旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

アイスランド、旅のメモ~THOR像、ウルブリョット、ブルーラグーン

2014-09-11 10:54:32 | アイスランド
★ふたつの雷神THOR像
首都レイキャヴィク、大学に隣接している国立博物館でいちばんの代表作は、10世紀ごろか?という北欧神話の雷神THORと思われる像。手に持っているのは人間なのか、なんなのか?

この像はアイスランドで知らない人はない。
ということで、こんな商品のパッケージにパロディ化されて使われていた。1970年ごろのデザインとして同じく国立博物館のまったく別のところに展示されていた。

ここで手に持っているのは、北欧人が大好きなリコリスの黒いグミ。日本人では10人中9人までは不味いというシロモノ。

★ウルブリョットの記念碑~西暦十世紀にアイスランドの憲法をつくった人物

この碑文を見て、ややこしい名前がいっぱいのアイスランド史の中から、思い出せたのがうれしかった。

ガイドブックでは西暦930年に全島議会「アルシング」を開いたとだけ書かれるが、そこで採択される憲法を決めるのは、いちばんの難題だったに違いない。

「サガとエッダの世界」(山室静著・現代教養文庫)によると、全島議会の開かれる以前にも島の各地で開かれていたシング(議会)では、問題が起きた時それを照らし合わせる法がなかったため、結局は流血の事態に至る事も多かったという。それを解決するために、全島に通用する法を制定することが必要になったのだ。

ウルブリヨットという人物は族長たちから託されて、自分たち民族の出身地であるノルウェーに行き(さらに別の国も訪ねたとされる)三年をかけてアイスランドにあった憲法を完成させた。

この碑文のある地は、そのウルブリョットがもともと農場を持っていた場所だったというのである。現代でもほとんどなにもないように見えるこの場所に、十世紀アイスランドの民主憲法を起草した人物が住んでいたのか。首都から遠く離れた東アイスランドの海岸にこの碑は1985年の事である。

●東アイスランドの海岸線は、レイキャヴィク近郊や南岸とはずいぶん違う印象を与えてくれる。なにげない風景の美しさにみとれてしまう。

波打ち際に巨大な薄緑色の岩が立っている浜をみつけて、おもわず止まってもらった。

溶岩ではないもっと古い時代からの硬い石。

★二つの青い温泉~「ブルー・ラグーン」とは全然湯の質がちがう「ネイチャー・バス」
レイキャヴィクとケフラヴィク空港の間にある「ブルーラグーン」が有名だが、今回北部ミーヴァトンにある「ネイチャー・バス」にも入った。

観光客の数もぐっとすくないので、小さくても楽しめる。それにブルーラグーンのように塩辛くなく、肌を刺すようなヒリヒリ感もない。ミーヴァトンの「ネイチャー・バス」は、温泉にそれほどこだわらない自分でもまた入りたくなるマイルドなお湯。おすすめ。

下は有名な「ブルーラグーン」

お肌が強くないのでブルーラグーンで有名な白い泥を塗ったらピリピリ痛くなってしまったのでした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地熱発電所とブルーラグーンへ | トップ | パリ近郊プロヴァンに寄って... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。