旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

百の谷を通ってロカルノへ

2012-11-08 09:10:02 | スイス
今日はスイスのイタリア語圏ロカルノへ向かう。
今朝も晴れている。ツェルマット駅から十分だけ列車にのってテーシュ駅へ。そこからバスにのってシンプロン峠を超えるのだ。
短い電車の中から、きのう登ったクライン・マッターホルンが見えている。「猫の耳」、たしかに右を向いて寝ているネコちゃんの耳に見えますね(^-^)

バスは一度ヴァリスの谷に出る。
シンプロン峠は下にトンネルもあるが、今日は眺めの良い山越えルートを選ぼう。旅は目的地につくことよりも、そのプロセスを楽しみたい。
標高二千メートル程の峠には8mの鷲の像がイタリアを向いて威嚇しているかのよう。第二次大戦中にスイスのイタリア語圏を併合しようとしたイタリアを牽制していたのだとか。
下りに入るといっきに雪が減って秋の森がひろがってきた。スイス出国ゲートはパスポートノーチェック、イタリアに入る時もノーチェック。
これが、現在の国境だ。
第二次大戦中には、戦場と中立国の境で、多くのユダヤ人たちが命からがら亡命を求めてきたスイスの国境なのだ。なんという時代の変化なのだろう。


すっかり雪は消え、明るい南欧の雰囲気がつよくなってくる。
「百の谷」と呼ばれる狭い道に入る前に、16人乗りのちいさなバスに乗り換える。これまで乗ってきた大型バスは別ルートを通ってロカルノ湖畔のホテルへ行くことになる。

小さな村が続く中で、突然巨大なクーポラのある村にいきあう。
RE(レー)という村。ここで15世紀に起こった奇跡の教会なのだ。★これはまた別のところで書きます。

ローマ時代からこの道は要路だった。はるか下の谷には6世紀の「ローマ橋」も残されているという。※ここまで降りていくには、今回時間も体力もちと足りませんでした。

昼食は下見に来られたガイドさんに事前予約してもらっていた。この時期どこのレストランも閉まっている中、「君たちが食べにくるというのなら開けておいてあげるよ」と、特別オープン、特別メニュー!
前菜のポルチーニのフェテチーネ、絶品でした。またたべたいなぁ。

~続く
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