JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

1200MHz  5エレプリンテナの調整

2024年02月01日 | 八木アンテナ

 

 

 共振点もSWRもあいまいで今一つ腑に落ちない結果となった5エレプリンテナ。寸法図通りに作ったつもりだったのですが、あらためて現物を確認したところ、放射器の寸法に問題があったかもしれません。放射器はフォールデットダイポールで、真鍮線の切り出しは寸法どおりですが、折り曲げが甘かったのか、幅が多少広くなったために、長さの方が短くなってしまった、ということのようです。原因はたぶんこれかと。ただ、放射器を外してはんだ付けし直すと、給電部のプリント配線(バラン部分)を損傷しかねず、できればいじりたくありません。

 

 残る方法は他のエレメントで調整ということになります。手っ取り早いのは第一導波器、これの寸法を変えてみることにしました。

 

 第一導波器のはんだを溶かしていったん外し、放射器よりも少し短い125mmの銅線をセロテープで固定。この状態でメインよりだいぶ下になったものの共振点は見えてきました。測定しながら1mm単位でカットを繰り返している内に、今度は切り過ぎたようで、わずかに上にズレてしまう、といった感じで、思いのほかクリティカルです。最後はエレメント両端にほんの少しはんだを載せて調整しました。

 

 第一導波器

 変更前(初期値)   107mm

   変更後        119mm

 

 変更前SWR1.8前後だったのが、変更後は1.029に下がり、共振点も明瞭となりました(RG174A/U同軸ケーブル1.5mを接続)。予想した以上にエレメントが長くなったのはちょっと気になります。

変更前

変更後

 

 アナライザー直結でも測ってみました。SWRは1.480と高めですが、共振点はこちらも明瞭となりました。ハンディ機直付け専用にするのであれば、さらに追い込めるかと思います。

 

 このアンテナは寸法図通りに作れば無調整でよいはずですが、実際調整してみて、0.5mm単位くらいの厳密さが求められるアンテナでもある、という印象です。ある程度ゆるく作ってもOKかな、と勝手に考えていたのですが、そうではないようです。

 

 仙台一番町および石巻上品山レピーターにアクセスした感じでは、調整前より良くなったというような感触はなく、特段変わらず。マッチングは取れているものの、性能的には? といったところです。コメットの5エレ八木(HFJ-1205Y)と比べ、S1低下します。

 

 いじろうと思えば、いろいろできそうではありますが、とりあえず調整終了です。次回の山歩きではこのアンテナを使ってみます。

 

 

 

 

 

 

 

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