１月 ３１日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日向ぼこ・日向ぼつこ・日向ぼこり


　　　　　　　　　クッキーのかけらが膝に日向ぼこ　　　　　　　　梅田　葵


　　　　　　　　　客待ちの靴屋の爺の日向ぼこ　　　　　　　　　　吉田幸江


　　　　　　　　　繕ひの針の手休め日向ぼこ　　　　　　　　　　　太田滋子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　耳遠くなりしと母の日向ぼこ　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　うしろにも眼がある教師日向ぼこ　　　　　　　　森田 峠


　　　　　　　　　みどり子の足先ぴんと日向ぼこ　　　　　　　　　今井千鶴子



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　日本全国で一日８0,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　　

１月 ３０日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　笹鳴・笹子・藪鶯・冬鶯・鶯の子鳴く　

　　　　　　　　　　≪　三冬　≫山から下りてきた鶯が藪や生垣で舌打ちするような声で鳴くこと
. 　　　　　　　　　　鶯は冬になると餌を求め、山を下り人里で暮らす。鳴き声の美し い鶯も冬にはチャッ、チャッ、
　　　　　　　　　　という地鳴きしかできない。幼鳥 に限らず、冬の鶯の鳴き方はこの地鳴きである。
　　　　　　　　　　　（　知識はネットからお借りしました　）


　　　　　　　　　　 笹鳴のまことに稚し焼け山に　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　笹鳴や夕日明りの雑木山　　　　　　　　　　伊藤旅遊


　　　　　　　　　尼寺のかんぬき太し夕笹子　　　　　　　　　中川幸子


　　　　　　　　　供華絶えし遊女の墓や笹子鳴く　　　　　　　関根近子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　 笹鳴や満月登る富士の肌　　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　笹鳴の舌の強さよ藪の中　　　　　　　　　　滝沢伊代次


　　　　　　　　　木の影も笹鳴も午後人恋し　　　　　　　　　石田波郷


　　　　　　　　　笹鳴や土に膝つく墓仕へ　　　　　　　　　　岡本　眸



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　日本全国で一日８0,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　　

１月 ２９日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 咳・しわぶき


　　　　　　　　　　 脈を看るナース小さき咳こぼす　　　　　　　都合ナルミ


　　　　　　　　　咳こんで一人の闇を深くせり　　　　　　　　下里美恵子


　　　　　　　　　咳一つして茶の席に畏まる　　　　　　　　　豊田紀久子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　 咳をして言ひ途切れたるまゝの事　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　咳の子のなぞなぞあそびきりもなや　　　　　中村汀女


　　　　　　　　　咳耐へに耐へ腹力なかりけり　　　　　　　　福永耕二


　　　　　　　　　父の咳母の咳よりさびしかり　　　　　　　　正木ゆう子 


　　　　　　　　　咳をしても一人　　　　　　　　　　　　　　尾崎放哉　　　　　



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　 　日本全国で一日８0,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　


　　　　　　　　　

１月 ２８日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　春近し・春隣・明日の春・春まぢか


　　　　　　　　　　お陰様で2022年1月28日、ブログ開設から6000日目の更新が出来ました
　　　　　　　　　　これと言って新しい記事は有りませんが、日ごとの歳時記がわりに観て頂ければ嬉しいです



　　　　　　　　　　 隣り家に釘打つひびき春隣　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　　　　　春近し背負ふて選ぶランドセル　　　　　　　松永敏枝


　　　　　　　　　干蛸の足まで透くる春隣　　　　　　　　　　国枝洋子



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　 こまごまと女世帯や春隣　　　　　　　　　　星野立子


　　　　　　　　　産科とふ名札はたのし春隣　　　　　　　　　中村汀女


　　　　　　　　　マヌカンに恋のまなざし春隣　　　　　　　　土生重次



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　 日本全国で一日７0,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　

１月 ２７日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ものの芽・草の芽・名草の芽-芽木


　　　　　　　　　　春に萌えだす全ての草の芽をいう。春の大地の息吹の現れであり、新しい命の芽生えである。
　　　　　　　　　　名のある草の場合は名草の芽といわれる。　＜　季=春　＞



　　　　　　　　　　川べりの芽木にふれゆく男の子　　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　稽古着の舞妓触れ行く柳の芽　　　　　　　　　　　東口哲半


　　　　　　　　　明日葉の若芽つややか流人塚　　　　　　　　　　　高橋孝子



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　神々の意のこまごまと名草の芽　　　　　　　　　　藤田湘子


　　　　　　　　　ものの芽のひしとかこみて元興寺　　　　　　　　　鷲谷七菜子 


　　　　　　　　　海越えて芽ぐむものなき野のひかり　　　　　　　　沢木欣一



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　日本全国で一日７0,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　

　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　

１月 ２６日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　寒月・月冴ゆる・冬の月


　　　　　　　　　　祭壇のごとき山嶺月冴ゆる　　　　　　　　　河原地英武


　　　　　　　　　ジャズ聴いて寒月白く更けゆけり　　　　　　矢野孝子


　　　　　　　　　月冴ゆるばかり保線の事故調査　　　　　　　橋本ジュン



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　寒月が鵜川の底の石照らす　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　冬の月黒き木仏木に戻り　　　　　　　　　　宇多喜代子


　　　　　　　　　同じ湯にしづみて寒の月明り　　　　　　　　飯田龍太



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　日本全国で一日６0,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　

１月 ２５日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鷽替え神事


　　　　　　　　　　1月25日は菅原道真公の生まれ日と亡くなられた日になります。
　　　　　　　　　　「いままでのあしきもうそとなり」と、幸運を招く鳥「うそ」。前年の「うそ」の
　　　　　　　　　　人形を神社へ返納して取り替え、1年の幸運を祈る。
　　　　　　　　　　（　コロナ禍であり各神社の神事の方法は行われても例年と変わって行われるようです　）



　　　　　　　　　　 鷽替ふる大き太鼓を一つ打ち　　　　　　　　栗田せつ子


　　　　　　　　　手から手へ渦にもまれて鷽替ふる　　　　　　福田邦子


　　　　　　　　　鷽替へて今年の力賜りぬ　　　　　　　　　　牧　啓子



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　 鷽替へてあをき空ある太鼓橋　　　　　　　　喜多みき子


　　　　　　　　　病む母の産土神の鷽替へて　　　　　　　　　能村研三


　　　　　　　　　吉凶の顔や等しく鷽替へぬ　　　　　　　　　吉田鴻司



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　日本全国で一日50,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
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１月 ２４日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　蕗の薹・蕗の芽・蕗の花・蕗のしゅうとめ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≪　季＝春　≫



　　　　　　　　　　 蕗の薹喰べる空気を汚さずに　　　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　　　　　天婦羅のさみどり透けり蕗のたう　　　　　　　　　井坂壽子


　　　　　　　　　黒土に座つてゐたり蕗の薹　　　　　　　　　　　　中川幸子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　 蕗の薹おもひおもひの夕汽笛　　　　　　　　　　　中村汀女


　　　　　　　　　土の香も携へて来し蕗の薹　　　　　　　　　　　　稲畑汀子


　　　　　　　　　まろびくるものに子の声蕗の薹　　　　　　　　　　林　翔 



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　日本全国で一日50,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　


　　　　　　　　　

１月 ２３日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冬夕焼・寒夕焼・冬夕映


　　　　　　　　　　　 切絵師に渡すフランや寒茜　　　　　　　　　河原地英武


　　　　　　　　　　寒夕焼雪なき富士の粗々し　　　　　　　　　栗田せつ子


　　　　　　　　　　母乗せて軽き自転車冬夕焼　　　　　　　　　関根切子



　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　 旅なほも遙かへ誘ふ冬夕焼　　　　　　　　　山田弘子


　　　　　　　　　　東京やつくづく遠き冬茜　　　　　　　　　　加藤秋邨


　　　　　　　　　　冬茜氷湖の中の城一つ　　　　　　　　　　　有馬朗人 



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　 　日本全国で一日50,000人以上のコロナ感染者の発表がありました
　　　　　　　　　どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを　　

１月 ２２日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雪達磨・雪兎・雪仏・雪像・雪まろげ・雪釣


　　　　　　　　　　幼子の手に載せてやる雪だるま　　　　　　　栗田やすし


　　　　　　　　　雪兎ほのとうす紅夕あかね　　　　　　　　　山　たけし


　　　　　　　　　産土にのつぺらぼうの雪達磨　　　　　　　　奥山ひろみ



　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　雪兎一夜兎になりすます　　　　　　　　　　宇多喜代子


　　　　　　　　　雪釣の糸を窓より垂らしけり　　　　　　　　片山由美子


　　　　　　　　　雪まろげ非番看護婦も加はりぬ　　　　　　　星野麥丘人



　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　ふたたび全国的にコロナ感染者が増えつつあります
　　　　　　　　　ここで気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを