3月 13日

2024-03-13 03:36:23 | Weblog
                          春寒し・春さむ・料峭




             立春を過ぎたのちからの寒さのこと。余寒と同じでですが、語感や情感のうえで微妙な違いがあり、
             春寒は、余寒よりも春への思い入れが強い
             初秋、初冬の寒さとと詠み違えるのはなかなか難しい季語です





                     




          地下鉄で眉描く少女春寒し            栗田やすし


          面接の椅子ひとつ置き春寒し           河原地英武


          邪鬼いつも上目遣ひや春寒し           国枝隆生


          春寒や歯を抜きし顔ピエロめく          下里美恵子


          春寒や画鋲ばかりの掲示板            森垣一成


          春寒し草屋にひびく沢の音            ころころ





                




          使はるゝ身より使ふ身春寒き           鈴木真砂女


          人遠くあり春寒のジャスミン茶          林 翔


          家うちにとどまる春の寒さあり          稲畑汀子


          料峭のこの道行けば波の音            行方克巳


          太鼓たたき春寒き子に飴を売る          阿部みどり女


          かりそめの情は仇よ春寒し            高浜虚子





                    




                 サイトから一部資料・写真・知識お借りしています    
コメント (2)
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