マルハニチロ:冷凍食品から農薬
90品630万袋回収!
「マラチオン」、害虫駆除に使用!
毎日新聞 2013年12月29日
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マルハニチロ:冷凍食品から農薬 90品630万袋回収
アクリフーズの冷凍食品から農薬が検出されて自主回収となり、記者会見で謝罪する同社の田辺裕社長(手前)と親会社マルハニチロホールディングスの久代敏男社長=東京都江東区で2
013年12月29日、木葉健二撮影
マルハニチロホールディングス(HD)は29日、同社の子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品の一部から、農薬「マラチオン」が検出されたと発表した。
同社は今年10月3日以降に同工場で製造された630万袋を含む全商品の自主回収を開始。今月27日に同工場の製造を停止し、原因究明を進めている。
同社は、意図的に混入された可能性もあると見て、群馬県警大泉署に事実関係を報告した。マラチオンは急性毒性が低いとされ、現時点で健康被害などの報告はないという。
マルハニチロなどによると、先月13日、アクリフーズブランドのミックスピザを食べた消費者から「石油・機械油のようなにおいがする」と苦情が寄せられ、外部機関に検査を依頼。
今月27日から28日にかけて、「とろーりコーンクリームコロッケ」▽「ミックスピザ3枚入り」▽「鶏マヨ!」▽「チーズがのびーるチキンナゲット」の4品で農薬「マラチオン」が検出された。
賞味期限や発生地域はばらばらで、店頭や流通過程でなく、製造過程で混入したと見られる。
29日時点までに、ピザ11件、フライ8件、コロッケ1件の計20件で苦情が寄せられた。
「レンジミックスピザ2枚」を食べた消費者から、「くさいので、子供がはき出した」との苦情があったが、それ以外に健康被害の報告はないという。
マラチオンは有機リン系の殺虫剤で、殺ダニ剤の一種。
同工場の工程で通常使用されることはないため、故意に混入された可能性もある。
残留農薬として残っていた可能性も「完全には否定できない」というが、検出されたマラチオンは残留農薬の基準の150万倍の高濃度で、製造過程で混入した可能性がある。
群馬工場では、製造してから出荷するまでの間に、サンプルを抜き出して風味やにおいに問題がないか検査しているが、その時点で問題はなかったという。
回収するのは、群馬工場で製造された全商品で、市販用44品目、業務用46品目の計90品目。一部はスーパーなどのプライベートブランド(PB)で販売されている。
賞味期限に関係なく回収されるため、少なくとも630万袋に上る。市販用には、商品の裏面に製造者「株式会社アクリフーズ群馬工場」と記載されている。PB商品の一部には記載がない。業務用は、スーパーの総菜用などに出荷している。
群馬工場では今年9月に設備改修工事を実施したため、アクリ社は当初、何らかの原因でペンキ類が飛び散って混入したとみていた。そのため当初はにおい成分の検査が中心となり、農薬検査が遅れたため、最初の苦情から発表まで約1カ月半かかった。
29日記者会見したマルハニチロHDの久代敏男社長は「原因を調査中で、万全を期すために、全品を回収する。深くおわび申し上げます」と謝罪した。問い合わせはアクリフーズお客様センター(0120・690・149、午前9時から午後5時)。【窪田淳】
【ことば】マラチオン
マラチオンは、有機リン系の低毒性の殺虫剤。イネ、野菜、果物、花、観葉植物の害虫駆除に、国内外で広く使用されている。特異臭がある黄色っぽい液体で、水にはほとんど溶けない。別名「マラソン」とも呼ばれる。
農林水産消費安全技術センターの資料によれば、毎日一生とり続けても体に悪影響が出ない量(1日許容摂取量)は、体重1キロ当たり0.02ミリグラム。メーカーのホームページによると、目に入ると刺激があり、皮膚につくとかぶれる恐れがある。
http://mainichi.jp/select/news/20131230k0000m040033000c.html
マラチオン - Wikipedia 危険性
一日摂取許容量は体重1kgあたり0.02mg。摂取した場合には、倦怠感、頭痛、吐き気、多量発汗、視力減衰、縮瞳など有機リン剤に共通な中毒症状がみられる。
マラチオン - Wikipedia
MSN産経ニュース 2013.12.29
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混入農薬は「マラチオン」、
害虫駆除に使用
マルハニチロの子会社の工場で製造された冷凍食品に混入していた農薬「マラチオン」は、有機リン系の殺虫剤の一種だった。
「マラソン」と呼ばれることもあり、見た目は臭みのある黄色っぽい液体。誤って飲み込んだ場合、すぐに尿などから排出されるが、頭痛や下痢、吐き気などを引き起こすことがある。発がん性は確認されていないという。
農林水産消費安全技術センターによると、国内では昭和28年以降、ダニやアブラムシなどの害虫を駆除するための農薬として使われ始めた。海外から収穫後の穀物を船で輸送する際などに使われるケースが多く、輸入することが多いトウモロコシや小麦などから少量が検出される傾向がある。
水に溶けにくく、熱で分解しやすい。人が1日に摂取してもよいとされる量は体重1キログラム当たり0・02ミリグラム。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131229/crm13122920310008-n1.htm
90品630万袋回収!
「マラチオン」、害虫駆除に使用!
毎日新聞 2013年12月29日
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マルハニチロ:冷凍食品から農薬 90品630万袋回収
アクリフーズの冷凍食品から農薬が検出されて自主回収となり、記者会見で謝罪する同社の田辺裕社長(手前)と親会社マルハニチロホールディングスの久代敏男社長=東京都江東区で2
013年12月29日、木葉健二撮影
マルハニチロホールディングス(HD)は29日、同社の子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品の一部から、農薬「マラチオン」が検出されたと発表した。
同社は今年10月3日以降に同工場で製造された630万袋を含む全商品の自主回収を開始。今月27日に同工場の製造を停止し、原因究明を進めている。
同社は、意図的に混入された可能性もあると見て、群馬県警大泉署に事実関係を報告した。マラチオンは急性毒性が低いとされ、現時点で健康被害などの報告はないという。
マルハニチロなどによると、先月13日、アクリフーズブランドのミックスピザを食べた消費者から「石油・機械油のようなにおいがする」と苦情が寄せられ、外部機関に検査を依頼。
今月27日から28日にかけて、「とろーりコーンクリームコロッケ」▽「ミックスピザ3枚入り」▽「鶏マヨ!」▽「チーズがのびーるチキンナゲット」の4品で農薬「マラチオン」が検出された。
賞味期限や発生地域はばらばらで、店頭や流通過程でなく、製造過程で混入したと見られる。
29日時点までに、ピザ11件、フライ8件、コロッケ1件の計20件で苦情が寄せられた。
「レンジミックスピザ2枚」を食べた消費者から、「くさいので、子供がはき出した」との苦情があったが、それ以外に健康被害の報告はないという。
マラチオンは有機リン系の殺虫剤で、殺ダニ剤の一種。
同工場の工程で通常使用されることはないため、故意に混入された可能性もある。
残留農薬として残っていた可能性も「完全には否定できない」というが、検出されたマラチオンは残留農薬の基準の150万倍の高濃度で、製造過程で混入した可能性がある。
群馬工場では、製造してから出荷するまでの間に、サンプルを抜き出して風味やにおいに問題がないか検査しているが、その時点で問題はなかったという。
回収するのは、群馬工場で製造された全商品で、市販用44品目、業務用46品目の計90品目。一部はスーパーなどのプライベートブランド(PB)で販売されている。
賞味期限に関係なく回収されるため、少なくとも630万袋に上る。市販用には、商品の裏面に製造者「株式会社アクリフーズ群馬工場」と記載されている。PB商品の一部には記載がない。業務用は、スーパーの総菜用などに出荷している。
群馬工場では今年9月に設備改修工事を実施したため、アクリ社は当初、何らかの原因でペンキ類が飛び散って混入したとみていた。そのため当初はにおい成分の検査が中心となり、農薬検査が遅れたため、最初の苦情から発表まで約1カ月半かかった。
29日記者会見したマルハニチロHDの久代敏男社長は「原因を調査中で、万全を期すために、全品を回収する。深くおわび申し上げます」と謝罪した。問い合わせはアクリフーズお客様センター(0120・690・149、午前9時から午後5時)。【窪田淳】
【ことば】マラチオン
マラチオンは、有機リン系の低毒性の殺虫剤。イネ、野菜、果物、花、観葉植物の害虫駆除に、国内外で広く使用されている。特異臭がある黄色っぽい液体で、水にはほとんど溶けない。別名「マラソン」とも呼ばれる。
農林水産消費安全技術センターの資料によれば、毎日一生とり続けても体に悪影響が出ない量(1日許容摂取量)は、体重1キロ当たり0.02ミリグラム。メーカーのホームページによると、目に入ると刺激があり、皮膚につくとかぶれる恐れがある。
http://mainichi.jp/select/news/20131230k0000m040033000c.html
マラチオン - Wikipedia 危険性
一日摂取許容量は体重1kgあたり0.02mg。摂取した場合には、倦怠感、頭痛、吐き気、多量発汗、視力減衰、縮瞳など有機リン剤に共通な中毒症状がみられる。
マラチオン - Wikipedia
MSN産経ニュース 2013.12.29
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混入農薬は「マラチオン」、
害虫駆除に使用
マルハニチロの子会社の工場で製造された冷凍食品に混入していた農薬「マラチオン」は、有機リン系の殺虫剤の一種だった。
「マラソン」と呼ばれることもあり、見た目は臭みのある黄色っぽい液体。誤って飲み込んだ場合、すぐに尿などから排出されるが、頭痛や下痢、吐き気などを引き起こすことがある。発がん性は確認されていないという。
農林水産消費安全技術センターによると、国内では昭和28年以降、ダニやアブラムシなどの害虫を駆除するための農薬として使われ始めた。海外から収穫後の穀物を船で輸送する際などに使われるケースが多く、輸入することが多いトウモロコシや小麦などから少量が検出される傾向がある。
水に溶けにくく、熱で分解しやすい。人が1日に摂取してもよいとされる量は体重1キログラム当たり0・02ミリグラム。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131229/crm13122920310008-n1.htm