北海道の小さな町の山中に放置されたワゴン車から、身元不明の中年男
性と犬の死体が発見されます。
男性は死後半年経過しているのに、犬は死後1ヵ月しか経っていないのは
何故か・・・。
市役所の青年が、偶然出会った少女とともに、男と犬の足取りをさかのぼ
る旅に出ることになるのですが、旅の途中で、そして終着点で見つけたも
のは・・・といった内容です。
因みに「星守る犬」とは、「犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、
手に入らないものを求める人のことを指す」という意味の言葉だそうです。
原作は村上たかし原作のコミックで、広く読者から募った"今一番泣ける
本"に選ばれた本だそうで、監督は「スープオペラ」の滝本智行です。
そしてキャストは西田敏行・玉山鉄二・川島海荷・余貴美子・藤竜也・
三浦友和という布陣だし、主題歌を平井堅が歌っているし、普通なら泣
ける感動作になる筈なのですが、そうは簡単に行きません。
私が以前いた会社では一番大事なのは脚本と監督だと、イヤになるくら
い教わりました。
俳優も大事なことは当然ですが、申し訳ないけど「星守る犬」は、脚本と
演出・構成が緻密で上手いとは言えません。
したがって不本意な出来になったと私は思います。