13-52.エンド・オブ・ホワイトハウス
■原題:Olympus Has Fallen
■製作年、国:2013年、アメリカ
■上映時間:120分
■料金:1,800円
■観賞日:6月15日、新宿ピカデリー(新宿)
□監督:アントワン・フークア
◆ジェラルド・バトラー
◆アーロン・エッカート
◆モーガン・フリーマン
◆アシュレイ・ジャッド
◆アンジェラ・バセット
◆メリッサ・レオ
◆リック・ユーン
◆ディラン・マクダーモット
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
7月4日。それは、イギリスからの独立宣言が公布された、アメリカの独立記念日(Independence Day)である。多くの人が独立を祝うこの日、ホワイトハウスの堅固なセキュリティが突破され、大統領を人質にアジア人テロリストが占拠するという事件が起こった。
テロリストたちは、日本海域からの米国第七艦隊の撤収と核爆弾作動コードを要求。彼らはセキュリティを利用し、ホワイトハウスは特殊部隊の救出作戦をもはねつける難攻不落の要塞と化した。最悪の状況の中、一人の警備員が潜入に成功。彼は、かつて大統領専任のセキュリティ・サービスを務めていたが、大統領夫人を守りきれなかったために官邸周辺の警備員へと配置換えされたマイケル・バニング。マイケルにこの未曽有の事態の解決への希望が託されたが、彼はまだテロリストたちの真の目的に気付いていなかった……。
あのホワイトハウスが北朝鮮のテロリストに乗っ取られる、そんな無さそうで有りそうな話。冒頭で主役であるジェラルド・バトラー演じるバニングが、かつては優秀なSPで大統領(アーロン・エッカート)一家の信頼も厚かったが、事故で大統領夫人が亡くなってしまった責任を感じてSP職を退いていた。そんな彼がSP職への未練を持ちながら、ある日、突然テロでホワイトハウスが北朝鮮テロリストの攻撃を受けた事で、危険を顧みずに元職場でもあるホワイトハウスに直行し大統領救出に向かう。
北のテロリストは入念な計画を元に、韓国大統領の警護責任者として同行し米国大統領との首脳会談に当然ながら付き添い、苦も無くホワイトハウスに潜入。これを機に事前の計画を次々に遂行、米国だけでなく世界中をあっと言う間にパニックに陥れることに成功。
首謀者のカンはここから怒涛に如く計画を寸分の狂いも無く実行に移し、セキュリティ・コードを次々と吐かせ解除に成功し、後は、彼らの目的である北による朝鮮半島統一国家樹立のために、米国が保有する核を全て破壊し米国第7艦隊を撤退させることだった。その背景には首謀者カンの両親の不遇の死があった。
大統領と政権中枢部の限られた人物(副大統領、下院議長、国防長官など)がもつ国家機密としてのセキュリティ・コードを巡る酵攻防はスリルがあり、また、ホワイトハウス内には北へ内通していた意外な人物とバニングの関係が暴露されたり、大統領の息子コナーの身柄確保に躍起になる北のテロリスト、大統領自身の生死など最初から最後まで手に汗握る攻防が続き2時間はあっと言う間に過ぎた。
ジェラルド・バトラー演じるSPは冒頭であるようにファーストレディーの命を守れなかったことを未だに引き摺っているが、ホワイトハウス攻撃で吹っ切れたように大車輪の活躍?を見せた事で、大統領の信頼を取り戻すことに成功。だが、このテロを招いたのは米国の油断とおごりでは無かったか?実際にこのような見事なテロ行為が成功するとは思えないが、あっては困る。
でも、韓国大統領の警備責任者が北の大物テロリストだったとは、こちらの方も本当なら大変な事態だが...。
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