kintyre's Diary 新館

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映画『フライト・ゲーム』を観て

2014-09-06 22:49:37 | 映画・ドラマ、アクション

14-73.フライト・ゲーム
■原題:Non-Stop
■製作年、国:2014年、アメリカ・フランス
■上映時間:107分
■料金:1,800円
■鑑賞日:9月6日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)

 

□監督:ジャウマ・コレット=セラ
◆リーアム・ニーソン
◆ジュリアン・ムーア
◆ルピタ・ニョンゴ
◆ミシェル・ドッカリー
◆ネイト・パーカー
◆スクート・マクネイリー
◆シェア・ウィガム
◆ジェイソン・バトラー・ハーナー
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
『アンノウン』などのジャウマ・コレット=セラ監督、主演に『96時間』シリーズなどのリーアム・ニーソンと『アンノウン』のコンビが再度手を組んだサスペンスアクション。ニューヨークからロンドンへ向けて飛び立った旅客機内で起きる連続殺人に立ち向かう機内警備担当の連邦保安官が、その意外な犯人と真相にたどり着くさまが描かれる。『キャリー』などのジュリアン・ムーアらが共演。
航空保安官ビルが客を装いアメリカ・ニューヨークからイギリス・ロンドンへ向かう旅客機に乗り込んだところ、何者かからメールが届く。その内容は、1億5千万ドルを指定口座に送金しなければ20分ごとに1人ずつ機内の誰かを殺すというものだった。単なるいたずらかどうか真偽のほどを疑っているうちに、1人目の犠牲者が出る。大西洋上空をフライト中の密室とも言える航空機内で起こった殺人にビルはまず乗客を疑い携行品を調べるが、何も手がかりになるようなものは見つからない。保安局が乗客名簿を調べるも怪しい点は誰にもなく、指定された口座がビル名義であるため彼へ疑いの目が向けられてしまう。次の犠牲者が出るまでのタイムリミットが迫り緊張感が高まる中、見えざる敵との頭脳戦が始まる……。

大西洋を飛行中の機内という密室での出来事。陸地上空を飛ぶのではなく、途中降機出来ない設定だったのも良かった。飛行機の連邦保安官という閑職に就く元警察官のビル、娘は幼くして病死するという不幸に見舞われているのが設定上のミソだった。
離陸後の水平飛行移行時に何故かビルの業務用携帯に来るはずが無い不審なメールが届いたことからストーリーは始まるが、その前に、NYのケネディ空港での搭乗前に伏線があった。搭乗前のロビーで彼に話しかけてくる見知らぬ男の存在、これがのちに犯人と判明するトム・ボーウェンとザック・ホワイトだ。トムの父は9.11の犠牲者で国家の空港保安体制に疑問を持っていた。その後、軍隊に入隊、ザックも軍隊に入隊していた。今回のハイジャックで航空保安官を犯人にでっち上げれば目が醒めて航空保安体制が見直されるとの目論見からだった。

通常ハイジャックと言えば政治的な理由からテロリストが起こすケースがあるが、このストーリーは目的が違っていた。結局、二人とも死ぬことになり飛行機は爆破されたものの副操縦士がアイスランドの空港に緊急着陸を試みて何とか無事に着陸出来てメデタシ、メデタシでした。

ストーリー的にみると途中までは乗客全員が犯人扱いされるあたりは、古くは「オリエント急行殺人事件」を思わされた。だが、今はIT時代。機内からユーチューブに映像を投稿して瞬く間にビルの素性がニュースにアップされる時代。ビルが犯人と疑われる下りは犯人の思うつぼだった。ジュリアン・ムーアの訳あり風な演技も流石だったね、犯人の筈が無いのに何となく「もしかしたら?」って思わせる辺りは演技力の賜物ですね。
その他の俳優陣では「それでも夜は明ける」でアカデミー賞助演女優賞受賞のルピタ・ニョンゴがCA役で出ていたけど、ビルの恋人役?でもあるナンシーの方が目立っていたので受賞女優でも扱いが地味だったのは残念。

大柄なリーアム・ニーソンが航空保安官とは言え、機内で発砲するのは分かるけど、現実的には難しいのではないかな?だって、銃弾がそれたらどうする?それと来るはずの無いメールが届いたり、元同僚との格闘シーンがあったりとリーアム・ニーソンの最近のアクション・スターとしての貫録も十二分に発揮されていた楽しめました。彼の設定が北アイルランド出身の元警官、という下りは彼の出自そのものだったので彼の為に用意したのだと思います。



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