カビが作り出すカビ毒は、牛に様々な影響を与えます。カビ毒は目で見ることができません。
サイレージなどにカビが発生している場合、カビ毒の存在を疑って、飼養管理に注意を払いましょう。
カビ毒とは
●人畜共通の有毒物質で、300種類以上確認されています。
●カビ毒は紫外線・熱・消毒液などでは壊れません。
●複数のカビ毒が存在すると、より影響が大きくなります(図1)
カビ毒が疑われる症状
カビ毒を摂取すると、乳量・採食量・繁殖成績の低下、下痢、透明な鼻水のほか、説明のできない乳房炎や蹄病の発生がもたらされる、といった報告があります。
次の写真は、かびているサイレージを給与した農場で見られた事例です。
カビ毒対策
1.かびている餌を給与しない。
カビているエサは牛に給与しないようにしましょう。サイレージにカビが見られる場合はかびている個所一帯を大きく取り除きます。サイロ内でカビの発生しやすい部分を図2に示します。
乾乳・分娩直後・受胎前の牛は抵抗力が弱いので、カビが発生していないサイロ中心部のサイレージを給与するようにしましょう。
2.カビ毒吸着剤
カビ毒を牛の消化管で吸着し、糞中に排出する、カビ毒吸着剤があります。但し高価なものなのでメリハリのある使い方をしましょう。
●抵抗力の弱い牛へ優先的に使う
●カビがひどい時は指定量より多めに給与する
●カビ毒の症状が見られなくなるまで一定期間吸着剤を使用した後、牛の状態を確認しながら吸着剤の使用量を徐々に減らす
使用に当たっては、信頼できる試験データがそろっている製品を使いましょう。
3.ビタミン・ミネラル給与
ビタミンやミネラルなどをいつもより多く給与し、カビ毒によりダメージを受けた器官・組織の回復を図りましょう。
4.かびの増殖を防ぐ
もしサイレージにカビが発生している場合は、プロピオン酸やギ酸アンモニウムなどを表面に散布し、これ以上カビが増えないようにしましょう。
カビ毒は目に見えないため、対策が遅れがちになります。ぜひ一度カビ毒の症状がないか確認してみてはいかがでしょうか。
内容に関してご不明な点がありましたら、普及センターまでご連絡ください。
サイレージなどにカビが発生している場合、カビ毒の存在を疑って、飼養管理に注意を払いましょう。
カビ毒とは
●人畜共通の有毒物質で、300種類以上確認されています。
●カビ毒は紫外線・熱・消毒液などでは壊れません。
●複数のカビ毒が存在すると、より影響が大きくなります(図1)
カビ毒が疑われる症状
カビ毒を摂取すると、乳量・採食量・繁殖成績の低下、下痢、透明な鼻水のほか、説明のできない乳房炎や蹄病の発生がもたらされる、といった報告があります。
次の写真は、かびているサイレージを給与した農場で見られた事例です。
カビ毒対策
1.かびている餌を給与しない。
カビているエサは牛に給与しないようにしましょう。サイレージにカビが見られる場合はかびている個所一帯を大きく取り除きます。サイロ内でカビの発生しやすい部分を図2に示します。
乾乳・分娩直後・受胎前の牛は抵抗力が弱いので、カビが発生していないサイロ中心部のサイレージを給与するようにしましょう。
2.カビ毒吸着剤
カビ毒を牛の消化管で吸着し、糞中に排出する、カビ毒吸着剤があります。但し高価なものなのでメリハリのある使い方をしましょう。
●抵抗力の弱い牛へ優先的に使う
●カビがひどい時は指定量より多めに給与する
●カビ毒の症状が見られなくなるまで一定期間吸着剤を使用した後、牛の状態を確認しながら吸着剤の使用量を徐々に減らす
使用に当たっては、信頼できる試験データがそろっている製品を使いましょう。
3.ビタミン・ミネラル給与
ビタミンやミネラルなどをいつもより多く給与し、カビ毒によりダメージを受けた器官・組織の回復を図りましょう。
4.かびの増殖を防ぐ
もしサイレージにカビが発生している場合は、プロピオン酸やギ酸アンモニウムなどを表面に散布し、これ以上カビが増えないようにしましょう。
カビ毒は目に見えないため、対策が遅れがちになります。ぜひ一度カビ毒の症状がないか確認してみてはいかがでしょうか。
内容に関してご不明な点がありましたら、普及センターまでご連絡ください。