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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

博多座2月 「坂東玉三郎特別公演」

2011年02月11日 | 日記
       
  
     いま私は、下関市で行なわれている「海峡映画祭」のお手伝いをしていて、
     昨日は準備、本日から3日間は会場をうろうろしています。
     今日は来場している「息もできない」のヤン・イクチュン監督と、かなりの
     時間を一緒に過ごせてとても楽しかったです。
     彼のサイン入りポスター又はサイン入りパンフレットを、何らかの方法で
     マイミクにプレゼントしようかと考えています。

     明日は奥田瑛二氏も会場入りするので、また賑やかになります。
     本来だったら「海峡映画祭」のことをお知らせすべきなのでしょうが後日
     まとめて書きます。


     それよりも今日は、先日博多座で観た「坂東玉三郎特別公演」の模様をお
     知らせしたいと思います。
     現在、東京の歌舞伎座が休業中という余波で、今年の博多座には今までの
     倍の歌舞伎座公演が予定されていて、歌舞伎ファンにとっては嬉しい限り
     です。

     昼の部は「高野聖」と「将門」、夜の部は「海神別荘」で、いずれも泉鏡花
     の原作物です。

     「高野聖」は鏡花の異色小説を劇化したもので、その妖しの世界が舞台に
     展開します。
     玉三郎の妖しい美女と獅堂の若き旅の僧との絡みが面白く、湯浴みに出か
     ける場面は観客席を一周しますし、露天風呂の場面は、後ろ姿半分ですが
     玉三郎が裸の上半身を見せて観客をドキリとさせます。

     蛇足ですが、山奥の美女の家に少し頭が変な若い男がいるのですが、この
     役こそは市川雷蔵が役を振られ嫌気をさし、歌舞伎から映画に転向する一因
     になった役なのです。

     「将門」は、これぞ歌舞伎という舞踊劇で、玉三郎扮する滝夜叉姫は妖術
     を使うし、屋台崩しという歌舞伎スペクタクルともいうべき大掛かりな仕掛
     を見せてくれますが、博多座ならでわの舞台変換機能をフルにつかった
     見せ場になっています。

     またこの幕開けは、蝋燭のみを使った照明で、玉三郎が豪華絢爛の衣装を
     つけての登場は、まさしく玉三郎ワールドと言えるものでした。
     更にもう一つ、今回相手役に抜擢されたのは中村獅堂ですが、彼の最近の
     精進ぶりというか、上達ぶりに満足した観客が多かったことも付け加えて
     おきたいと思います。
     楽日は25日なので、夜の部を観て、また感想を書かせていただきます。

        
 
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8 コメント

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いろいろと思いだして・・・ (なおちゃん)
2013-12-25 10:26:56
こんにちは。
ふう~っと、けんさんのブログを見ていて
獅堂さんを見つけて、ふうっと短大の頃の
先生を思い出しました。。
歌舞伎の授業の先生で、(田舎の短大でしたが・・・)
当時の私は「つまんない授業」でしたから・・・・笑
あんまり真剣に、聴いていませんでしたけど(笑)

歌舞伎役者は、主役、脇役が家で
決まってるから・・・という話を先生がしていた時に
友人が「じゃあ、上手くても、ずっーと脇役なん?」と質問。
『そうだよ、だから雷蔵も錦之介もやめたんだよ・・』と先生。
破れ奉行が好きだった私は、錦之介に反応して
その先生の授業が好きになったのを思い出します。。
その先生も、一年後に40代で亡くなったので
歌舞伎の放送をテレビでみたり、時代劇チャンネルで
錦之介さんをみたり、獅堂さんがいろいろと
頑張ってるのをみると・・・・
ふう~っと、この先生を思い出してしまいますね。。
歌舞伎のかけ声?!(なんて言うんですか、けんさん)
お客さんが、いい所で言うじゃないですか?
あれを、その先生が、歌舞伎観にいっては
言うんだけど、タイミングがなかなか難しくて
ベテランのお客さんに叱られるんだよ・・って。。笑
じゃ、やんなきゃいいのに・・・って私達が言ったら
「上手くならないから、めげずにやるんだよ!」って。笑

・・・ほんとに、なつかしい思い出です。。
ブログに関係ないこと書きました・・・笑
(すみません。。。笑)

Unknown (中島けん)
2013-12-25 11:01:09
なおちゃん
  なんでも仰ってください・・・(笑)
  獅堂はいい役者さんになりましたね。仕事に貪欲さを感じて
  私も好きな俳優さんの一人です。

  歌舞伎のかけ声は「大向こう」といいまして、タイミングの
  難しさは言葉で言い表せないくらいです。
  私も時々やりますが、やっぱりタイミングが少しズレることがあり、
  いつも反省然りです。
  親友のKは歌舞伎に精通していて、彼と一緒に行った時の
  「大向こう」は抜群に上手いです
  どの劇場にも素人ですがかけ声上手にファンて劇場が優遇している
  ようですよ。
Unknown (中島けん)
2013-12-25 11:45:13
なおちゃん
 誤字が多くてすみません。
Unknown (なおちゃん)
2013-12-26 16:08:02
教えていただき、ありがとうございます。
「大向こう」は、江戸時代からの
お客側の伝統なんですかね・・・笑

Unknown (中島けん)
2013-12-26 19:10:06
なおちゃん
  前のメールは書きっ放しで誤字があり、ご免なさい。
  「大向こう」の向こうとは舞台から見て向かい側り事ですから、観客席・観客となります。
Unknown (なおちゃん)
2013-12-27 18:14:39
ありがとうございます。
そういう意味なんですね~。。


帰省中は、私は「女中」扱いですから・・笑
年末年始は、あまり楽しくありません。。(苦笑)

おはようございます。 (中島けん)
2013-12-28 09:08:10
なおちゃん
  私の親友にKという演劇評論家がいまして、そこから私は歌舞伎の
  面白さを啓蒙されました
  色々な約束事を覚えながら観ますと面白さが倍増ですし、一つの役柄を
  多くの歌舞伎役者が演じるのを観ますと、それぞれ役者の個性が相違して
  いますし、それが又魅力のように思えます。

  帰省は大変でしょうが、お元気で行ってらっしゃい。来年も宜しく・・・です。
Unknown (ミリオン)
2024-05-15 18:15:42
こんにちは。
「海峡映画祭」は楽しいですね。行くのが大好きです。頑張って下さい。今日の朝は、「オードリー」の再放送の第39回を見ました。

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