JA阿寒

「農業の発展と地域経済への貢献」をモットーに事業・運営を行っています。

厳冬期の子牛の管理

2008-12-22 16:25:52 | 農業
いよいよ冬本番です。

お宅の哺育牛の調子はいかがですか?

咳や下痢、発育不良などのトラブルはないでしょうか?

 寒さに弱い子牛

搾乳牛は寒さに強く、マイナス25度でも生活することができます。

しかし、生まれて間もない育成牛はとても寒さに弱く、プラス13度を下回るだけでストレスを受けてしまいます。


 寒さ対策

まず大切なことは、子牛の体温を奪う原因を減らすことです。

次の『4つの寒さ』に注意して対策をとりましょう。

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 1.気化熱:体が濡れていると体温を奪われる

 2.対流熱:体にすきま風があたると寒い

 3.輻射熱:冷たいコンクリや鉄板の近くにいると寒い

 4.伝動熱:コンクリや鉄板を直接さわると冷たい

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 ≫事例1

ハッチに敷き料を多めに入れ、絶えず乾いた状態にします。
(1.気化熱対策、4.伝動熱対策)



 ≫事例2

旧牛舎を改造したペンです。
横壁にコンパネを打ちつけ、すきま風が直接子牛に当たらないようにします。
(2.対流熱対策)



 ≫事例3

フリーバーン牛舎は空間が広いので、一部に覆いをつけて保温します。
(2.対流熱対策)



 ≫事例4

壁から冷気が伝わってくる場合はコンパネやスタイロフォームを貼って防ぎます。
(3.輻射熱対策、4.電動熱対策)

 換気

子牛の保温を重視するあまりに換気が悪く、結露している牛舎を良くみかけます。

換気が悪いと湿気やアンモニアが溜まって、かえって子牛に悪い影響が出てしまいます。

湿気は牛の体温を奪い、アンモニアは子牛の呼吸器系の粘膜を攻撃します。

事例2や3のように建物の中で育成牛を管理する場合は湿気がこもりがちです。

寒い冬ですが、天気の良い日中は、窓や戸をあけて換気をとりましょう。

 ご相談ください

厳冬期の換気・寒さ対策は、農場によっていろいろな工夫をすることができます。

詳しくは農業改良普及センターまでご相談ください。

野菜組合先進地視察研修

2008-12-18 16:08:20 | イベント・行事

阿寒野菜組合先進地検察研修が12月1日から3日に行われました。

毎年、秋から冬にかけて、北海道に生鮮野菜を供給する、茨城県、群馬県の疏菜生産の産地を視察することと、疏菜生産に欠かせない資材の一つである、農薬研究、生産、販売に携わる方々との情報交換を主たる目的として視察研修してきました。

茨城県下妻市の地方卸売市場(産地市場)で夕競りを見学後、諸川青果と千代川青果の社長さんから産地の概況について説明を受け、翌日に近郊の白菜農家を訪問、生産者から今年の状況や収穫時にはインドネシア人研修生を使っているなど聞き、また、群馬県では新田郡農協の案内で農家を訪問しハウス内の発芽・生育の揃ったホウレン草に感嘆の声をあげていました。

つくば市の「S・D・Sバイオテック研究所」では、施設見学・研究員と意見交換をして農薬の使用方法などアドバイスをいただきました。

東京の「住友化学(株)アグロ事業部」では、担当者から殺虫剤・殺菌剤の説明を受けて良い意見交換が出来ました。

視察で得たことが、今後の営農に生かされていくことを念頭に置き取り組んでいきたいと思います。


(有)仁成ファーム第2牧場乳質改善大賞受賞

2008-12-10 16:02:06 | イベント・行事
11月18日、北海道厚生年金会館において北海道乳質改善協議会の主催による「平成20年度北海道乳質改善大賞」の授賞式が行われ、全道で22名の酪農家が受賞されました。

当JAからは(有)仁成ファーム第2牧場(ウィングフィールド)が平成18年度の生菌数・体細胞数検査及び生乳生産管理記録・経営情報における優秀な成績を釧路地方乳質改善協議会により推薦され受賞いたしました。

おめでとうございます。