映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画「ラストレター」

2020年02月28日 | 日記

   

  岩井俊二監督が、自身の出身地・宮城を舞台に、手紙の行き違いから始まった2つの世代

  の男女の恋愛模様と、それぞれの心の再生と成長を描いたラブストーリーです。

  姉・未咲の葬儀に参列した裕里は、未咲の娘・鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内状と未

  咲が鮎美に遺した手紙の存在を告げられます。未咲の死を知らせるため同窓会へ行った裕

  里でしたが、学校の人気者だった姉と勘違いされてしまうのです。そこで初恋の相手・鏡

  史郎と再会した彼女は、未咲のふりをしたまま彼と文通することに。やがて、その手紙が

  鮎美のもとへ届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い

  初恋の思い出をたどりはじめますが・・・。

  主人公・裕里を松たか子、未咲の娘・鮎美と高校生時代の未咲を広瀬すず、鏡史郎を福山

  雅治、高校生時代の鏡史郎を神木隆之介がそれぞれ演じています。

 

  最近の邦画の中では大人っぽくて感心する点がいくつかあると思います。それはややこし

  いお話を上手く纏めていることです。と言っても肝心の手紙のやり取りはいかにも作り話

  的で浮いていますが、現在になっての描写で携帯メールに関する挿話は納得です。代筆と

  いう話は根本的に感心しませんが、演技陣は健闘ですね。松たか子の熟練した演技は褒め

  てやりたいし、広瀬すずも若手陣の中ではトップを走っていると思います。

 

 

 

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映画 「ジョジョ・ラビット」

2020年02月26日 | 日記

    

  第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回ト

  ロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマです。

  第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるヒトラ

  ーの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるため

  に奮闘する毎日を送っていました。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジ

  ョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間た

  ちからもからかいの対象となってしまいます。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある

  日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づきましたが、それは母親が匿

  っていたユダヤ人の少女でした・・・。

  主人公のジョジョ役をローマン・グリフィン・デイビス、母親役をスカーレット・ヨハ

  ンソン、教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルがそれぞれ演じ、俳優で

  もあるタイカ・ワイティティ監督が、ジョジョの空想の友だちアドルフ・ヒトラーに扮

  しています。今年のアカデミー賞では作品賞ほか6部門でノミネートされ、脚色賞を受

  賞しました。

 

  この作品は私の好きな一本です。主役の少年の存在、その成長ぶり、いじらしさが好も

  しいし、空想のヒトラーの出現、そして段々と目覚めて行く過程、ユダヤ少女の出現、

  母親との悲しい別れなどなど、どこを取っても好きな場面ばかりでした。さらに作品の

  奥に秘められた平和への祈りも素晴らしいと思います。子役の上手さ、スカーレット・

  ヨハンソンの熟練さ、監督自らが演じてみせた空想ヒトラーの熱演などなど思い出して

  も微笑みが出てきます。アカデミー作品賞は逃しましたが必見作です。

 

 

 

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続・大映宣伝部 (36) 思い出の年賀状は両撮影所長

2020年02月24日 | 日記

    

   まだ私の手元には、若尾文子さんをはじめ当時の大映俳優さんからもらった年賀状が

   沢山残っています。ここを見てくださっている中には大映関係者も多くおりますので、

   前回に引き続き俳優さんではなく両撮影所長です。

   撮影所には月に一度の宣伝会議が開かれることも加わってよく行っていました。東京

   撮影所の舟橋所長は舟橋聖一さんの女婿、前職が宣伝部長だったので直接薫陶を受け

   ました。京都撮影所の鈴木所長は、映画配給業務を長くやられていた方なので、営業

   の立場をよく理解されていて、成程と思わせることも多く、これまたいい勉強になっ

   た思い出があります。

 

 

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博多座二月公演「スーパー歌舞伎・新版オグリ」

2020年02月22日 | 日記

   

  博多座二月公演、市川猿之助による「スーパー歌舞伎・新版オグリ」を観てきました。

  開幕まで舞台一杯が鏡になっていて客席全体が映っているのにまず驚かされ、根本は歌

  舞伎だと思いながら観ましたが、舞台転換、照明電飾も凄いし本水を使った立廻り、博

  多座初の客席左右同時両宙乗り、現代用語のみならず時事ニュースがポンポン飛び出す

  など驚きながらも楽しく観ました。

  同伴は今回も紺野ユカちゃんですが、博多にも新型コロナウィルス肺炎患者が出たという

  ので、二人ともものものしいいで立ちです。

   

   

   

 

 

 

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映画「フォードvsフェラーリ」

2020年02月19日 | 日記

   

  1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たち

  を描いたドラマです。ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受け

  た元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社

  に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と、優秀なドライバーの獲得を必要と

  行動。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、上層

  部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れます。限られた資金と時間の

  中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えて・・・。

  マット・デイモンとクリスチャン・ベールが初共演でダブル主演を務め、シェルビーを

  デイモン、マイルズをベールがそれぞれ演じます。監督はジェームズ・マンゴールド。

  第92回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、編集賞と音響編集賞の2部

  門を受賞しています。

 

  会社対会社の競争、闘いも興味を引きますが、それより主人公二人の友情がとてつもな

  く上手く描かれていて、面白いし楽しいと思いました。レース場面も話題になり優れて

  いますが、優れたレース・シーンは過去にもありますので、これ以上特筆しません。

  「パラサイト」もいいですが、この作品も見逃せない一本です。

 

 

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