南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
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4月13日 今日の畑

2023-04-13 18:48:45 | 里山の暮らし

つい4日前、久しぶりの降雪。といいますか、2月以来のまとまった雪!

3月ほとんど降らずして、今降るんかい!

という雪もあっという間に消え…。

今日は黄砂の舞う暖かい日です。

さて今日の午前中は、次の熊狩り場の偵察に行ってきました。

行けるところまで林道を軽トラで登ります。でも、冬明けは往往にして道に倒木があるもの。軽トラの行く手をはばかれます。今日はここから鉄砲を携え歩き出しました。

雪が少ない年とはいえ、標高800mの狩場付近はまだ雪があります。

水流を挟んで左にサワグルミの森、右に杉の植林。

今日は右の杉の森を進みます。

ほどなく進むと、前回猟をしたエリアから来たであろう大人の熊の足跡がありました。

状態から見るに昨日のものです。北方のエリアへ向かったようです。

単なる移動なのか?それとも周遊なのか…? 気になるところです。

さて杉の森から標高を上げ、前回猟をしたエリアとの境尾根に着きました。向こう側は確かに熊の密度が高いエリアなのです。

こういう地形がとても大事。この尾根を乗っ越した向こう側に獲物がいる可能性があります。

密かに静かに歩み登り、覗きこみます。

ここは気配がないようです。すっかり雪が消え、居たとしても確認しずらいです。

さて今日はこの核心部へは入りません。一人なので熊が居たとしても警戒されてしまい、次の巻狩りに影響してしまいます。

今日はさらに上部のエリアを探索します。

この山域は駒止高原の一端で、平坦な山頂部の周りはこのような岩塊斜面が目立ちます。その岩塊斜面にはなぜかネズコやヤマグルマのような常緑樹が生えているし、風穴のような奥深い穴もあります。熊にとっては身を隠すための絶好の場です。

注意深く登っていきます。

1,100m付近の山頂部へ入ると、ぽんっと平坦なブナ森が現れます。

劇的なこの変化とこの森の佇まいにいつも心が奪われる…。

ここではゆっくりと休憩。

原生林ではないようですが、この生え揃ったブナ森もまた端正で美しい。

と、歩み始めた時。今朝早くと思われる足跡が。今日の探索ルートと90度違う方向へ向いています。

もし熊がブナの根元で昨年の実を掃き食いしながら夢中になっていれば、追いつくかもしれない…。

そう思うとドキドキしてきました。予定を変更して、この足跡を追うことにします。

見通しの良い森の中。足跡の向かう先を静かにじっくりと観察します。

上部には昨秋の熊棚がたくさんあります。根元にはまだまだブナの実が落ちているはず。

平坦な森がいったん途切れ、足跡は沢へと向かっていました。ここでじっくりと対面の森を観察します。

自分の銃は射程100mほどのハーフ&サボット弾。スコープも付けてないのでまず居たとしても無理そうだ…。

ここはしつこく足跡を追うことにする。

沢へ向かって傾斜がキツく勢いあまる。そんな場所では熊もぎゅーっと急ブレーキを駆けたようだ。

足跡ってその時の様子が想像出来て、これもまた楽し!

そして途中から、シカの獣道に合流し沢へと下っていた。道はみんなの道なんだね~。

さあ、沢へ降りてしまうとその先の足跡が分からなくなった。

今日は急がずここから沢を下ることにした。

サワグルミ木立の水筋を降りていく。振り返るとこれも端正なサワグルミの森。

夏はさぞかし涼しいだろう。

と、足元の残雪。つい先ほど通り過ぎたと思われる熊の足跡発見!

大きさ的には先ほどまで追っていた物と同じかもしれない。ということは、向こうの山から折り返してまた南のエリアへ向かったと思われる。

よし、追いかけるぞ!

やつはこの先へ向かっている。

しかも新しいのですぐ先に居ないか、静かに忍びながら追う。

ついには、朝自分が歩いて通り越した杉の森へと向かっていた。

なんということだ! 朝歩いた俺の足跡(青印)と交差していた。この杉の森でゆっくりコーヒーでも飲んで昼寝していればこの熊と鉢合わせしたかもしれない…。残念!

この熊、よーく見ると。両手を左右にどんと開いて一瞬俺の足跡の方に向かって身体を向けていたようだ。この人間どっから来たんじゃ~と言わんばかりに鼻を立たせてくんくんしたんだろうな…。

残念ながら熊に合うことは出来なかったが、次の猟に向けての作戦材料を得て帰ることができそうだ。

林道へと戻る途中、岩塊から水がどどーと湧いていて、ここから一気に沢が始まっていた。

陽だまりの道にはこの時期よくこの蝶が舞い降りる。成虫で越冬する蝶、キタテハかな…?

倒木で遮られた林道終点に戻ってきた。ここに腰を下ろしておにぎりとカップラーメンのお昼ご飯を食べて、畑に戻ることに…。

はい、現実にもどり育苗ハウスの妻面ビニール張りの続きをやりましょう。

今日はほんとに黄砂がひどい。尾白山が霞んで見えました。

そうそう、昨夜鉄砲の手入れをしていたら銃身の接合部に思いっ切り指を挟んで内出血し、じんじんびんびんと痛く夜も眠りが浅いくらい…泣。

でも、熊の胆を解かして患部に当ててカットバンを巻いていたら、あら不思議! 腫れと痛みが引きましたー。

良薬は口に苦し、傷に良し!

コメント
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