韮山農園生活

 定年後の生活を妻と二人で韮山で暮らしています。園芸、食品加工、陶芸鑑賞、散歩などの感想を綴ります。 

ブルーベリーの青い実

2012-06-18 21:11:13 | 日記
 伊東農園にブルーベリーの苗木を植えたのが2008年の秋でした。菜箸くらいの苗木を約20本植え、今年で4年目を迎えました。草丈が50cmか1mくらいの苗木だったのが、1.5倍くらいの丈になり、幹の太さは7,8mmくらいだったものが1,5cmくらいになりました。家内が剪定したり、ピートモスを敷いたり、草取り、施肥などをした手入れのおかげです。私は何もしませんでした。ブルーベリーの植栽風景です。
 


 ブルーベリーは、春にはたくさんの花をつけました。6月も中旬になって花は実となり、7月中旬には実が採れそうです。
 


 今年は、カボチャを植えました。苗は昨年園芸店で購入した苗を育てて、その実を頂き、余った種を蒔いて育てたものです。園芸店で売っている苗物は、育苗メーカーが作ったもので、恐らく雑種強勢などを利用しているので、いろいろな個性を持ったカボチャができるでしょう。手前がカボチャ、左奥がジャガイモ、右奥が里芋です。
 


 韮山の庭に植えた甘夏が元気がないので、伊東農園に移植しました。韮山でも甘夏は実がなりますが、味がいまいちです。韮山の土や気候が合わないのかもしれません。温州みかんや八朔なども、韮山産は味が今一歩です。伊東のみかんは美味しいです。伊東には「みかんの花咲く丘の歌碑」があります。あの歌は伊東の情景を見て作られた歌だそうです。みかんが合う土地柄なのでしょう。奥の大きい木は次郎柿です。
 


 昨年まで元気がなかったデコポンに、今年の春は白い花がたくさん咲き、実がたくさんつきました。
 


 八朔もたくさんの実をつけました・
 


 無農薬で果実を育てるということは、大変なことです。アブラムシのついた葉を取ったり、カイガラムシを取り除いたり、という地味な観察と手入れが必要です。病害虫をはねつけるくらいの強靭な木にするために、堆肥や追肥を施すことも大切です。今年は1月末から5月最初までは、我が家の甘夏を食べることができました。来年は、我が家の甘夏でマーマレードを作りたいです。無農薬だから、美味しくて安心できるマーマレードができるのかなと思っています。
  
 

我田引水

2012-06-05 06:54:11 | 日記
 6月も初旬となって、ここ田方平野にも田植えのシーズンがやってきました。田方平野の韮山地区は、弥生時代から米作りをやっていましたので、かれこれ2,000年の歴史がある稲作地帯です。弥生時代の遺跡は、山木遺跡といい、山川出版の高校日本史の教科書にも載っていました。遺跡からは弥生土器などに混じって、矢板という木製の厚い板や田下駄なども多数出土しました。矢板は、水田をぐるりと囲って、貴重な水漏れを防ぎました。鋸や鉈などが無い時代に、厚さ3cm、長さ1,5~2m、おまけに先端部分を三角形に尖らせた板をどのように作ったのか、不思議だし、ご先祖様の偉大さには恐れ入ります。
 今の時代、韮山の水田を潤すには、動力が必要です。韮山の西端を流れる狩野川の水をポンプで汲み上げて、韮山城跡そばの城池に貯めます。城池は少し高い所にあるので、そこからはニュートンの万有引力の法則に従って、下流に導かれて、乾いた田を潤します。昨日、狩野川の水が城池に導かれました。その水が今朝、我が家の近くの田を潤しはじめました。土地改良総代の人たちが、田んぼを見回って、水の入り具合を今朝早くから見届けていました。既に、蛙の合唱が始まりました。
 
 城池から下ってきた水が、農業用水路から乾いた田にしみ込み始めました。目の前で、水がしみ込んでいく様子が見えます。これって、田舎暮らしの人の特権かもしれません。
 



 既に水が張られた田んぼと、これから水が張られる田んぼが、隣り合っています。今では、田んぼの水は、争うことなく平等に張られます。
 



 田んぼの水張りを見終えて、家に帰ったら、フェイジョアの花が咲いていました。この花は南国風の花です。秋には、南高梅より少し大きめで緑色の実をつけます。なかなか美味で、スーパーなどで見かけることもあります。この花が咲く頃、田植えです。