行雲流水の如く 日本語教師の独り言

30数年前、北京で中国語を学んだのが縁なのか、今度は自分が中国の若者に日本語を教える立場に。

【日中独創メディア】4月1日に情報発信のHPがスタート!

2016-03-09 16:14:17 | 日記
昨年末、任意団体として発足したNPO日中独創メディアの活動の中心となるHPが4月1日、スタートする。本日、ネット業者と打ち合わせを行い、細部の問題を詰めた。「日中間の公正で正確な相互情報発信を通じ、両国民間の相互理解を促進、強化すること」が目的である。当面の目標は以下の3点。

1、中国の在留邦人は十数万、日系企業は2万社を超える。こうした中国に在住する当事者の声を中心に、等身大の中国を伝える。
2、伝統的メディアでは抜け落ちているきめ細かい、独自の視点による情報発信を行う。
3、NPOが行う講演会や出版事業ともリンクさせ、立体的な広がりを持たせる。

将来は中国語版の開設も念頭に置く。コンテンツとしては、上質なコラムのほか中国流行語の解説、中国で暮らす日本人妻(夫)の本音、日系企業駐在員の現地リポート、留学生便りなど。NPO常任理事でカメラマン、柳田永二さんがユニークな視点でとらえた「フォトギャラリー」も大きな売り物の一つだ。



NPOのロゴも柳田さんがデザインしてくれた。頼りになる存在だ。2人が響きあっている姿をイメージした。「人」という字がそもそも2人が支えあってできあがっている。1人では無力でも、多数が集まれば力になる。そんな願いを込めた。このHPに多くの者が集い、価値ある情報が発信できるよう望んでいる。

「独創」の独は「独立した思考、独自の視点、独特な空間」、創は「価値を創作し、関係を創出し、未来を創造する」を意味する。立ち止まらず一歩一歩前に進んでいく。3歩進んで2歩下がっても、それを差し引き1歩と数えずに、トータルで5歩とカウントする。仲間ではそう話し合っている。

3月下旬から無錫、上海、北京を回り各種イベントを行う。HP開設と合わせてNPO活動の本格始動と位置付けている。私のブログでこれまで【日中独創メディア】としていたものはすべてNPOのHPに移行させる。

中国ではすでにネットが情報発信の主要舞台となり、紙メディアは急速な転換を求められている。日本は長い歴史と文化に支えられた宅配制度によって、新聞が主要メディアの座を占めているが、むしろ世界の潮流は逆である。立ち遅れているとみられがちな中国のメディア事情だが(もちろん言論統制下にあり自由な言論は実現していないが)、後発ゆえの速さがある。我々が学び、良くも悪くも教訓とすることができる。我々NPOの活動がそうしたメディアのあり方にも一石を投じることができればと思う。