田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

八女の伝統工芸館

2015年08月29日 | 美術館・博物館

 八女市にある「八女伝統工芸館」へ行ってきました。

 八女には1587年に福島城が築かれており、短い期間ではありましたが城下町でした。1620年に有馬氏が久留米藩の城主になるとその支配下に入り、福島城は廃城となって在方の町となります。しかし、その後も八女地方の商業の中心として栄えました。今でも城下町の遺構があり、旧往還沿いには白壁の街並みが残っています。平成14年には国の「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けています。

 近世には手漉き和紙、仏壇、提灯、石灯篭などの工芸品が盛んになります。今ではそれぞれが国や県の伝統的工芸品の指定を受けています。茶業も盛んで、八女茶や星野茶として有名です。町の発展という観点ではお隣の筑後市の方が元気ですが、八女市は歴史と文化を感じさせます。

 八女伝統工芸館です。合併で市域も広くなり、八女地方の伝統工芸品が展示即売されています。別棟には手漉き和紙資料館もあります。手前の石灯篭は高さが10.5メートルもあります。

 

 館内の展示コーナーです。

 

 日本一の大仏壇です。高さが6.5メートル、幅が3.8メートル、重さが2トンあります。材料費だけで3,500万円かかっているそうです。

  (クリックで拡大します)

                                                                 

 

 伝統工芸館の隣に鉄道記念公園がありますが、ここは国鉄矢部線の筑後福島駅の跡地です。矢部線は赤字国鉄の再編成のあおりを受け、存続を願う地元住民の運動も空しく昭和60年に廃線となりました。線路跡は矢部へ通じる道路になっています。

 右手に見えるのは、旧矢部線のレールを利用して作った藤棚で、約500メートル続いています。

 

  公園の一角で筑後福島駅の駅名プレートを見つけました。倉庫に掲げられているのが何だか悲しい。

(クリックで拡大します)

 

  

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4 コメント

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八女地方 (tango)
2015-08-29 07:00:53
おはようございます
私は何度も八女にはドライブで行っています。高速道路を通過しないで八女から星野村に行き自然の景色を
楽しみます。浮羽の棚田を見学に行ったり♪
八女と言えばお茶か仏壇というイメージがあります
伝統工芸会館は入ったことはありません
春に谷川梅林も確か八女から云ったのではなかったでしょうか?ウロウロしすぎて地図の配線が狂っています
いいところですね!
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こんにちは (九州より)
2015-08-29 18:06:47
八女と言えば伝統工芸の盛んな町です。私は見たことがないのですが、秋分の日を中心に、福島八幡宮でからくり人形「燈籠人形」が奉納されます。江戸時代から続く伝統の祭りです。
八女は合併で黒木、星野などの山間部が市域に入り、広くなりました。
谷川梅林は、同じく八女市に合併した立花町にありますね。行ったことはないのですが、3万本の白梅があるそうです。
返信する
こんばんは~! (mikk-)
2016-06-06 22:10:01
私の曾祖父は久木原が郷里でした。私は今の筑後市にある羽犬塚で生まれました。八女と言えば心の古里の一つです。
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おはようございます (九州より)
2016-06-07 06:48:28
羽犬塚は昔の薩摩街道の宿駅ですね。
いつも車で通り過ぎています。
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