JA阿寒

「農業の発展と地域経済への貢献」をモットーに事業・運営を行っています。

阿寒野菜組合定期総会開催

2013-01-28 11:42:25 | イベント・行事

 1月25日(金)阿寒野菜組合第52回定期総会が阿寒町公民館において開催されました。
 組合員11名と釧路市、JA阿寒、釧路農業改良普及センター、丸中釧路中央青果(株)、ホクレン帯広支所の方々の出席により開催されました。
 議案につきましては全て可決されました。
 尚、役員改選により新役員が選出されましたので報告致します。
 阿寒野菜組合役員
  組合長  坂本 淳
  副組合長 佐藤 裕司
  理事   山崎 一彦
  監事   福西 範




普及センターコーナー

2013-01-15 11:39:40 | お知らせ

高水分サイレージの発酵品質の改善
はじめに
 近年収穫作業機の大型化により作業時間が短縮されたために高水分サイレージが増えています。
 水分の高いサイレージにはどんな特徴があるのでしょうか。

1.高水分サイレージの特徴
 高水分でサイレージが調製されると、酪酸菌の活性が高まり酪酸が生成されやすくなります。
 また酪酸菌が増えると原料草中のアミノ酸を分解するので、アンモニア態窒素/全窒素%の値が高くなります。


農業青年のプロジェクト活動でわかったこと
 サイレージの発酵品質を確認するためにタッパーに原料草をつめタッパーサイレージを作成し、粗飼料分析結果をまとめました(写真一)。



 サイレージの発酵品質の判断には評価法のひとつであるVスコアを使用しました。
 八十点以上が発酵品質の良いサイレージの基準となります。
 水分とVスコアの関係をみると、水分が七十六%以上では、Vスコアがばらつき、八十点以下のものが多くなります(図一)。



 このように原料草の水分が高くなると発酵品質が低下する傾向があるとわかりました。

Vスコアとは?
 アンモニア態窒素/全窒素%、酪酸、酢酸の値で発酵品質を評価する方法。

2.高水分サイレージへの対応
 やむを得ず高水分な原料草でサイレージ調製を行わなければならないことがあります。
 そのようなときの対策として、ギ酸や乳酸菌を使用する方法があります。

農場での改善事例
 A農場では高水分の、スラリー散布の原料草でサイレージ調製が行われていました。
 前年までは乳酸菌を使用していましたが、水分八十%以上の原料草のため、発酵品質が安定しない状況でした。
 プロジェクトのデータでは、ギ酸を添加したサイレージにおいてVスコアが低いサンプルはみられませんでした。
 それを受け今年からはギ酸との併用が可能になるよう、ハーベスターにギ酸タンクを取り付ける台を設置しました(写真二)。



 その結果、今年のサイレージはギ酸を使用し、.アンモニア臭もなく、良質なサイレージが作られました。
 牛の採食暈も多くなったとの声が聞かれています。
 今回はギ酸の例を挙げましたが、高水分サイレージの対応として、スラリー散布方法や植牛の改善等も有効ですので、普及センターまでお問い合わせください。


年頭にあたり

2013-01-07 20:19:02 | お知らせ

北海道農業協同組合中央会 会長
飛田 稔章

 組合員をはじめJA役職員の皆様方が、希望に満ちた平成25年の新春をご家族とともに迎えられたことを心からお慶び申しあげます。
昨年の北海道農業は、一部地域での豪雪の影響などにより農作業の遅れなどがありましたが、その後比較的天候に恵まれ、降雹被害や台風による被害などによって地域や作目による差はあるものの、組合員・JAの努力が報われ総体的には豊穣の出来秋となりました。
 さて、平成23年の東日本大震災から2年が経とうとしておりますが、復興への道筋は決して容易なものとはなっておらず、また原発事故の収束にも目途が立たず、全国の農業者や消費者は不安を抱えています。
 JAグループは、被災地の復興に向けてあらゆる支援を続けていくこと、安全・安心な農畜産物を安定的に消費者の皆様にお届けすることに、今こそ協同組合の精神である「絆」を大切にする価値観のもとで、総力を挙げて取り組むことが必要です。
 なお、今冬は電力不足の可能性から、北海道では今夏の取り組み同様に7%以上の節電目標が設定されました。
 もし万が一にも計画停電となった場合には相当の支障が生じることが危惧されることから、JAグループ北海道として節電に取り組んでいく必要がありますので、皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。
 さて、本年は『協同活動でつくる持続可能な農業と地域社会』を主題に開催した第27回JA北海道大会決議事項の実践初年を迎えます。
 本大会は向こう3か年間のJAグループ北海道のめざすべき方向を決定し、これを内外に表明するととともに組合員ならびに役職員の意識高揚を図り総力を結集して決議事項の実践を図ろうとするものです。
大会決議事項の「持続可能な北海道農業の実現」では、日本の食料基地北海道として、安全・安心な農畜産物を生産し、安定的に消費者に提供するという使命を果たすために、持続可能な北海道農業の実現に向けて、必要な農業政策を国に求めていくとともに、自らも農業生産を担う多様な担い手の確保・育成、農業生産に意欲を持って取り組める農業所得の拡大、食の安全・安心対策の実施と環境に配慮した農業の実践に取り組むことを決議しました。
 一方、「次代を担う協同の実践」では、JAグループ北海道の組織・事業・経営において、JAの経営を担う次世代の担い手の正組合員加入を促進し、次代に向けてともに協同活動に取り組むこと、地域におけるライフラインの一翼を担うものとして、総合事業体の強みを生かし、組合員・利用者(地域住民)から高い満足度を得られるサービスを提供するため、自らがさらなる経営の健全性向上に取り組むこと、加えて、組織を支える人づくりとJAグループ北海道への理解醸成に向け広報活動に積極的に取り組むことを決議しました。
 また、TPP交渉参加断固阻止に関しては、多くの関係機関と連携の上、理解促進運動を継続し、組織の総力を結集し不退転の決意で徹底して闘うことを特別決議として再確認しました。
大会決議に基づく基本目標の具体的成果に向け、JAグループ北海道の総力を挙げて取り組みましょう。
 今後、景気の低迷や農業貿易交渉等の進展によっては、農業への影響が大きく懸念されますが、全道の組合員の皆様をはじめJA役職員が『一人は万人のために、万人は一人のために』という協同組合の理念をよりどころにして、JAへの結集を強め協同運動を強力に展開することにより、この苦境を打開し未来を切り開くものと確信しております。
 本年も災害がなく、豊穣の秋を迎えることができ、北海道農業の発展と成長をめざし飛躍の年となりますよう心から祈念申しあげ、新年にあたってのご挨拶といたします。


年頭の挨拶

2013-01-07 20:18:31 | お知らせ

釧路市長
蝦名 大也

 新年あけましておめでとうございます。
 阿寒農業協同組合の皆様には、平成25年の新春を清々しくお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
 小瀬組合長はじめ役職員並びに組合員の皆様におかれましては、日頃から地域経済を支える農業の振興をはじめ、当市のまちづくりの推進に格別なるご理解とご協力を戴いておりますことに厚く御礼申し上げます。
 さて、昨年につきましては、東日本大震災からの復興の動きが見える一方で、震災に端を発した原発の問題が尾を引き、この地域の農業の基幹となっております酪農業にも影響が大きい電力の問題が大きく取り上げられた1年でありました。
 節電の取組みや、停電に備えた発電設備の導入等、皆様におかれましてもいろいろご検討され、気をもまれた方も多いのではないかと存じます。
 また、デントコーンの収穫時期に台風が到来し、大きな被害が出たことも記憶に新しいところです。
 近年、異常気象がクローズアップされておりますが、台風の大型化や竜巻の発生、ゲリラ豪雨等、これまであまり考えられなかったような自然災害が増加し、農業に対しても大きな影響を及ぼしているところであります。
 他にも、未だ近隣諸国での口蹄疫終息の見通しがつかないこと、原則100%の関税撤廃を目指すTPPの問題等、昨年来の農業を取り巻く環境は、大変厳しい状況にあります。
 一方で、明るい話題といたしましては、昨年、阿寒農業協同組合の黒毛和牛やラズベリーを活用した新商品の開発・販売の取組みが、国の6次産業化法に基づく総合化事業計画として農林水産大臣の認定を受けられたところであります。
 6次産業化は農畜産物の生産だけでなく、食品加工(第二次産業)、流通、販売(第三次産業)にも農業者が主体的かつ総合的に関わり、付加価値を、農業者自身が得ることによって農業を活性化させようとするものであり、このような取り組みが、これからの地域の農業のさらなる発展につながっていくものと、大変期待しているところであります。
 当市の農業の持続的、安定的な発展のためには、農業関係団体との連携はもとより、農業者の皆様のご理解とご協力が何より不可欠であります。
 釧路市といたしましても、地域の農業振興のため、引き続き努力してまいる所存でありますので、皆様におかれましてもより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びにあたり、阿寒農業協同組合の更なるご発展と、組合員、ご家族の皆様のますますのご健勝・ご多幸を心から祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。


新春にあたって

2013-01-07 20:17:54 | お知らせ

阿寒農業協同組合 代表理事組合長
小瀬 泰

 新年明けましておめでとうございます。
 組合員の皆様も御家族と共に健やかに新しい年を迎えられたこととお慶びを申しあげます。
 さて、昨年を振り返りますと、やはり一昨年の東北大震災の影響が色濃く残り、その復興も中々進まない状況の中で、東京電力の福島原発の廃炉計画もまだ本格的に手をつける段階までなっていない中で、多くの住民の人達も家に帰ることが出来ない、ましてや50年以上も住むことが出来ない地域が生まれてしまいました。
 今まで絶対安全でクリーンなエネルギーと云われた原子力がこんな形で牙をむきだした事は想像以上の出来事でした。
 電力は不足し7%の節電を協力する様に国民に要望されました。
 酪農家についても、お金のかかる電気料金を、いつも節電しながら使っているのですが、より一層の節電に協力せよと云われて、どうしたら良いのか、それでなくとも近年の夏の猛暑で牛へのストレスを少しでも減らそうと大型のファンを付けての対策を余儀なくされ、節電要請が搾乳時間、バルククーラの稼働時間帯に重なっただけに心配をしていました。
 しかし、どうにかそれも確保され安心したところであります。
 しかし、エネルギー不足というのは経済には大きく影響してしまいますので、代替エネルギーを求める方向に進むのは当然のことですが、コストと時間を必要とすることでしょう。
 しかし、人間は必要があって研究発展する訳ですから将来は必ず良い展望が開かれるはずですので、それに期待しなければなりません。
 また、一昨年の前菅総理の「平成の開国」TPP発言であります。
 この一年間、農協運動の大きなテーマとして参加反対運動に明け暮れた一年でした。
 米国主導の政策ですから、どうにかして米国企業が他国に出て、自分達の都合の良い社会の仕組みを造り、利益を得る為ですから、参加をしたら日本経済や社会が良くなることはあり得ないのです。
 今より一層の格差社会となり、貧富の差が激しい社会になってしまいます。
 利益よりも不利益の方が多いでしょう。
 このTPP問題は今年政権が変わっても注意深く看視する必要があります。
 昨年の春先は、少し寒い気温で心配したのでありますが、一番牧草の収穫はまずまずの成績でしたが、秋のコーン収穫では、台風に見舞われ、特にTMRセンター分については大きな被害がありました。
 もう少しタイミングを早めるべきだったのですが、コントラクターの収穫については問題ないところをみると、やはり協同取組みの弱点が出たという感じです。
 今年はその反省に立って進めてほしいものです。
 乳価も2円40銭上がり、103%の目標である乳量についても期待いたしましたが、中々離農分を満たすことが難しい状況でした。
 しかし、個々は、それぞれ努力している痕跡もみられ、今後も頑張ってほしいものです。
 これから、また配合飼料の価額の高のぼり止まりが心配されます。
 今まで米国一辺倒のトウモロコシの輸入でしたが、今ではアルゼンチンやウクライナの方にも手を広げて確保しております。
 世界的に人口が増えている中で、トウモロコシを含め大豆など食糧の安定確保は大切でありますが、それより以上に自給力アップが今後とも求められるようになるはずであります。
 それがコストの低減となり、経営力となると思いますので今年も一層そこに力点をおいて共に頑張りましょう。
 新年に入るとすぐ25年度の営農計画が始まります。
 無理のない計画を樹立して、計画以上の生産を目標に是非頑張って頂きたく思います。
 今年も皆さん方にとって良い年である様に祈って年頭所感とします。