田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

道の駅鹿島までドライブ

2023年04月28日 | 肥前鹿島

 久し振りに鹿島へ行きました。写真は筑後川堤防からの車窓風景です。目の前の河川敷はゴルフ場です。下流域には数か所、低料金のゴルフ場があります。初心者向きなのでしょう。遠くの山は脊振山系。河口近くの大川市まではこうした眺望が開けた道が続きます。

 道の駅鹿島です。横断幕にあるように前日が潟開きだったようです。来てみたら駐車場の雰囲気が変わっていました。桜並木や展望館前の二本の大木がなくなり、駐車場が広くなっていました。新しい舗装にラインも引き直され、駐車の並び方も変更されています。よく言えば駐車場が明るくなりましたが、弁当を広げていた木陰がなくなったのは残念です。

 着いた時、有明海は引き潮が始まったばかりでした。干潟で遊ぶ人はまだいません。

 帰り道の途中、肥前浜宿の酒蔵通りへ寄りました。ここでお酒を買うつもりです。

 酒蔵通りを少し歩きます。これまでも紹介してきましたが、長崎街道の脇街道である多良往還の宿場でした。浜庄津町浜金屋町と浜中町八本木宿が国の重伝建に指定されています。この日は浜中地区を歩きました。酒蔵通りと呼ばれるのは5百メートルばかりの道です。

 いまは建物の修復が進み、カフェや宿などとして活用される物件が増えました。でも日曜日なのに、案内所など多くの店は閉じていました。1軒だけ営業していましたが、先客のグループがいて入りづらい雰囲気です。ここで引き返します。

 観光シーズンの週末なのに人の姿はあまり見かけません。

 

 恵比寿さんの祠。そばに二十日正月の説明板があります。1月20日に昆布巻きの鮒を食べる習慣があるそうです。恵比須様に鯛ならぬ鮒を奉納し食べる風習です。鹿島でふな市が行われる様子を、佐賀地方の歳時記としてテレビニュースで観たことがあります。小学生の頃、夏休みに三瀦町のクリークで鮒釣りをしたことがあります。でも泥臭くて食べられたものではありませんでした。ここで売られる鮒はまた違ったものなのでしょう。

 酒蔵通りの入り口付近、峰松酒造の肥前屋です。団体客御用達の店のようで、この日も私がいる間に二つの団体が来ました。

 店内にはお酒を中心に土産物が並んでいます。時期によっては酒蔵見学もできるようです。私は生酒を目当てに来ましたが、店員に聞いたら火を通さない生酒はせいぜい3月までだそうです。数本残っていましたが、値段が高くて買う気にならず、代わりに無濾過の酒を土産にしました。

 この日走ったのは、むかし数か月に一度は通った道です。筑後川の堤防から佐賀の田園地帯を通り抜け、鹿島からは有明海沿いを走り最後は峠越えをして長崎市街に下りていくコースです。時間はかかりますが、高速道路を使わずこの道を行くのを気に入っていました。

 道の駅鹿島はその中間点で、休憩したり食事をとったりしたものです。いまはここが目的地になりました。ガソリン代の高騰やコロナ禍もあって遠出をすることが少なくなりましたが、たまには郊外へのドライブも良いものです。麦秋のころにまた来るつもりです。

 

 

 

 

 

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2 コメント

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筑後川 (青葉太郎)
2023-04-28 09:46:24
おはようございます。
筑後川の写真、素敵ですね。そして旧街道の商業地のスナップもいいですね。筑後川知らずに【合唱】していました。
こんにちは (九州より)
2023-04-28 13:25:27
筑後川は九州最大の河川です。
合唱組曲「筑後川」は最終楽章の「河口」がよく歌われていますね。ちょうど大川市のあたりの風景です。
作詞者の丸山豊は実家近くの医院の先生で、看護婦をスクーターの後ろに乗せて、自宅まで往診に来てくれました。
ある時は注射を嫌がって暴れ、看護婦と母に押さえつけられて足に打たれたことがあります。懐かしい思い出です。

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