3月21日(木)、赤いベレーに於いて、阿寒農協女性部第50回通常総会が開催されました。
JA女性部組織綱領を菊地まゆみさんの音頭で朗唱し、その後、女性の歌を合唱致しました。
JA阿寒、釧路市農林課、釧路農業改良普及センターの来賓挨拶の後、細川みゆきさんの議長により議事が行なわれました。
平成24年度の事業報告の後、平成25年度の事業計画が協議され、全会一致で決定致しました。
また、通常総会終了後、懇親会を行い、いろいろな意見交換をしていました。
今後も女性の活躍に期待したいと思います。
なお、役員改選に伴い次のとおり、新役員が選出されましたのでお知らせ致します。
3月13日、阿寒町行政センターに於いて釧路市農業研修会が開催されました。
講義では釧路農業改良普及センター釧路中西部支所の沖田氏が牧草地に適した土づくり:草地づくり」について講義し、研究発表ではJA阿寒青年部の浅野達彦さんと菊池健聖さんが発表しました。
浅野さんは冷凍移行乳を用いた哺育の実践と経済性を発表し、菊池さんは海外研修で視察したスイスの酪農について発表しました。
濃厚飼料の増給について
エサの給与内容を急に変更すると、食滞や乳量・乳成分の低下を招くだけでなく、疾病を引き起こす場合もあります。
特に穀類等の濃厚飼料を増給する場合には注意が必要です。
第一胃の環境を安定させましょう
第一胃内には様々な微生物が共生しており、第一胃内の環境を安定した状態に作り上げています。
一度に大量の濃厚飼料が給与されると、表一に示すように、酸に強いデンプン分解菌が優勢となり、第一胃内のPHが低下します。
一方、繊維分解菌やタンパク分解菌はデンプン分解菌とくらべ、世代交代時間(増殖して倍の数になる)時間が長いです(表一)。
そのため、一度その数が減ってしまうと、なかなか元に戻りにくくなります。
したがって、濃厚飼料を増給するときは、エサの食い込み、反芻、乳量・乳成分などをよく観察し、徐々に増すようにしましよう。
デンプンを多く含む濃厚飼料の増給
乳牛が次のような状態の場合はエネルギー不足が疑われます。
・乳牛が痩せている
・飛節が腫れている
・放牧草や高水分サイレージを給与して糞が軟らかいとき
・発情兆候が弱い、見せない
・乳タンパク質、無脂固形が低い
・乳中尿素窒素(MUN)が高い
このようなときは、とうもろこしや大麦など、デンプンを多く含む濃厚飼料を給与し、エネルギーの充足をはかりましょう。
図一の増給イメージは、飼料設計にもとづき、デンプンを含む濃厚飼料を一頭当たり三㎏増給することになった現地事例を示しています。
写真1は、複数の濃厚飼料を給与するため、給餌運搬車に仕切りを付けた事例です。
こうすると、一回の給餌作業で数種類の濃厚飼料を給与することが可能となります。
とくに分離給与で、デンプンを多く含む濃厚飼料を上手く増給している、現地事例を示します
ポイント1
増給の速さ
300~500グラム/日/頭
※作業を簡略化する場合は2~3日で1.0㎏程度増給
ポイント2
粗飼料をしっかり食い込んでいることを確認する
※食滞や反芻の低下、急な軟便などの 異常が見られたら、粗飼料の食い込 みが回復するまで濃厚飼料は増給しない
みなさんの農場でも、濃厚飼料を増給するときはご注意下さい。