千手院のBlog

タイトルそのまま・・・お寺の紹介・生活日記!冬期は墓地の積雪状況もアップしています。

春の陽気!

2015年02月28日 | Weblog
天気予報には驚かされていましたが、浦佐は大した雪もなく、春らしい、チラ~ン、チラ~ンとした湿雪が舞った程度でした。
結局今日も良いお天気に恵まれました。



まだこれだけの雪がありますが、山からはどんどんと雪解け水が増しています。この雪と水が美味しいコシヒカリ、魚沼の食を作ってくれるのです。



毘沙門堂境内も何日も前から重機が入り、福餅を撒くための雪台や整備作業が進められています。



少し前までは屋根から落ちた雪で埋もれていたお堂もご覧のよう!!!
木の枠が作られましたが、ここにお祭りの寄付者の御芳名がかけられます。裸押し合い大祭はその運営をほとんど寄付でまかなっている点も凄いところです。

なかなか人が写っている画像を載せられずに申し訳ありません。

さて、お祭りにむけて、祭りを取り仕切る多聞青年団の最高幹部の皆さん、また選ばれた福物を撒く方はお祭りの7日前から水行に入っています。



仕事が終わり夜になると、雪が入れられた長廊下をかけ声をかけながら歩き、正面つきあたりにある、うがい鉢にて身を清めます。



不動明王前には一枚岩をくりぬいた大変大きいうがい鉢・・・。雪解け水が龍口から流れ込みます。
ここに入り肩まで沈んで、「オンベイシラマンダヤソワカ」とお唱えし、身を清めます。寒いのなんのって!!!

もちろんハンタコをはいた程度の裸です。

えっ、私はどうかって?、させていただいております(笑)


親ばかモード

2015年02月25日 | Weblog

今日は親バカモードですいません。

新潟市の富士フォトギャラリー新潟で、今までの40回の新潟県赤ちゃん写真コンテストの歴代最優秀賞が3月7日まで展示されているそうです。お時間がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。ちょうどこのサイトの「画像をクリック」という所に張られている、海をバックにバンザイしている写真が私の娘です。

私は写真が趣味でもありませんし、普通のデジカメしか持っていませんが、本当に偶然に数年前、最優秀賞をいただく事ができました。とても良い思い出です。

浦佐では本格的なお祭りの準備に入り、今晩からは多聞青年団最高幹部の水行が始まりました。これからお祭りまでの7日間、毎晩続けるのです。
雪に囲まれた大きなうがい鉢の冷水の中に、さらしを巻いて入り、「オンベイシラマンダヤソワカ」と、毘沙門天の真言を三反お唱えします。それをまだ30才の、普通の若者達が経験するのですから、大したものです。

私の今までの経験で、熊野、大峰山の湧水池での水行がとても身にしみましたが、浦佐の水行も同等の厳しさだなぁ~と思います。

他にも、地元の人達で水行をする人もいますが、今年は私の同級生が「金盃」という福物を撒くことになっているので、私も付き合って?、一緒に水行を始めました。

皆で「ウォ~」だの、「さぶ~い」だの、なんだかんだ言いながらも最後には「サンヨー、サンヨ!」と、毘沙門天の真言でまとまるのですから、やっぱり理屈抜きの「何か」がそこにはあるのでしょうね。終わってみると、何故かすっきりした気持ちになるのです。ただ年をとると、ちょっと心臓には悪いかな・・・(笑)

餅会

2015年02月22日 | Weblog




今日は3月3日、裸押し合い祭りに奉納するお餅つきをしています!私の同級生、朱豊会(しゅほうかい)と称して、毎年集まっています。

今日はとってもいい天気!
さっき、祭りを取り仕切る多聞青年団の方達がお手伝いに来てくれました!春を感じさせるお天気と仲間達、幸せなひとときを過ごしています~♪

サンゲツ準備

2015年02月20日 | Weblog
まもなく3月3日(浦佐ではサンゲツミッカといいます)の浦佐毘沙門堂裸押し合い大祭がやってきます。
日本三大奇祭のひとつ、また国の重要無形文化財に指定されている、魚沼に春を告げる裸祭りです。

普段は静かな境内も、このお祭りの日だけは賑やかに盛り上がります。

今日は、その毘沙門堂境内に建つ古山門(太子堂)の除雪、雪囲い外しに行きました。



ご覧のように雪で埋もれています・・・。
降り積もった雪プラス屋根から落ちた雪が、暖気になると一段と重さを増します。

雪国は大木が育ちにくいのと、このような雪ですから、昔から建物を維持するのがとても困難だったはずです。さらに昔は皆、木造建築。木造の一番の敵は「火」「湿気」です。腐敗や虫食いの一番の要因になる訳ですから、浦佐の毘沙門堂のような立派な伽藍が、この深い雪の中で守られ続けているのは本当に凄い事だと思います。先人達の努力、信心の強さに頭が下がります。

このように雪からお堂を守るための雪囲いで、まだこれだけ雪があるのですが、3月3日のお祭りには全部取り外します。

この作業はいつも私1人ですから、1日がかりでやっと雪囲いを押している雪を取り除くことができました。下の方の雪は氷の塊のようになっています。
あと数日中に囲いに使っているスノコや板、丸太を外します。

このお堂も江戸初期の大変古い建物なので、もう少し雪囲いの仕方を考え、工夫しないといけないな・・・と思っています。どうしても屋根から落ちた雪や、横から吹き込んだ雪が隙間からお堂の中まで入り、ビシャビシャにぬらしてしまうんです。

魚沼では「雪かき」と言わず「雪掘り」と言います。
雪を「掘り上げる」訳です。おかげで今日はちょうど良い感じで体がだるくなりました。さぁ、ゆっくり休みましょう。。。

シ~ン・・・

2015年02月18日 | Weblog
今日はフリーをいただきました。
雪山散策を楽しみに予定していたのですが、朝からあいにくの雨模様・・・、予定変更して、ゆっくりと掃除、買い物、読書をして過ごしています。

部屋で本を広げると、外からは雨が屋根にしたたる音が聞こえるのみ。雪は音を吸収してくれるので、特に山際に立つ千手院などはシ~ン・・・と静まりかえります。何とも言えない静けさです。。。



さて、昨日、大師講の同信の方からステキなポストカードをいただきました。
東京の密蔵院様の住職、御詠歌の先生でもある名取先生がだしている「言いたい放題シリーズ」です。是非、HPもご覧になって下さい。楽しいページですよ~!



境内では、この雨で重さが倍増している雪の下で、かすかにヒマラヤユキノシタが顔を見せてくれました。蕾は少しピンクがかっています。毎年、このような光景を目にする度に感動します。この雪の中で生き残る術を彼らは身につけているのですから・・・。

しかし、今年はこの大雪です。3月、4月の天候にもよりますが、この調子でいくとゴールデンウィークでも結構残雪がありそうな予感・・・。






気持ちの良い日

2015年02月16日 | Weblog


朝から青空が顔を見せ、気持ちの良い1日でした。

今年の心配事相談は23日から再開しますが、それまでは毎年ご祈祷をしている方が来寺され、ご祈祷を上げたり、お話をさせていただいたり、たまった事務仕事を片付けています。それと除雪作業です。。。

今日も午前中は来寺された方と、現在の状況や今後のことなどをお話し、午後からは境内のソメイヨシノの枝降ろしと古山門の除雪作業で終わりました。



雪がない時は2段ハシゴでなければ手が届かない所も、雪があると簡単に手が届きます。
今年は特に雪が多いので、その点は楽に作業できました。幹や太い枝から飛び出る小枝を落としてあげます。ほんのささやかですが、幹に触れ、少し手をかけてあげるだけでとても愛着が湧きます。

「この雪によく耐えているね」「春が楽しみだね」などと、心の中で語りかけながら作業していると、何故か幸せな気持ちにさせられます。
ちなみに下が雪なので、万が一、落ちたとしても安全です。





今朝の本堂前はこんな感じです。

桜の枝降ろし作業が終わり、毘沙門堂境内の古山門に行くと、途中の長廊下もすごい雪・・・、ほとんど屋根と繋がっています。3月3日の裸押し合い大祭には安全のためにも一定量の雪が必要ですが、さすがに今年は多すぎ・・・。今日は気温も上がり、とても雪が重くなりました。



あまり良い写真ではありませんが、これだけの重量の雪です。雪囲いがされていない木などはあっという間にペチャンコになってしまいます。ユキツバキの木です。



夕方の越後三山!いつ見てもきれいな姿です。


子供サンヨ

2015年02月14日 | Weblog
豪雪地の浦佐では、真冬に本堂でご法事をする事は少ないのですが、今日は大勢のお客様があり、本堂でご法事がありました。

千手院も再建されて今年で207年目、今のような高気密住宅ではないのですきま風が差し込み、申し訳ないのですが、寒い中でも皆さんにお参りいただきました。朝から火鉢や暖房器具をフル稼働しました。



故人のご先祖が明治に奉納して下さったお櫃を湯飲み入れに再利用させてもらっております。

お斎の席では、故人のお孫さんと将来について大いに話し合うことができました。
ちょっと時間が足りなかったですが、久しぶりに熱く語ってくれる若者に出会い、とてもうれしかったですし、故人もさぞ喜んでくれることでしょう。



夜は白山神社で子供サンヨがあり、福物、福餅の奉納とサンヨ(撒くこと)がありました。
今日も1日中、雪が降ったり止んだりのお天気でしたが、大勢子供がお参りしていました。うれしい事です。



神社までの参道には雪壁を利用して和ローソクが灯され、道を照らしてくれていました。

しかし、今年は本当によく雪が降り続きます。平成16年秋、中越地震があった年の冬が私の記憶に残る1番の大雪でしたが、それに匹敵するか、それ以上の大雪に今年はなっています。今も外を見ると津々とではなく、ドンドンと雪が降り続いています。

まぁ、これも自然の流れ、どうしようもない、避けては通れない道なのでしょう。
どうせなんですから、この大雪を大いに楽しむことと致しましょう!!!

悩める君へ

2015年02月11日 | Weblog
先日、ある若者からメールをいただきました。
内容はもちろん言えませんが、最後には自分の信念を貫いて欲しい。そう思います。このブログを覗いてくれるだろうか・・・。

そのメールを読んで、天台宗の酒井雄哉様の言葉が頭に浮かびました。

「風雪磨人」

風雪は人を磨いてくれる。辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、実はそういうものが人を磨き、輝かせてくれる。
雪国に暮らしているとよく分かるのです。雪の下になった山菜や野菜達は本当にアクが抜けて甘みを増すのです。そしていつか必ず春がやってくることも。

もちろん我慢のしすぎは良くないと思いますが、我慢、忍耐を適度に身につけることは「徳」に繋がると思います。少し昔までは忍耐は美徳でしたが、今はそんな風潮はありませんよね。逆に「我慢すること」は恥ずかしいことのようにさえ考える傾向にあると思います。

古典を読んでいると、忍耐を身につけることの大切さに気づきます。

そして最近ふと思ったのですが、昔はよく「読み書きそろばん」と言っていましたね。古くさい、言われるかも知れませんが、実は1番の基本なのかも知れません。今の子供達はバリエーション豊かな教育環境がありますが、何百年と言い継がれてきた「読み書きそろばん」も大切にしたいものです。

さて、話は変わります。

今シーズン1番の寒気到来ということで、浦佐はまたまた積雪が増えました。



昨日のお昼過ぎの1枚!雪庇落としを伸ばして、積雪を計ってみたら約3m20cmほどありました。



毘沙門堂への参道から見える山門。

今日はお天気も落ち着き、本堂周辺の除雪をしたかったのですが、年に1度の全寺院懇談会で長岡市へ行ってきました。
長岡市は大して雪もなく、海沿いのお寺さんに話を聞くと、海沿いはほとんど雪はないそうです。同じ県内でもすごい差がありますね。



越後(佐渡を除く)のお寺さんが集まり、新年の挨拶と、今年の宗派の在り方、計画などについて議論を行いました。
私の役職も残すところあと1年、頑張りたいと思います!!!

最大寒波?

2015年02月09日 | Weblog
今シーズン1番の寒波・・・と、天気予報にでてましたね。
浦佐は朝から雪模様!お昼前後からはどんどんと降り方が強まりました。

今日は御詠歌講、浦佐千手院支部の役員会と新年会がありました。
冬は雪が凄く、足下も危ないので、千手院では12月の数珠洗いを最後に春彼岸までお休みをします。そして春のお彼岸が終わると3月の終わりに再開をします。

今年の方針や、全国大会の事、またまた世間話をしながら楽しく過ごせました。

しかし、全国どこの御詠歌講でも問題になっているのが、講員さんの高齢化と減少です。浦佐千手院支部も正式に発足して今年で29年目を迎え、高齢化が進み、そして新しいお仲間(同信)もあまりありません。

今日もその話題になりましたが、仲間を増やしたいという思いは頭の隅に置きながらも、あまり気負わず、楽しく、今いる人達だけでも豊かにお唱えできるはずだと思います。お大師さまのスケールの大きい、懐深い教えと共にいるのですから、あそこのお寺はいいなぁ~とか、うちの菩提寺は違うからそっちには参加できないとか、小さな世界に閉じ込められないで、浦佐全体を大きく捉える姿勢を大切にしたいと思います。



帰る頃には凄い雪になっていました。浦佐駅と手前の道路が国道17号です。大雪警報がでていました。

明日朝までは大雪に警戒とのこと。魚沼のような山沿いは明日いっぱいくらいまでは大雪になるでしょうか・・・。しかしよく降るなぁ~。。。

サンヨーちゃん

2015年02月05日 | Weblog
ようやく立春がきましたね!
昨日、今日と、春を思わせるような穏やかな晴天が広がりました。また、昨日はお檀家さんのお葬式がありました。



今朝、窓の外を見ると、いつも以上に動物たちの足跡が多く見られました。
また、幾分か日が長くなってきて、ほんの少しずつでも確実に春に近づいているのだな・・・と感じます。

魚沼に春を告げ、五穀豊穣を祈る日本三大奇祭のひとつ、3月3日(浦佐ではサンゲツミッカといいます)の浦佐毘沙門堂の裸押し合い祭りもいよいよ近づいてきました。



街中にもお祭りのゆるキャラ?サンヨーちゃんの幟が見られるようになりました。
風の関係で、裏側からの写真になってしまいました。。。

2日は点火式や前夜祭もありますが、3月3日は男衆がパァ~っと燃え上がり、もみ合い、毘沙門天に祈りを捧げます。本物の大ローソクが何十本も点灯する様は迫力がありますよ~。是非足を運んで下さ~い!