何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

異常発振はパスコンの不備でした       - 超再生受信機工作に挑戦 -

2016-08-12 14:00:47 | 電子工作


2016/08/10(水曜日) 晴れ


簡単な回路で驚くほどの感度が得られるという「超再生受信機」。
ずーっと前に工作してみたが何度やってもうまくいかない。
そこでまた、この工作に挑戦してみることにした。
といってもいきなり超再生に取り掛かるのは無謀だ。
先ずは鉱石(ゲルマニュームダイオード)ラジオを作ってコイルと
バリコンの具合を調べて、その後トランジスタ検波と再生方式の実験を
してと段取りを踏んで行かなくてはならない。
そんなわけでトランジスタ検波まではなんとかうまくいったが、再生方式で
トラブって足踏みしている。

ウェブサイトにはいろいろな工作記事がアップされていてとても参考になる。
しかし、それを真似してもなかなかうまくいかない。
部品も昔のジャンク品を使うし、トランジスタも性能が低いものしかない。
だが、あれこれ工夫しながら回路の勉強をするのは楽しい。
今日も一日中、冷房を利かした部屋の中で過ごしてしまった。


前日の実験で、再生回路用のRFCを挿入したが、今まで出力①で聞こえた音声が雑音で打ち消されて
聞こえなくなってしまった。 あれこれ探っているうちに②のコレクタに触ったところ正常に聞こえる
ことがわかった。



ただし、②のところでもオシロスコープの観測(プローブで信号観測)ではこの場所でも異常発振しており
音声信号は確認できていない。
しかし、ここにイヤホンのリード線を接続すれば異常発振は止まり、正常に音声が聞こえる。
何でだろう?




この端子にイヤホンを繋ぐと「ぶ、ぶ、ぶーっ・・・・・」と大きな音がして耳が痛くなるほどだ。


ここでは音声は正常に聞こえてくる。



その様子を動画でご覧ください。




イヤホンをコレクタに接続すると異常発振が止まって音声が聞こえる・・・というのはもしかすると
イヤホンの静電容量がパスコンの代りをしているのかもしれない。
そこでコレクタにパスコン(0.01μF)を入れてみた。






上図のベース入力(B)点と検波出力(1)をオシロスコープで見てみた。 
搬送波から低周波成分がきれいに検波されているのが見えた。



今度は再生回路はうまく働くだろうか?
再生コイルには再生調整用のミゼットバリコンとパスコンの容量比で分割された電流(エネルギー)が流れて
再生発振を起こすはずだ。
さぁ、次の段階に進んでみよう。
コメント
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