原発問題

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「国営」の研究機関で、反対派を洗脳するための工作!まるでスパイ小説。身分の偽装も!予算(税金)は青天井

2013-10-15 01:18:22 | 未分類

「国営」の研究機関で、反対派を洗脳するための工作!

まるでスパイ小説。身分の偽装も!予算(税金)は青天井

『もんじゅ事故』で謎の死を遂げた西村成夫さんが残した
内部資料から浮かび上がる衝撃の事実!

「国家が推し進める核燃料サイクルですから、予算は青天井だし、チェックもほどんどない。文字どおり、”なんでもあり”の部署。工作の裏金づくりにはピッタリでした」(元動燃関係者)

**著書「原子力ムラの陰謀」今西憲之+週刊朝日取材班 朝日新聞出版 から紹介

 

著書「原子力ムラの陰謀」

まえがき

 「『もんじゅ事故』で謎の死を遂げた
 西村成夫さんが残した内部資料があるらしい」

 2012年冬、はじめにその話を聞いたときは、ここまで深くその資料と付き合うことになるとは想像もしていなかった。

 「西村ファイル」と名づけた資料の山を読み進めるうち、取材班は何度も我が目を疑った。
国の特殊法人であるはずの動力炉・核燃料開発事業団(動燃=当時)が地域住民や職員の思想・行動を徹底的に調べ上げ、「洗脳」「工作」といった言葉が頻繁に飛び交う。そして、あまりに不自然な西村氏の死-。「原子力ムラ」の異常な体質が、次々と浮かび上がっってきたのである。

 2011年、福島第一原発事故を経験した際、国民の多くが、「なぜ『原子力ムラ』が真実を隠すのか」と疑念を抱いたことだろう。「西村ファイル」は、その答えを示す一つの鍵だった。

 取材の成果は、週刊朝日2013年3月15日号から4月19日号までの6回にわたり、「原子力ムラ『機密ファイル』」シリーズとして連載した。大反響をいただいたが、誌面で伝えられたのは”氷山の一角”。そこで連載を大幅に加筆し、新たに書き下ろした章も追加して、ここに一冊の本にまとめた。改めて、無念の死を遂げられた西村氏のご冥福をお祈りするとともに、本書が歪みきった日本の原子力行政を変える一助になればと思う。

2013年8月 週刊朝日取材班


**第2章 動燃裏工作部隊「K機関」を暴く から抜粋引用

取材班が手に入れた資料の山の中に、ピンク色の表紙に太いサインペンで大きく「K」と記された、謎めいたファイルがあった。厚さは3センチほどもあり、ずしりと思い。茶色に変色した書類は時系列順にファイリングされ、あちこちに蛍光ペンで線が引いてある。
西村氏が、かかわらざるを得なかった「秘密の業務」の一端だ。

 そこには、思わず目を疑うようなこんな記述が連なっていた。

<K機関で所掌しているタレントとの会食を通じて洗脳>

<広義な話題を提供し、問題を希釈させる>

<中小信用公庫等財界ラインの利用 笹川系ドン「○○氏(原文は実名、以下同)」を動かす>

「K機関」「洗脳」「財界のドン」「ゲリラ戦」・・・・もはやわれわれの理解を超えた、
スパイ小説のようなフレーズが飛び交っているではないか。

 資料のタイトルは、
<K機関特務隊のアクションプログラム 第一条>
 1992年2月20日付のこの資料の作成者は当時、本社の核燃料サイクル技術開発部の幹部だったY氏。A4用紙3枚の手書きで、1ページ目の左上に「マル秘」と大きく記されている。

 この資料は、地元政財界やマスコミの「洗脳工作」を企てるのに使用されたものだった。

 

(抜粋引用終了)


**◎身分は秘匿、工作資金は「プール金」 から抜粋引用

(中略)

この組織がつくられた目的は<特命チームの発足と期間>と題された項目を見ても明らかだ。
「署名運動の結果がわかった日まで」というのである。反対運動に対抗するためだけに設置されたのだ。

(中略)

 その一方で「Kチーム」の性格は、極めて奇妙なものだった。例えば、「身分」の項目では、<渉外の過程で、改めて身分を明らかにする事態が生じた場合は、岡山連絡事務所、所長、特任主管、特任主査という名称を使うものとする>

 まるで身分を偽装したスパイである。しかも、その「任命」は、

<特に発令行為は行わず、人事部長から「従来業務より優先される特命業務」として各部室長へ発信する業務連絡をもって行う>

 というのだ。実際、同時期の動燃の組織図を見ても、「岡山連絡事務所」なる部署は存在しない。

 さらに「運営予算」について、こう書かれていた。

<数千万円程度必要になる予想であるが、当該予算は、財務部の調整下、全社的協力により核燃料サイクル部にプールする>

 繰り返すが、動燃は国が大半を出資した特殊法人で、いわば「国営」の研究機関だ。その組織内で、予算捻出のために「プール」するというのである。これは「簿外処理の裏ガネ」、つまり税金を「不当」に使用しているということなのではないか。

 前出の元動燃関係者が、こう説明する。

 「ここでのポイントは核燃料サイクル部という部署です。国家が推し進める核燃料サイクルですから、予算は青天井だし、チェックもほどんどない。文字どおり、”なんでもあり”の部署。工作の裏金づくりにはピッタリでしたよ」

(抜粋引用終了)

 


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