文芸の世界を舞台に15歳の天才女子高生小説家を主人公に、去年のマンが大賞を獲得
した柳本光晴の「響 小説家になる方法」を映画化したものです。
出版不況が叫ばれる文芸界。文芸雑誌「木蓮」編集部に一編の新人賞応募作が届きます。
応募要項を一切無視した作品のため、破棄されるはずだったその作品に編集者の花井ふ
みが目を留めたことから、状況は大きくは変わり始めました。「お伽の庭」と題されたその小
説は、15歳の女子高生・鮎喰響によって書かれたものでしたが・・・。
主人公の響役を映画初出演となる「欅坂46」の平手友梨奈、編集者の花井役を北川景子、
響が所属する文芸部の部長で、響の圧倒的な才能との差に苦しむ女子高生・祖父江凛夏
役を、8年ぶりの実写映画出演となる「パコと魔法の絵本」のアヤカ・ウィルソンがそれぞれ
演じるほか、小栗旬、高嶋政伸、柳楽優弥らが共演。監督は「となりの怪物くん」「センセイ
君主」の月川翔です。
いくらマンが大賞とはいえ、マンガの実写化は散々懲りているので、これも見るつもりはな
かったのですが、映画館の時間の都合で見てしまった作品です。ところが意外に面白く、
次の展開はどうなるかの連続で、最後まで興味満載で見終わりました。
主演の平手友梨奈は映画初主演だそうですが、この面白いキャラクターに上手く乗っかっ
て好演だし、脇を固める人たちも中々いいです。ただ一番大事なことなのですが、肝心の主
人公の作品がどれだけ凄いのかが、よく判らないということで、これが描けていたらさらに
素敵な作品になっただろうと少しばかり残念です。色々書きましたが、皆さんも是非見てお
いてください。