JA阿寒

「農業の発展と地域経済への貢献」をモットーに事業・運営を行っています。

普及センターコーナー

2010-11-29 10:47:55 | お知らせ

来年に向けて送風機の設置を検討しましょう
今年の夏は、記録的な暑さに見舞われました。
牛の荒い息づかいは、今となっても記憶に新しいのではないでしょうか。
こんな年だからこそ、「今年だけ」と楽観せずに、来年の営農に向けて、今から十分に検討しておく必要があります。

◆今年の暑熱ストレスによる影響
今年のある地区の出荷乳量を図1に示しました。
7月以降の出荷乳量が大きく減少し、未だ回復の兆しが見えません。

猛烈な暑熱下では、牛は少しでも暑さを緩和させようと、エサを食うよりも、呼吸やベットに寝ずに立ち尽くすことを優先させるので、採食量が著しく減少します。
そのため、乳量の減少や乳房炎により廃棄乳が増加したことが大きく影響しています。
今後は受胎の遅延や、発情の再発なども懸念されます。
経済的な損失も図りしれません。
今年の反省から、牛の暑熱ストレス軽減策は急務といえます。

◆暑熱対策の切り札「送風機」
牛から暑熱ストレスを取り除くためには、強い風を牛体に直接当てることが特に有効です。
今年のような暑さでは、自然風ではどうしても不足するので、送風機の設置が必要となります。
つなぎ飼いでは、送風機を通路に吊るしたり、トンネル換気を検討します。
フリーストールなどでは、パーラー待機室、飼槽に牛が並ぶところ、ベットの上部への設置を検討します。
〈今年の夏でも、送風機を活用し乳量を減少させなかった事例〉
図二には七月から九月までの平均乳量の推移を、牛体に風を直接あてているかどうかで区分し、グラフにしています。
風を牛体に直接あてている農場は、そうでない農場と比較すると、暑熱期であっても日乳量の変動が少ないことが分かります。
この事例から、送風機設置や電気代などのコストがかかっても、牛の体調を維持し、乳量を減らさないことで、それを上回る利益が得られることが分かりました。

もちろん暑熱対策は、送風機を設置することだけではありませんが、有効な手段でありますので、来年に向け是非ご検討ください。
(平成二十二年十月作成)


農協法公布記念日にあたって

2010-11-24 10:28:01 | お知らせ

農協法公布記念日にあたって

北海道農業協同組合中央会
会長 飛田 稔章
昭和22年11月19日に農業協同組合法(農協法)が制定され63年目を迎えました。
制定当時は戦争の傷跡が生々しく、日本全土が荒廃する中で、国民の食糧は不足し、食糧確保の必要性と併せて農民の自主的立場を確立するために農村の民主化が最重要課題でありました。
このような時代背景の中から農協法が施行され、全国各地で農協が設立され、現在に至っております。
農協は農地改革によって生まれた自作農を基本とした「農民の農民による農民のための」組織として、人々が連携し助け合う事を意味する「相互扶助」の精神のもとに組合員の農業経営と生活を守り、より良い地域社会を築くことを目的とした共同組織です。
農協法が制定されて以来、経済情勢や社会環境の変化に合わせてJAの事業展開や組織運営手法の変革が求められ、時代に即した法改定によって、組合員の社会・経済的地位の向上に大きな役割を果たして参りました。
今、私たちは21世紀の初頭を歩んでいますが、世界に目を向けますと金融危機、食糧需要のひっ迫、地球温暖化、環境問題等が一層深刻化し、いまだに解決の糸口を見いだせない状況にあります。
国内的には市場原理の名のもとに行き過ぎた競争社会のひずみが格差社会を生み、年金問題などと相まって、国民の中に不安が増大しています。
このような時代に自主・自立・相互扶助精神に基づき共生の社会をめざす協同組合組織に対する期待はますます大きくなっています。
私たちは平成21年、「第26回JA北海道大会」を開催し、共同の力で築く「あすの食をささえる北海道農業」をテーマに、組合員に基軸を置き、北海道農業・JAが抱えるさまざまな課題の打開と地域と消費者に対して果たすべき役割を踏まえ、『北海道農業の潜在能力のフル発揮への挑戦』と『協同と信頼の絆で築く新時代のJA』に関する決議を確認いたしました。
今後ともWTO農業交渉をはじめEPA・FTA、景気低迷等厳しい情勢が予測されますが、組合員、役職員皆様が農協法の目的と意義を再確認して、JAが地域農業・農村振興の司令塔としての役割を発揮し、充実した組織として益々発展するよう共に頑張りましょう。


あぐり王国撮影

2010-11-22 10:22:01 | お知らせ

11月15日、森崎博之のあぐり王国北海道のテレビ撮影が行われました。
ウィングフィールドでのロータリーパーラーの撮影、女性部安藤部長、菊池副部長、青年部金子さんによる手作りのミルクてんゼリー、かぼちゃのポタージュ、牛乳どうふのカリカリ焼き、地元が見える豚汁の4品が番組で紹介されます。
放送は12月11日HBC、午後5時から予定されております。
是非ご覧下さい。

 

 


廃プラスチック回収

2010-11-17 10:19:37 | お知らせ

11月8日~11月11日まで廃プラスチックの回収が行われました。
4日間で回収した個数は、ポリが500kフレコンバックで516個、1tフレコンバックで74個でした。
塩ビにつきましては、500kフレコンバックで28個、1tフレコンバックで3個でした。

 


年金友の会親睦研修旅行

2010-11-15 09:35:24 | イベント・行事

11月8日~10日にかけて年金友の会親睦研修旅行が阿寒湖畔において開催されました。
今年度も、昨年と同様に1泊と2泊の日程でご案内したところ、2泊107名、1泊20名、計127名の参加を頂きました。
会員相互が親睦を深めた有意義な旅行となりました。

 


馬振興会視察研修

2010-11-10 10:24:48 | お知らせ

11月7日(日)、阿寒馬事振興会の視察研修が行われました。
会員と事務局担当者計23名が参加しました。
帯広市農政部ばんえい振興室より、ばん系馬生産振興対策事業について学び、帯広ばんえい競馬場でばんばレースを見ました。
大変有意義な視察研修となりました。


普及センターコーナー

2010-11-04 19:07:11 | お知らせ

子牛の育成
冬場の飼養管理
朝晩の冷え込みが厳しくなる冬場は、体温調節が上手くできない子牛にとって、体調を崩しやすい時期です。
寒さで発育を遅らせないよう、飼養管理に注意を払い、丈夫な子牛を育てていきましょう。

○子牛は寒さに弱い
ルーメンの発育が未熟な子牛は、搾乳牛に比べ熱の発生が少ないことや、体重の割に体の表面積が大きいため、外気温の影響を受けやすく、寒さに弱い動物です。
表1 乳牛の限界温度(下限)
子牛(0~40)日齢 +13℃
育成牛 -5℃
乾乳牛 -14℃
搾乳牛 -25℃
※外気温が限界温度(下限)以下になると、生産性が低下する
飼養環境がプラス一三度を下回ると、子牛は体温を奪われ、体力を消耗し、下痢や風邪にかかりやすくなります。(表1)

○冬季の寒さ対策
子牛は、次の体温を奪うような環境で飼育された場合に、寒さを感じ体力を消耗します。
【子牛が寒さを感じる要因】
① 伝導熱:冷たい物に触れて奪われる熱
② 気化熱:水分の蒸発により奪われる熱
③ 輻射熱:冷たい物に近づくと奪われる熱
④ 対流熱:動く風に体がさらされ奪われる熱

◆冷たい物に触れさせない
哺育ペンの壁部分に鉄製の物が使われていたり、床面がコンクリートなどの場合は、冷たさが直接伝わって体温を下げてしまいます。
・寝床部分に子牛が隠れるくらい敷料をたっぷり使う。特に新生子牛の場合は三〇cm以上確保する。

◆体を濡らさない汚さない
糞や尿などで体が汚れると、被毛の保温力が失われ、気化熱が発生して、体温を奪われてしまいます。
・汚れやすい餌場と寝床部分を明確にして、汚れを溜めないよう、毎日清掃する。
・カーフハッチなど屋外の哺育施設の床面には、雨雪の侵入を防ぐため、敷料を置く前に断熱材を使う

◆冷気やすきま風の遮断
施設の壁に隙間があったり、空間が広すぎると、風が通り抜け、子牛の体温を下げてしまいます。
・旧施設の一部を仕切って使っているペンなどは、横壁や天井部分をコンパネや断熱材で覆う。
・ペン内がプラス一三度以下になりそうな時は、伝熱器など使い温度調整を行う。

○換気にも気配りを
施設の換気が悪いと、湿気による細菌性の下痢を引きおこしたり、アンモニア臭で呼吸器系の粘膜が刺激され病気の原因となります。天気の良い日は真冬でも、戸や窓を開け換気を良くしましょう。


雌牛三頭産まれる

2010-11-01 10:45:37 | 農業

佐藤弘樹牧場で9月9日、1頭の母牛から、雌牛3頭が産まれました。
名前は左から「みみかも」「としも」「まなも」です。
佐藤さんは「1頭の牛から雌牛が3頭も産まれるのは初めて」と驚いた様子でした。
分娩は外で行われ、トラブルもほとんどなく、母牛も健康との事です。
今後、この3頭が佐藤牧場の経営に大きく貢献してくれるでしょう。