韮山農園生活

 定年後の生活を妻と二人で韮山で暮らしています。園芸、食品加工、陶芸鑑賞、散歩などの感想を綴ります。 

器4点

2016-02-25 09:17:00 | 日記
 春は名のみの・・・と言いますが、時々は暖かい日もあり、そういう日は趣味の園芸の農作業が楽しいこの頃であります。初春の柔らかい光に包まれた器が美しく際立つ時があります。今朝もそんな日でした。普段愛でている器を鑑賞しているときが、この上なく幸せなひと時であります。伊豆の陶芸家、渡邊隆之さんの作品と丹波焼きの壷を紹介します。
 渡邊さんの器は、薪窯で焼いた花瓶や小鉢です。自然釉の色合いがいいですね。表面がゴツゴツザラザラしているので、最初見たときは、「あれっ」という感じですが、時間の経過とともに、器が内包する「美」がにじみ出てきます。
 


 これも渡邊さんの花瓶ですが、随分印象が違います。落ち着いた雰囲気がいいですね。紋様も優しく、形も柔らかです。
 


 これは小鉢です。野菜のオヒタシなどを盛り付けると、映えます。
 


 これは丹波焼きの壷です。頂き物です。かなり大きく存在感があります。一般的にはこういう器が美しく、分かりやすい作品です。
 

 今は世界中で和食ブームですが、和食にはラーメンや天ぷら、寿司、刺身、うどんなどがあり、いずれも「健康」と「旨味」を主張した日本の料理で、とても分かりやすいものです。この和食ブームはますます世界中に広がると思いますが、精進料理や懐石料理、行事料理などの日本食は、和食ほどブームにはならないかもしれません。
 和食と日本食の違いは沢山ありますが、食事を盛り付ける器や食事の席を演出する壷や花器、軸物などのしつらえが全く異なります。生け花や茶道は勿論のこと、日本食の会席では、器も大切な要素になります。日本食には日本の精神文化がぎっしり詰まっています。
 ところで、懐石料理をいただくとしたら、その席にどんな器を置きたくなりますか。着物姿で着飾った女性が多い時とか、草堂で頂く時とか、状況によって随分異なりますが、こんなことを想像してみるのも楽しいものです。
 

韮山城址

2016-02-22 11:35:33 | 日記
 今日は2月22日で、「猫の日」だそうです。2が3回続くので、にゃん、にゃん、にゃんという次第だそうです。風が冷たかったけど韮山城址を歩いてきました。城山下のグラウンドでは高校生が体育の授業をやっていました。上着は長袖ですが、ズボンは短パンで頑張っていました。野球のバックネット裏の階段を登るとそこは権現曲輪で、独特な地層です。
 


 更に登ると本丸跡です。ここには案内板があります。
 


 城池周辺の河津桜は満開でした。今日は風が冷たいけどこんな日は切干大根作りには適しています。先日いただいた大根を切干にしました。太くて立派な大根10本分です。生大根の重さが焼く15kgですが、これが干しあがると500gになります。大根の粗繊維含量が3.5%くらいなので、切干にするとほとんど全てが粗繊維になります。
 



 今日は寒いせいか猫は見かけませんでした。お年寄りの男性が4,5人集まって、賑やかにサミットをやっていました。こういう和気あいあいとしたサミットを国会の先生方に見学させたいです。最近の有名人の振る舞いや奔放な生き方は、情けなくなります。性能の良い政治ロボットができないかなと期待してしまいます。ギリシャ時代以来、民主主義が成功したためしがありません。人間には民主的な政治は無理です。



 

 

立春

2016-02-10 09:10:03 | 日記
 立春過ぎの2月6日に、伊東農園に行ってきました。グレープフルーツの残りやダイコン、ネギなどを最終収穫し、甘夏や紅甘夏、デコポンなども一部を収穫してきました。デコポンは摘果しなかったので数はたくさんなりましたが、小粒が多かったです。小粒だと味や甘みが今一歩というところです。ソフトボール大になると市販品とかわりません。露地でしかも無袋栽培でも、甘みが濃いものができました。紅甘夏や甘夏の出来栄えはよく、伊東の地が中晩柑の栽培に適していることがよくわかりました。土壌は酸性なので、普通温州は今一歩ですが、中晩柑は良いものが出来ます。韮山にも甘夏やハッサクが庭木として栽培してありますが、甘みも酸味も弱く、物足りない味のためか収穫した痕跡がない木が多く見られます。伊東農園のあるところは、大室山と伊東城ヶ崎海岸の中間あたりで、伊豆大島が目の前に見える丘陵地です。溶岩台地の上に火山灰が堆積した地形です。
 河津桜が2分咲きくらいでした。
 


 甘夏が実っています。木の大きさの割りに実が付きすぎです。
 


 デコポンを半分くらい収穫した後です。今月末には全部収穫予定です。
 


 今年は暖冬などといいながら、各地で雪が降りました。韮山も伊東も雪はまだです。2月末から3月最初頃雪が降ることがあるので、まだまだ要注意です。
 甘夏や紅甘夏を使って、オレンジマーマレードを作りました。果汁を絞り、袋や白いワタからペクチンを抽出し、果皮からパルプを作ってこれらを砂糖と煮詰めるという複雑な工程です。袋や白いワタなどが入っていないので、透明感のあるマーマレードが出来ますが、製品の歩留まりは悪く、一般的な作り方の半分くらいです。おまけにエンドポイントの見分け方が難しく、手間は2倍以上かかります。私のように作ったオレンジマーマレードは市販されていません。何よりも無農薬栽培なので、果皮も安心して使えるというのが良いです。大地の恵みに感謝しています。