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注意しても言うことを聞かない......男の子の問題行動には「目的」がある!?

2016年10月25日 | 新聞や雑誌の記事
「原因」ではなく「目的」に目を向ける

注意しても言うことを聞かない......男の子の問題行動には「目的」がある!?
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多くの心理学は、原因を探り、そこから解決方法を考えるという手法をとっています。
つまり、男の子が何か問題行動を起こしたとき、まず「なぜそんなことをするのだろう?」と考えて原因を見つけ出し、その原因をとり除くことで解決していこうとします。
それに対してアドラー心理学では、“問題の所在を原因でなく、目的に見る“ということが特徴です。
何か問題行動を起こしているとき、「何の目的で、そのようなことをするのだろう?」と考えるのです。

たとえば、保育園に行く前に、だらだらとしていてちっとも支度をしない男の子がいるとします。
原因から探ろうとすると、「朝が苦手なのかしら?」「保育園で嫌なことがあったのかしら?」「根本的にマイペースすぎるのかしら?」などと考えます。
目的から考えてみるというのは、「だらだらすることで、手に入れられるものは何だろう?」という視点に立って考えてみる、ということです。
こんなとき多くのお母さんは、「早く支度しなさい! ホントにあなたは!」と叱りながら、その子の着替えを手伝い、パンを口まで運んで急いで食べさせるでしょう。
しかし、「だらだらすることで、手に入れられるものは何だろう?」という視点から考えてみると、その子にとっては、「だらだらとしているうちに、お母さんが着替えを手伝ってくれて、パンを口にまで運んでくれる」ということが見えてきます。
多少ガミガミ言われますが、それさえ気にしないようにすれば、だらだらしていたほうがその子にとっては楽なのです。つまりその子は、だらだらしていることで、目的を達することができることを、毎日経験してしまっているのです。

こんなときアドラー心理学では、「問題行動の先にある目的を見つけ、そこにアプローチしたほうがよっぽど効果的である」と考えます。「だらだらしていても、お母さんは支度を手伝ってくれないし、朝ごはんも食べられない」ということを経験したほうが、きちんとした生活態度を身につけることができるということです。
ですから、このような例では、お母さんは手を出さないほうがいいのです。
「時計の長い針がここで、短い針がここにきたら、おうちを出るの。わかった?」
または、
「テレビ番組でこのお話が終わると、おうちを出る合図よ」
などと、あらかじめやさしく伝え、実際にその時刻になったら、ごはんを食べ終わっていなくても、家を出てしまうのです。
このときに大切なのは、お母さんは「ざまあみろ」などという感情を絶対に持たないことです。「残念ね。でもしょうがないわね。さ、行きましょう」といった具合が理想です。
「約束の時間までに支度を済ませられないと、空腹のまま保育園に行くことになり、元気が出ないんだ」ということを経験から学ぶ。これが「叱らない子育て」の基本です。
自分の行動による結果を引き受けることで、自分の行動に責任を持つという自立の心も育ちます。

この「原因より、目的に注目する」というアドラー心理学の理論は、子育てをする親たちにとって、希望の星となる考え方です。
なぜならば、原因というのは過去にあることが多く、今、原因がわかったとしても、タイムマシンで過去に戻ってその原因を排除することはできないからです。目的に注目すれば、「今、どうすればいいか」ということを考えればいいため、手の打ちようがあるのです。

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