原発問題

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2011/03/21関東地方で放射線量が急上昇 ”3/12~3/15の1号・3号・4号爆発時に匹敵”

2012-07-08 01:34:29 | 未分類

2011/03/21関東地方で放射線量が急上昇

”3/12~3/15の1号・3号・4号爆発時に匹敵”

3月21日の関東地方の放射線量急上昇について
http://59665.diarynote.jp/201106272042517207/ より

2011年6月27日

今となっては はるか昔に思える、3月についての話。

福島第一原発事故の初動体制問題では、
3月11日~3月16日あたりまでの行動が焦点になり、国会などで議論になった。
しかし、3月の関東地方の放射線量の推移を冷静に見てみると、
事故発生から10日後の3月21日に かなり大きなピークがある。これは一体何だろうか?

数日前、原発に関する記者会見で とある記者が3月21日の早朝から関東地方で放射線量が急上昇したことについて、「21日に何かあったのでは?」と指摘していた。
なるほど この記者の指摘は鋭いと思った。その時の保安院の回答は「調査中」とのこと。
それ以降、おいらは会見を見ていないので、保安院から回答があったかどうかは不明。

たしか3/20~3/21については 特に政府から爆発や重大事故の発表は無かった筈。
しかし3/21には、3/12~3/15の1号・3号・4号の爆発時に匹敵するほどの
空間放射線量の急上昇が 関東各地で記録されている。
ひょっとして、3/21の朝に 何か重大な事故があったのではないか?

その前日にあたる3/20には 消防庁による3号機への初の海水連続放水が断行された。
これとの因果関係は あるのかないのか?
問題の21日が過ぎた後の、22日~24日にも、何度も線量の急上昇がみられた。
これも現在(6月末)では見受けられないような、そこそこ大きな線量上昇であった。

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さて、時系列で 整理してみようか。

(※空間線量の記述については、計測人や機械や場所によって 細かい誤差があるので、 具体的なシーベルト/hの数値は書かないことにする。
  ただ、線量が『急上昇』した日時に関してだけは、各地方自治体等の公式発表と 関東地方在住の有志の結果は ほぼ一致しているので ご信用願いたい。)



・3月11日(金)

14時46分、三陸沖で大地震発生。ほぼ同時に大津波警報発令。
この時、気象庁の第一報の大津波予測では『 岩手3m 宮城6m 福島3m 』だった。
地震直後にNHKを見ていた人なら、記憶があるだろう。
しかし第一報予測は 大きくはずれていた。15時過ぎ頃から予測を超える大津波が到達。
大津波がとっくに到達してしまってから気象庁は予測を「10m超える」に修正。
だが これはもはや予測ではなく、来てしまった事実を報じただけになってしまった。


・3月12日(土) 15時30分ごろ 1号機爆発



・3月14日(月) 11時01分ごろ 3号機爆発



・3月15日(火) 朝6時ごろ    4号機で火災と称した爆発的事故。
       この日の福島周辺県の線量は 早朝から一気に数十倍に急上昇している。


・3月16日(水)~ 3月19日(土)   線量は緩やかに下降。
        爆発前よりは高いが、それなりに低い値で推移。
        線量は このまま沈静化していくかと思われた。


・3月19日(土) 消防庁、初の本格放水。3号機へ海水2400トンを連続放水する。
         14時過ぎから翌朝4時前まで 13時間半もの連続放水。
         
・3月20日(日) 

3号機の格納容器の圧力が危険値まで上昇。
これに伴い政府は 弁を開けることを一時検討したが、
圧力が安定してきたようなので放出は見送った・・・と発表。
(しかし正午前から、なぜか各地の線量が一時的に急上昇。)
この日の夜に、消防庁は連続放水を再開。21時半から翌朝の03時頃まで。


・3月21日(月) 

早朝から 一気に隣接県各地の放射線量値が急上昇。水戸でも一時は1μSv/hを超えた。
場所によっては、15日の4号機火災(爆発?)時に近い値まで到達してしまう。
しかし、政府発表は「15時55分ごろ 3号機から灰色の煙を確認」と
         「18時20分ごろ 2号機からも煙を確認」のみ。

放射線量が 約1週間前の爆発時(12日~15日)と同じくらい一気に高くなったのに、
政府は『 煙を確認した 』という発表しかしていない。
まさに この日が最大の謎。 一体何があったのか?



・3月22日~3月24日

時折急上昇と下降を繰り返しながら微増。横ばいにはならず、3日間、微増しつづける。
この3日間は、21日の余韻か。 うねるように何度も線量上昇が繰り返されていた。



・3月25日~  現在まで

空間線量は わずかに下がってきているが、実質は ほぼ横ばい状態で現在に至る。
北関東では地震前の約2倍~約5倍(地域によって落差あり)の値で高止まりが続く。

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< まとめ >

福島~北関東の線量が 現在でも地震前よりは高止まりしている原因は、
3月12日~15日の爆発よりも むしろ21日に生じた「何か」にあると思われる。

実は、3月16日~19日の4日間の線量は、相当低い値まで下がって収束しつつあった。
この期間の状態のまま収束していけば、被害はまだまだ小さかっただろうと思われる。
しかし、21日に起きた「何か」による放射線量の爆上げのせいで、
関東各地に慢性的な線量の高止まりをもたらしてしまった。そしてそのまま現在に至る。
 
 

 

2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発

 
福島第一原発から、今まで放出されてきた放射性物質の大半は、
3月15日までに放出されたかのように発表されてきた。
 
ところが、大気圏核実験が頻繁に行われていた
(チェルノブイリ事故の影響も含む)過去50年間と、
ほとんど同量のCsセシウム137が、
たかだか3/21-3/23の2日間で降り積もっていたのだ!!
 
  
もっとも重要な放射能汚染は3月21日に起きていることは、
あまり一般には知られていません。
 
その汚染源が3月20日-21日にかけての3号機格納容器内爆発であること、
それを東電・政府は当然知りながら、隠蔽していること
 
―これがほぼ「事実」であると断定できるだけの判断材料がすでに揃いました。
3/21に関東地方を襲ったフォールアウトは、
  大気圏核実験が全盛期だった過去50年間の
  同地域の総量に匹敵する莫大なものであった。
 
この放射性物質は、よく言われるように、
  3/15までに福島第一原発から放出された放射性物質が
  雨によって落ちてきたものでは決してなく、直前に放出されたものである。
 
その汚染源は明らかに3号機であり、おそらく福島第一原発最大の事故であった。
 
パラメータを分析すると、3号機では、
  3/20-21に圧力容器設計圧力を大幅に超える圧力が記録され、
  また格納容器内の爆発的事象によって圧力容器・格納容器とも
  大破したことが明らかである。
 
その事故は再臨界を伴う可能性が否定できない。
 
この異常事態を受けて、放射性物質の放出を防ぐために、
  1000トンを超える放水が行われた。
 
3/21に行われた海水サンプリング調査・土壌採取などは、
  3号機格納容器内爆発という事態を受けたものである。
 
3/21の3号機原子炉建屋から出た煙は、
  原子炉が破損した物理的な帰結であるが、
  東電は当然それを認めることができない。
 
東電・政府はこうした最悪の事態を知りながら隠蔽している。
 
東電は、こうした事態を隠匿するため、
  データの間引きや悪質な印象操作をいくつも行っている痕跡がある。
 

3月21日前後、関東地方を襲った放射性物質降下について

現在、様々な農作物や海産物などから放射性物質が検出され、
内部被曝が懸念されておりますが、
 
そのもっとも重要な被害は、主に関東地方に
降りそそいだ3月21日の放射性物質降下(以下フォールアウトと呼びます)に
よってもたらされました。
 
3月15日にも放射性物質が放出されたことはよく知られていますが、
それは希ガスが主体であり、農作物や人体への被害は比較的軽微だと
考えられるからです。
 
それにたいし、21日のフォールアウトは、ヨウソ・セシウム・ストロンチウムなどが
主だったと考えられています。
 
東大の早野先生(@hayano)のチームが作成したグラフがあります。

image

図1 全国の放射線量 3月15-5月2日


これを見れば全国、とりわけ関東地方で、
まったく同型のグラフの動きが確認できます。
 
15-16日に非常に大きなピークがありますが、
それは直後に急降下しています。
 
それに対して、21日にピークがありますが、
それは漸近線を描いて下がっていっています。
 
image
図2 日本分析センターにおける空間線量率(PDFより)

image
 図3 東京都健康安全研究センターにおける放射線量と降下物
 
諸々の研究機関による各種分析により、
15日と21日では、その主成分が異なることが判明しています。
 
15日は、キセノン133など人体に軽微な影響しかない希ガスが主ですが、
21日のフォールアウトでは、セシウムやヨウソ・テルルなどが
主体であることが判明しています。
 
21日のフォールアウトは想像を絶するものだったことが、
直後から判明しています。
 
文部科学省は、毎日の全国各地のヨウソ131とセシウム137の
フォールアウトを「環境放射能水準調査結果(定時降下物)」と
その3月20-21日、21-22日のデータは以下の通りです。

imageimage

図4(PDF)  図5(PDF)
定時降下物20日9時-21日9時 定時降下物20日9時-21日9時

上記のデータから3月19日9時から3月26日9時までの
積算フォールアウトの表を作成してみました。

特筆すべきは、ひたちなか市と新宿の値です。
 
MBq/km2 はBq/m2 に換算可能なので、
ひたちなか市では1平方メートルあたり20万ベクレル以上のヨウソ131が、
25000ベクレル以上のセシウム137が地表に降り積もったと考えられます。
 
新宿では同じく、ヨウソ131が約85000ベクレル、
セシウム137が6400ベクレルです。
 
そして、これら大部分が、20日から23日までの3日間に降りそそいでいるのです。

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