で紫外線量は6月が最大ですが、雨や曇の日が多く、4月、5月の晴れた日は、紫外線量は8月、7月に匹敵するが、暑さを感じない為、気づかれにくい。
(4)1日の紫外線量は午前9時から、午後3時までが多い。

紫外線の変動
紫外線の1日の変動量(時)         紫外線の年間変動量(月)

☆日光遮断剤(サンスクリーン)
 日光遮断剤は、皮膚に到達する紫外線を減らすことによって、紫外線による皮膚ガンと光による老化の危険を低下させることができる。普通の日光遮断剤はB紫外線を防御するようにできていて、広域スペクトル日光遮断剤はBおよびA紫外線を遮断できると考えられている。
◇サン・ケア指数とは何か
 日光遮断剤(サン・ケア化粧品)の効果は、日光遮断因子(SPF)で表示され、SPFは紫外線B波の防御効果をあらわす指標。数字が大きいほど皮膚防御効果も大きい。平均的な日本人の皮膚は夏の日光に約20分当ると赤くなってしまうが、日焼け止めクリームをつけると、その時間が何倍に延びるかが数字で示してある。日本人用のクリームにSPF12とあれば、その有効時間は20分の12倍の4時間だから、4時間おきにぬる必要があります。SPFはメーカーによって実験方法が異なるため、同じ数値でも紫外線のカット効果に差がある。輸入品もまた異なる。サン・ケア化粧品の日光防御効果の決定的要因は、それが皮膚に残留する能力すなわち持続性(安定性)である。数字が高いほど防御効果が強いのではなく、持続時間が長いだけである。
PAは紫外線A波の防御効果を表し、+の数が多い程効果が高い。+~+++までの3段階ある。
◇日光遮断剤の選択
 もっとも重要なのは、日光に対する反応の個人差である。皮膚の色が白く、すぐ赤くなり、余り黒化しない人(皮膚のⅡ型)はSPF10~12以上を使うべきで、中等度または軽度に赤くはなるが、よく黒化する人(皮膚のⅢおよびⅣ型)は、SPF6~8がよいという。通常、日光にさらされる場所、たとえば顔、首、腕、手などは非油性のローションで日中防護すべきである。長時間の日光浴や水浴後には、再度日光遮断剤を使用すべきである。急性日焼け反応により高度の紅斑、浮腫、水疱、疼痛を示す人は、副腎皮質ステロイド内服が有効である。
◇ 日焼け止めクリーム選び
① 紫外線散乱剤配合 ②石けんで落ちるもの ③SPFは20以下(20でも6時間40分効果が持続)④発がん性が報告されている酸化防止剤のBHT、TEAが配合されていないもの。   
どんな商品が良いか。以上の条件を満たすものを選ぶこと。手元の資料は2002年のものなので、参考にするくらい。新しい商品も出ているはず。ぬる前に腕に塗って赤くかぶれないことを試す。うすくのばしてぬる。
「すべすべみるるUVローション10」明治乳業と「ジョンソンベビーローションUV」ジョンソン・エンド・ジョンソンは3ヶ月頃から、「ニベアSUNキンダーM」花王は幼児以上。SPF30まで広げると、「サンカットベビー&ファミリーA」和光堂6ヶ月以上、「すべすべみるるUVローション30」明治乳業3ヶ月以上、「ニベアSUNキンダーC」花王は幼児以上が該当するようである。
☆活性ビタミンAと光による老化
◇近年、アメリカや日本で、活性ビタミンAを6ヵ月以上塗布すると、シワが減り、滑らかな皮膚にする効果があることが確かめられた。また活性ビタミンAの塗布は、日光性角化症を減少させ、さらにその癌への進展を抑える効果もあるという。
 活性ビタミンAの外用は、皮膚の若返りだけでなく、皮膚ガンへの効果も期待され、今後が待たれる。(現在は先進国では、日本だけ発売されていない。)
☆☆重症の日焼けの治療
急性日焼け反応により高度の紅斑、浮腫、水疱、疼痛を示す人は、副腎皮質ステロイド内服が有効である。経口的に、プレドニンを40~60mgから始め、4~8日ごとに減少すれば、コントロールすることができる。
☆☆活性ビタミンA(レチノイン酸)と光老化
◇活性ビタミンAの外用剤が、中年の座瘡(ニキビ)患者に使っていて、座瘡が改善するだけでなく、皮膚のシワが減り滑らかになることが世界では知られている。でも日本では発売されていない。
◇長時間の紫外線照射を続けて作ったヘアレス・マウスの日光性弾力繊維症の皮膚に、活性ビタミンAの外用を行うと、真皮上層を新しいコラーゲン繊維の層で再び置き換えることが確かめられた。
◇1988年ミシガン大学のボーリース教授の実験で、人でも6ヵ月以上活性ビタミンAを外用するとシワが減ることが確かめられた。
◇田上らも、中年の日本人女性を対象に、活性ビタミンAの長期塗布によって、刺激性を上手に避ければ、小ジワを減少させ、皮表の角層の水分含有量を増し、滑らかな皮膚にする効果があることを確かめている。
◇活性ビタミンAを含むレチノイド一般に発癌抑制作用が認められている。活性ビタミンAの塗布は、前癌状態の日光性角化症の癌への進展を抑えるだけでなく、日光性角化症を減少させる効果もある。
→→→→こうして活性ビタミンA(レチノイン酸)を含むレチノイドの外用は皮膚の若返りだけでなく、紫外線照射による発癌に対する大きな武器になることが予想されている。
◎現在、日本では軟膏は発売されていない。注射薬だけが白血病の治療に使われている。
その理由は、
1. 日本人(黄色人種)には、皮膚がんとひどいにきびが少ないこと。市場価値が少ない。
2. 厚生労働省は、日本人は白人と違うとして、欧米諸国のデータでは薬の有効性を認めず、日本人のデータを要求するために、利益の少ない薬は、製薬メーカーが手を出さない。(しかし厚生労働省は、新型インフルエンザワクチン、バイアグラ、ヒブワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV子宮頸がんワクチン)、ロタワクチン、肺炎球菌ワクチンなどは日本人のデータがなくても承認している。)
3. 同じように欧米では使われているが日本では使えない薬や、日本で承認されている薬でも、病気の種類によって保険が適用されない薬は少なくない。
 また活性ビタミンD3 外用剤を皮膚に塗布すると、その角層の水分結合能を上昇させる作用があることも見出された。皮膚の表面を覆っている角層は、水分含有量が低下すると、乾燥し、ヒビ割れや鱗屑を生じてくる。その水分含有量が増せば、柔らかく、滑らかな皮膚となるので、今後外用剤として期待される。



 

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子どもの虐待を防ぐために

2015-10-01 12:52:26 | 子どもの病気と犯罪の予防
子どもの精神的な病気や少年犯罪が目立ちます。これは10年前にもあったことで、その後無くならずに続いていることです。そこで、当時読んだ本の中に書いてあったことを思い出し、もう一度読み、当時アメリカやフランスの精神科医や学者たちが、言っていたことをここに取り上げたいと思います。

それは、少年Aの問題が、クローズ・アップされたこともあります。今後、親から子への連鎖を断ち切るためにも、みなさまにお読み頂きたいことのほんの一部です。

子どもの虐待をなくす為に
―子どもの犯罪や病気、しいては大人の犯罪や病気をなくすために―
 最近、少年Aの問題がとりざたされ、以前親殺し事件が続いた時に読んでコピーしておいた「闇教育」ということを思い出し、みなさまに取り上げて頂きたく書くことにしました。これは、アメリカでウーマン・リブから始まり、レイプ問題、そして家庭内暴力と子どもへのさまざまな虐待に光をあてられてきたことです。
ヨーロッパでは18世紀から問題提起され、20世紀になり、乳幼児精神医学に取りあげられるようになりました。いまだに続いているのは、キリスト教のせいでしょうか。
最近増えている子どもへの虐待は、日本で昔から行われていたのでしょうか。行われていて、ようやく光があてられ始めたのでしょうか。どうもそうであるようです。
子どもが乳幼児期に虐待を受けると、悲しみや怒りなどの感情を抑圧するようになり、その後の精神的発達を妨げることが判りました。それに光をあてたのが「闇教育」です。
19世紀から20世紀前半まで、親が子どものために愛情をそそぐことは、いわば保険をかけているようなもので、社会的地位の向上が二世代にわたって行われると信じたり、それが子どもにとってよりよい将来を保証すると考えられていました。
「子どものために」という建前のもとに、子どもはひどい虐待を受けていたのです。
18世紀には、早くも教育者のズルツァーは、「時間の経過とともに、子どもはごく幼い時期に経験したことをすべて忘れてしまう。その時期に、どうにかして子どもから意志(願望とそれを実現させようとする決意)を奪ってしまえば、後に自分が当時どのような意志を持っていたか決して思い出せはしない。」という。(これはいまだになぜなのかが謎)
1977年カタリーナ・ルーチュキイが「闇教育」という名前で、当時の教育法を集めた本を書き、その中で「早期の条件付けによって、人は自分に何が起こったかを気付かなくするあらゆる技術が網羅されている」という。この「闇教育」の思想をアリス・ミラーが紹介しています。その中で、「闇教育法の原理」を挙げると、
「生きている人間を抑圧する手段は、以下の通りである。罠(わな)、嘘、かけひき、隠匿(いんとく)、操作、脅迫、愛情を与えないこと、孤立,不信、侮辱(ぶじょく)、無視、嘲笑(ちょうしょう)、恥辱(ちじょく)、そして拷問(ごうもん)を含めた暴力の活用」。
また、手順のひとつに、「最初から子どもに間違った情報と間違った考えを伝える」というやり方があります。
また、何世代にわたって伝えられた「闇教育の原理」の代表的なものに、以下のものがあります。
*義務感が愛情を生み出す
*憎しみは人をおしのけることで消せる
*服従により人は強くなる
*厳しさと冷たさは生きる上で役に立つ
*激しい感情の動きは有害である
*親は親というだけで尊敬に値する
*子どもは子どもであるとの理由でいかなる尊敬にも値しない
*子どもの価値を高く評価するのは有害である
*子どもの価値を重視しなければ親切な子どもになる
*優しさを示すのは、有害である(甘えた子どもになる)
*子どもの欲求に屈する必要はない
*見せかけの謝意のほうが、感謝の気持ちが欠けているよりはましである
*外見のほうが心よりも重要である
*親は神ではないので、些細な侮辱にも耐えられない
*肉体は、不潔でいやらしいものである
*親は欲動を欠いた存在であり、あらゆる罪を免除されている
*親はつねに正しい

また別の本では、
○赤ちゃんが理由もなく泣いたりわめいたりしたら、これはわがままの現れだから、体罰で警告しなさい。(「泣く子と地頭には勝てぬ」ということわざはどこへ行ったのでしょうか)
○わがままは一掃しなければならない。
○3歳になるまでに必ず行わなければならない教育は、両親と目上の人への絶対の服従と不満をもたない習性を作ることである。2歳までにやれば子どもは覚えていない。
○あなたの息子を支配しなさい。服従させなさい。そのためには、体罰や食事を与えないことなども効果がある。(この時生き延びる為に従うが、感情を体験する能力を失う。)
○子どもが悪さをした時に、子どもをだまし、脅かし、誘導尋問して窮地に追いつめ白状させたほうが効果がある。(このようにされた子どもの屈辱感と自責感は心に傷を残さないはずがない。)
○子どもの長所をほめることはよくない。うぬぼれた子どもになる。
○うぬぼれた子どもには屈辱感を味あわせる以外はない。
○しつけとは、まず言葉でなく行為であり、言葉になったときは命令である。教育とは折檻という方法が必要である。(これでは優しい生き生きとした感情は育たない)
 と書かれています。
上記の項目のどれかに、あなたは賛意をもちますか。それは、あなたの子どものためになりません。今すぐやめましょう。ドイツやフランスでは、間違った子どもへの考え方とされています。自分の意志を持たない子ども(長じれば大人)を生み出す原因になります。
子どもは類のないすばらしい授かり物として家族の中心に位置することになります。しかし、教育の実体、親子関係において、子どもたちは「子どものため」とい名目でひどく虐待されてきたのが実情です。子どもへの虐待は、子どもの精神的発達を障害し、精神的な病気や問題行動を生じ、間違った論理をもつ大人を生んでしまいます。
そこから闇教育の原理でできあがった国家が、自然にできあがる危険があります。それが、現実にあるのです。
このアリス・ミラーの紹介をカロリーヌ・エリアシェフ「楽園を追われた子どもたち」で読み、それを忘れて探しているとき荒木ひさ子の論文を読みました。ミラーはヒットラーが子ども時代に受けた教育を指しています。そして、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本にもこの思想があり、子どもを教育とかしつけの名目で虐待し、子どもはそれを心の中に抑圧します。
日本にも、子どもを親の所有物と考える思想がまだ残っています。子どもは、いつから一人の人間として扱うかについては議論がありますが、少なくとも社会全体の子どもなのです。虐待された子どもは、無意識に自分の子どもにこれを繰り返します。また、親のまねをして他の子どもにしているのが、いじめなのかも知れません。その悪循環を断ち切り、優しい社会にしたいと思います。
そして子どもの虐待は、身体的な虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待があり、その陰に教育による虐待(隠された虐待)があるという。
荒木氏は、日本では、第二次世界大戦(15年戦争)まで、忠・孝・恥が教育の中心であり、戦後は忠は抜け落ちたが、孝と恥は残り、この思想が親が子どもを虐待するとき、虐待していると言う意識を取り除く。1970年代のアメリカのフェミニズムが、それまで社会の禁忌であったレイプの実態を白日のもとに引き出した。この運動は自然の帰結として、家庭内暴力、児童虐待に行きついたが、日本では人権意識が低く、子どもは自分の持ち物という封建思想が残り、社会的関心ははまだ低いという。
 エリアシェフは、これが子ども長じて大人の精神神経障害やいろいろな犯罪につながると警告しています。
 「育児室からの亡霊」(モースとワイリー著)では、それを犯罪に結びつけています。
 日本でも起きている親殺しや少年犯罪(とくに殺人事件)や、大人による無差別殺人事件なども同じ精神病理から来ているのではないでしょうか。(親殺しや兄弟殺しの子どもの親に教育者が少なくないこともささやかれています。)
 また、引きこもりやいじめなども、同じ病根からきているのではないでしょうか。
 少年Aの問題が再燃して思いだし、昔読んだ本を探して、当時よりもっと強く、優しい社会への展開を希望します。もちろん、以前私も心の病気になり、手塚治虫の「ブッダ」の漫画から、ラディカル・ブッディズムに傾倒し、それまでに心療内科の訓練法を取り入れていたこともあり、こころ優しくなりました。でも、まだまだ人に優しい原始(根本)仏教にはおよびませんが、努力していきたいと思ってここに書きました。
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