茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記12月7日「ストレスと冷えのぼせの鍼灸治療。」

2012-12-08 08:26:07 | 日記
「のぼせが酷くて頭がくらくらする。」と女性の患者様が来院。顔が紅潮し、手のひら・足底が暖かく、肩頚が酷く凝っている。

手足が暖かいのは問題でないと思うかも知れませんが、今回の手足の熱は「虚熱」で、体内の「陰の気」が虚しているために「熱」がコントロール出来ず暴走している状態です。東洋医学的には「陰虚内熱」呼ばれる状態です。

「陰の気」が弱いため「陽の気」が上部に昇り、頭・顔面・頚部・肩部に集中して「のぼせ」の症状を呈している訳ですね。

腹診をしたところ、鳩尾の部分が硬く、押すと痛みを感じ、背部は心兪穴の付近に硬結と圧痛が顕著でした。
背部の肩甲骨ではさまれた部分は精神活動に関係する経穴が集中しており、精神的なストレスがあると反応が出やすい場所です。
何かストレスの原因が無いかと問診をしたところ長年飼っていたペットが死に、それがストレスの引き金となっているようです。

今回は「心陰虚」として「積聚治療」の「心虚証」で治療を行い、基本治療後に督脈上にお灸をして、三焦経の外関を補助治療で使いましたが、治療中に「のぼせと頭のくらくら」は治まり、肩頚の凝りが取れ、手足の虚熱もなくなりました。

「陰の気」が虚している事を「冷え=精気の虚」と表現しますが、上記の様な症状は全て「陰の気」が虚していることが原因で起きていた訳で、大本の「陰の気」の虚を補ってあげれば良くなります。

鍼灸治療は自律神経に作用し交感神経の興奮を鎮静化させます、ストレス性・精神的な疲労等の症状に鍼灸治療は良く効きます。
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