旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

直行便にてボストン到着~ハーバードへ

2012-12-18 13:59:15 | アメリカ東部
《手造の旅》ボストン、NYC~コンサートとクリスマスの旅8日スタート。

JALがボストンへのノンストップ便を飛ばすときいて、このツアー企画をおもいたった。最新鋭機材B-787の特徴は翼の端がしなっている様なデザインであること

窓ガラスにシェードは、ない。

ボタン一つで曇りガラスに変わる。

「全然違う」のが、いちばん感じられるのがトイレだった。軽量の、大げさに言えば紙を固めたようなプラスチックである。


新鋭機材とは関係ないけれど、二回目の機内食はKFCとのコラボでした。
個人用スクリーンでいろんな漫画を楽しむことができるシステムはJALだけだろう。これには字幕もないようすだったし。自分のペースでよみ進められるのも漫画のよいところです。

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ボストンは雨だった。そのせいか思ったほど寒くはない。トンネルをくぐって旧市街(ボストンはヨーロッパのようなこういう言い方が似合う)へ入っていくと、「ボストン茶会事件」の場所が見えた。当時のお茶を積んでいた船が再現されている。一時燃えてしまったのだが、再び姿をあらわしたそうな。

詩人の名前を冠したロングフェロー橋をわたって、ケンブリッジへ。この橋は途中に立っているこの建造物によって「ソルト・アンド・ペッパー橋」とあだ名されるのだとか。なるほど、塩コショウの入れ物に似てますね。

ハーバード大学には建築課もあるそうな。これら面白い建物はその成果?


こちら図書館の建造は1914年。あのタイタニック号に乗っていてご主人と息子を失い自分は生き残ることになった富豪の婦人が、息子の名前を冠して贈ったもの。


その向かい側にある教会はどの宗派にも属していないという。ここもまた世界大戦の時に従軍して命を落とした学生に捧げられている。
中の壁一方の全面は、その名前でうめつくされていた。
彼らは強制的な「学徒出陣」ではなく、自分の意志で従軍している。だから、医学生部門に特に名前が多い。

道路を渡ったところにあるさらに大きな建物は、今は講堂や食堂として使われているが、南北戦争の戦没学生を追悼するための教会だったそうだ。

内部へ入ると礼拝堂の雰囲気を感じさせてくれる。

建物にラテン語で「人間性」「勇敢さ」「慈悲」と刻まれているのは、なるほどそういう理由だったのだ。

ハーバード大学の学生であるということは、ただ単に頭脳が優秀であるという事だけでなく、その人格においても国のリーダーたることを求められているのだろう。

それは、今やアメリカというだけではない。世界中から学生たちが集まっている。近年は特に中国からの学生は多い。学生寮の窓に、こんな張り紙を見つけた。

2010年にノーベル平和賞を受賞した中国人・劉 暁波(リュウ・シャオボー)へのメッセージ、ということなのだろう。政治的なものと学問を切り離すというのは、簡単ではない。学ぶことは、自己の置かれた場所に目覚める事を意味するからである。

午後になって雨はあがったが、橋の向こうのボストンのスカイラインは、ご覧のように霧の中であった。
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